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カメラ悪酔強酒

第60回 フィルムEOS一眼レフの中で最も使用頻度が高い!「キヤノンEOS 7s」

2026/02/06
赤城耕一

全体としては、よくまとまったデザインです。軽量ですから、EF40mm F2.8 STMを装着して、より携行性を高めました。先週、あるフィルムをテストするために、うちのEOS 7sくんの1台は手元にありまして、これは拙宅の中で撮影しています。

 

EOS 7sが登場した2004年といえば、すでに筆者の仕事でもデジタルデータでの納品がかなりの割合を占めており。それでもね、プライベートでは、しつこくフィルムで撮影していましたね、いまも撮影していますけど。
 

デジタルの無限の表現の可能性もしかりですが、大手新聞とか出版社が注目したのは、フィルム代やそれにかかるコスト、暗室の維持がこれなくなるとなれば、そりゃデジタル化が加速しますよね。それに速報性にだって役立ちます。 
 

いずれも理解しつつも、じゃあ、表現そのものが変わるんですか、といえば、これらの一般的なお仕事ではそういうわけでもありません。  
 

筆者もあいかわらず、街を歩いていて、薄汚れた壁とか、錆びたガラクタなんかを撮影して喜んでいるわけです。フィルムの「写ってしまった」みたいな潔い手離れがなくなったので、デジタルでもあとでぐずぐずと画像処理をするようになりました。もっとも暗室でやることをPCの前でやるわけですから、実は大きな問題はないということにも気づくのです。

 


モードダイヤルです。浮き上がった立体感があります。筆者はこの時代からモードダイヤルはキラいなんですが、本機ではそこそこの存在感をみせています。

 

それよりもデジタルカメラでスナップショットをはじめた当初なんて、撮影から、しばらくして休憩の時についLCDで撮影画像を確認することはありませんか?
 

筆者なぞ、画像を確認して、気に入らなくて、道を戻って再度撮影したりしましたね。でも写真は一期一会じゃなのかと。ま、だいたいは、再度撮影したものは魂が抜けていることが多くなりますねえ。仕事の撮影では何度もロケハンしたりするのにね。なぜプライベートな写真制作では力が弱くなるんだろう。不思議ですよね。
 

そういう反省から、プライベートではフィルムカメラを使おうということで、EOS7sを導入することにしたのでした。すでに中堅どころのEOSデジタル一眼レフも発売されていましたから、これらも使用していましたけど、それでも、この当時はまだ今さらフィルム一眼レフカメラを使うんですか?と周りから質問されることもありませんでした。

 


AFモードダイヤルです。ボディ上部にダイヤルとして存在しているのがすごいです、筆者はモードダイヤル系は好きではありませんが、ここまで堂々と存在を示されるとね。

 

それに頼もしかったのは、ごく一部の紙媒体では、この時まだフィルムでの撮影縛りがマジあったんですよ、今ならほんとにイヤですけどね、たぶんギャラは三倍でも断ると思います。
 

某PR誌なんか、頑固なジジイじゃない、年配の仕事が超絶できるスルドイADさんが仕切っていて、デジタルカメラを使うなとか怖い顔で言われたことあったもんなあ。ホントの話です。
 

筆者はそれでも抵抗して、デジタルカメラで撮影しプリントして、ごまかして反射入稿したことありました。なんという無駄でしょうか。今では笑い話であります。

 


視線入力スイッチですね。実際に使ったことは一度もないですね。筆者の目には合わないようです。合っても使いませんけど。

 

EOS7sって、登場した時にはまったく話題になってませんでした。それこそ、世間からは「今さら感」があったからです。
 

EOS7というカメラが2000年に発売されていますが、7sは後継機ですが、なにが、どこように改良されているのかはよくわかりません。まあ、大きな変更はないのではないかと。調べるのが面倒なんで、気になる方は調べてください。
 

でもね、おそらくフィルムEOSのミドルクラス一眼レフとしては7sが最終機だったような気がします。たしかフィルムのKissはこの後も登場したように記憶していますが、間違えてたらすみません。先にお詫びしておきます。
 

筆者はこのEOS7sをたしか、カメラ雑誌のレビューのお仕事で最初使ったんですが、これで一発で気に入りまして、ウチにお迎えすることにしたのです。

 


上部のLCDですね。大きくないけど視認性いいです。機能表示もよくまとめられておりますね。特定のものしか見ませんけどね。

 

デザインはよくまとまっていると思います。外装は金属感を演出していましたが、手にすると見た目よりもすばらしく軽かったことに感動しました。
 

ただねえ、裏蓋開けると中身は思い切りプラスチッキーで、あれれと思いましたけど、EOS55の時に感じた、騙された感は不思議と7sには感じませんでした。
 

どこかスジが通っていたように感じたからですねえ、このあたりの印象の違いがどこから来るのかを考えていますがよくわかりません。

 

それにしても、EOS 7sは発売からもう22年を経ているんですね。まだ7-8年かと思ってました、ジジイになると年を忘れるんですよね。
 

ボディー表面の仕上げも、安いEOSな感じがしませんでしたね。ただね、グリップなどは加水分解でベタベタになっており、使用するモチベーションが絶望的に低下します。

 


背面のコマンドダイヤルですね。十字キーがついてます。AFエリアなどを変更できますが、動作させて撮影したことはあまりないかなあ。
 

アルコールとかで拭けばいいんですが、グリップを拭いているとなぜオレにこんな不毛なことをヤラせるのだ、と怒りが込み上げてきます。ウソです、冗談です。

 

AFのレスポンスの良さも7sのウリだそうで、これは現代のEOSとさほど変わらないような印象です。AFは7点ありますね。
 

一眼レフでは中央のAFエリア以外、AFのローカルエリアは精度的に怖くてあまり使ったことないです。いいですよ、真ん中がしっかりしていればフォーカスロックするし。
 

え?コサイン誤差がある?いいんですよ、ちょっと絞って撮影すればいいじゃあないですかね?大勢に影響しませんよ。

 


裏蓋を開けました。思い切りプラスチッキーです。なんとかしてください。フィルムのガードレールもプラなんですぜ。これはね失望大きいですね。

 

当然、本機でウリの視線入力は筆者のカラダに合わず使いませんでしたけども使わなくても問題はないですね。だから、視線入力はずっとオフのままです。

 

ちなみに海外では視線入力を省いたEOS7系モデルがあるそうで、これは今もちょっとだけ欲しいような気がします。ええ、気がするだけですから大丈夫です。落ちていれば拾うでしょう、くらいの感覚ですね。
 

あとね、調べてみますと純正クリップオンストロボの露出制御が7sではよくなっているみたいですね。
 

使わないからどうでもいいけど。日中シンクロとか、ニコン並みに精度は良くなっているんでしょうかねえ。テストするの面倒だからしませんので使う人は頑張ってください。

 

内蔵フラッシュもありますけど、筆者はたぶん自分の命が尽きるまで、これを発光させることはないと思います。一度くらいは光らせてもいいかなあと思うけど。ペンタプリズムのデザインの処理はとてもうまくて、ストロボを押入れの中にうまくしまったように存在を隠しています。

 


内蔵フラッシュですね。ペンタプリズムのカバーを持って引き上げます。GNは使ったことないので知りません。緊急事態の時に役立つかもしれないから存在は否定はしませんよー。
  

あ、それとEOS7sが気に入っている点、作動音が低いです。
 

これね決して静かというわけではないんですよね。落ち着いた感じで、どこかオトナの品格があるのです。ミドルクラスなのにね。まるで上質な機織り機みたいです。ええ、機織り機の音は映画などでしか聞いていませんから、いまテキトーなこと言ってますね。お詫びします。
 

フィルム給送音もいいですね。動作はすべてに渡り、滑らかさを感じるわけであります。メカ的にもよく出来ていますね。これは本当の印象ですので念のため覚書として書いておきます。
 

4コマ/秒のコマ速度ってのは、魅力感じる人はもういませんよね。でも筆者には十分ですね。それにフィルムを無駄にしてはいけません。
 

EFマウントレンズは初期のものから現行のものまでEOS 7sで使用することができます。このあたりストレスのないのがすばらしい。
 

筆者はすでにEOSデジタル一眼レフは一台たりとも所有していませんが、EOS R系のミラーレス機は仕事でよく使っています。
 

でも使用レンズはアダプターでEFマウントレンズを使うことが多いのです。言うまでもなく、これならプライベートで使用するEOS 7sとレンズを共用できます。
 

お仕事の合間とか、移動の時にもEOS 7sでフィルム撮影できるわけですね、余計なレンズの装備なしで撮れるのはいいですね。だから筆者のRFマウントへの転換が遅れているけですね。
 

嘘です。ほんとはお金がないからですけど。
 

現在フィルムEOS一眼レフの中で最も使用頻度が高いのがEOS 7sであることは間違いないのです。そういや昨年は念のためということで予備機もお迎えしたのでした。先週の居酒屋代くらいでした。

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