top コラム推すぜ!ニコンFシステム第53回 シルバーというよりも鉄色みたいな感じ。 見た目が愛らしい「ニコンU2」

推すぜ!ニコンFシステム

第53回 シルバーというよりも鉄色みたいな感じ。
見た目が愛らしい「ニコンU2」

2023/09/15
赤城耕一

おじいさんになるとシルバーが好きになるんです、カメラは。

 

はいニコンU2ですよ。みんな大好き。じゃないですよね。
 

筆者は兄貴分のニコンUは購入した記憶はないので、とびこえてU2になったみたいです。Usってのもあったと思いますが、これは単純にUの廉価版という感じでしょうか。

 


整っているけど丸っこくして、もっと女性にも買っていただきたいというところなんでしょうかねえ。シルバーボディもなかなかキレイだとは思うんですが。個人の感想です。AFニッコール使うのが無難です。

 

Uの実機がないから説明できないけど、U2ってF80あたりの後継という感じなんでしたか。発売は2003年とのことなので、社内ではデジタルカメラの開発に人員を割かれて、いろいろたいへんだったんじゃないですかねえ。がんばりましたよね。

で、ウチになぜU2があるかといえば…。わかりません。これも購入した記憶がないからですが、どこから調達したんでしょうね。新品だったかなあ。廉価機が好きな筆者ですから、登場した時に見逃すことができず購入したのかなあ。酔っ払っていたかなあ。
 

でもね、おそらく筆者はデザイン的に気に入ったんだと思いますよ、U2。愛らしいではないですか。それにねシルバーなんですよ、色が。プラボディの安っぽさはそんなに感じないのはニコンのエンジニアの努力なんですよねえ。なんかねシルバーというよりも鉄色みたいな感じですね。おじいさんになるとシルバーが好きになるんです、カメラは。最近、至るところで書いてますけどね、事実です。

 

今回、機材ロッカーからU2を久しぶりに取り出して、ドキドキしながらボディキャップを外したのですが、安堵しました。マウントは金属皮質だったからです。さすがニコンだぜ。
 

レンズ側のプラマウントでさえ、赤城家では粛清の対象になるというのに、ボディ側もプラになると人生に失望します。だから購入は避けるわけです。どうでもいいことですが、うちにはプラマウント一眼レフはペンタックスMZ-MとキヤノンEF-Mしかねえんだぜ。Uの子分みたいなUsはプラマウントだったのかな。
 

話がそれました。U2の話を続けますよ。全体のUIって、F80とそんなに変わらないというか。基本はプログラムAEで撮影してね、ということみたいですね。

 

「花」だの「走る人」だのアイコンがモードダイヤルに並んでいます。これ、なんていうんでしたか、「イメージプログラム」でしたっけか。でも撮影モード表記がありますから、デキる人は絞り優先AEだぜ、もっとデキる人はマニュアル露出だぜと気取れます。

 


イメージプログラムのアイコンはF80ではダイヤルにはなかったので、ダイヤルに空き地がありました。U2はここを埋めてきたわけですよ。AUTO位置は全てカメラにお任せしますのでよろしくというモードです。スピードライトが勝手にポップアップしたりして心霊現象みたいで怖いです。

 

エントリークラスのフィルム一眼レフでも、使うことに意味があるのではないか。

 

では、U2の特徴はなに?特別なものはないよね。当然、AI連動レバーはありません。装着レンズはCPU内蔵レンズしかないですね。でもね、誰も使わないでしょうが、プレビューボタンがヘンな位置にあります。なくても問題ないですが、プレビューがあると少し高そうに見えます。

 


プレビューレバー、じゃないボタンですね。マウント向かって左にありますが、使った人いるのかねえ。触りたいとも思わないけどね。上のレバーは最小絞り値確認のためのレバーですね。最小絞りにすると押されてカメラに知らせるわけです

 

ニコンに詳しいベテランを気取り、U2に装着できるからとGNニッコール45mmF2.8を装着して、ほら似合うだろとか、焼き鳥屋でカメラ仲間に見せびらかしてはいけません。

 

ホッピーをかけられるかもしれませんよ。だいたいにして、メーターが動かないじゃないですか?どうやって露出決めるんですか、あなた?iPhoneで測光するんですか?それにですね、この井戸の底を覗くようなファインダー、AF以外は認めないぜと思われるほど素通しなファインダーのマット面をみると、MFニッコールを使うのをためらわせます。つまり、コストダウンにくわえて、MFニッコールを装着するなど、あまりU2にはヘンなことをしてほしくないという思惑もあり、この仕様にしたのかもしれません。

 

バッテリーホルダーつけてみました。フルプラスチック製。でも単三電池を使うことに負けて、最近は装着しているかなあ。生意気にも、縦位置用のシャッターボタンあるね。

 

だから素直にAFニッコールを使って利便性を上げるのが、写真の栄光への道なのですから、ウケを狙って無理なことをするのはやめましょう。
 

と、いつもと違うことを書いたら反論されますかねえ。でもまあ、これも事実であります。

 


内蔵のスピードライト。なるべくレンズから離した高い位置から発光させて、赤目現象を防ごうという意味があるのかも。内蔵の割には整ったデザインですな。

 

コマ速度は遅いです。1.5コマ/秒くらいですかねえ。運動会でのお子様の活躍は撮れるのかなあ。少しタイムラグも大きいような気がしますね。時々なんですが、シャッターボタンを押したのちに、さん、はいっ!と掛け声をかけたくなります。うちの個体だけなのでしょうか。AFの合焦とシャッターが落ちるシーケンスが今ひとつです。

 


フォーカスセレクターは小さいけど装備。なんかエリアが狭い感じがするから中央で測距して、フォーカスロックして使う方がいいと思うけどね。選択時のエリアの枠は黒々としているんだけど。

 

なんだかんだで、この巻き上げ速度なら指でフィルム巻き上げたいぜ、巻き上げレバーないけどね。でも、この時代のエントリー機では、たくさんのギアを組み合わせる手動巻き上げのからくりを考えるほうが、モーター巻き上げよりもお金かかりそうだということが素人にも容易に想像はつきます。

 


上部のディスプレーはF80とそんなに変わらないんじゃないかなあ。露光補正用のボタンとかは光って見にくいよね。セルフタイマーはボタンでセットするのか。「CUSTOM」表示がありますが、取り説が失われた今となっては、何をカスタムしたのかわかりません。

 

エントリークラスのフィルム一眼レフでも、使うことに意味があるのではないか。と、どことなく思わせてしまう力がU2にはあります。
 

それは全体の存在感なのか、それとも「写ルンです」にはない、スペックが当然あり、道具としての一眼レフ、その方向性を示したからなのでしょうか。でも、値段やクラス分けに関係なく、個々にあれこれと話ができるのが、ニコン一眼レフの魅力なのかもしれませんね。

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