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本日のマイカメラ

第49話 PolarProの「CineGold フィルター」を使う

2025/10/14
柊サナカ

わたしは、K&F Conceptの40.5mm ブラックミスト1/4というフィルターを使い始めてから、すっかりフィルターが好きになり、いろいろな種類のフィルターを試しています。
 

ブラックミストは、明かりの少しにじむ具合がとても気に入っていて、デジタル、フィルムともに使っています(→https://photoandculture-tokyo.com/contents.php?i=4305)。

 

わたしが愛用しているのは、1/8よりも効果が強い方のブラックミスト1/4です。特にペンタックス17には常時付けて使っていて、大活躍しています。
 

チョコレートノスタルジアは、ノスタルジックな空気感が何気ない街角でも映画のように撮れるので気に入っています(→https://photoandculture-tokyo.com/contents.php?i=4793)。
 

ところでみなさん、コダックのフィルム、ポートラはお好きですか。温かみのある色と光、全体に雰囲気良く撮れて、いいですよね。
 

ポートラ、大好きなフィルムなのですが、いまや買うときにめちゃくちゃ気合を入れないと買えない値段になってしまいました。先日も、一本3980円という値段を見かけて、天を仰いだ次第です。

 

でも、このたび、PolarProから、なんとポートラのフィルムのように撮れるゴールドのフィルター、PolarPro「CineGoldフィルター」が発売されることに。それを知って、先行予約にいち早く申し込みました。

 

「CineGold フィルター」は、届いたパッケージに高級感があってうれしい。フィルターの表面に金の粒が細かく散ったような美しいフィルターです。果たして本当に、フィルムのポートラのように写るのでしょうか。

 

PolarPro、CineGold フィルターのパッケージ。高級感があります。

 

PolarPro、CineGold フィルターの表面。美しい金の粒のきらめきがあります。

 

PolarProのCineGold フィルターをつけたGR Ⅲ。

 

こちらを、今回リコーGR Ⅲにつけて試してみたいと思います。
 

わたしがなぜフィルターが好きなのかというと、にじんだり光がちょっと反射したりして、そこに少しのゆらぎというか不確定な要素が入るような気がするからです。写真に、均一じゃない、なにかの隠し味が欲しいですよね?
 

フィルターにも種類があって、常に強く効果が出るタイプ(チョコレートノスタルジア等)と、ニュアンス的に効果が出るタイプがあり、今回のCineGoldは後者のタイプです。
 

こちらのCineGold フィルター、日中の順光などでは、あまり効果のほどがわからない時もあります。でもそれくらいの方が、常時つけっぱなしにしておけるので、飽きが来ず、フィルターとしてはかえって使い勝手が良かったりします。

 

日中、順光で光源が入っていない時の写りはこの感じです。わりと普通ですが、このくらいの方がわたしは普段使いしやすいと思っています。バス車庫(GR Ⅲ+PolarPro CineGoldフィルター・絞りF2.8・1/60秒・ISO200)

 

斜めからの逆光や反射光を画面に入れて撮るときに、金のにじみが出てとても綺麗に写ります。わかりやすいように、フィルターがあるとき、ないときで反射を入れて撮ってみました。光の様子が分かると思います。

 

◎CineGoldフィルターあり。

バスの手すりが光っている様子をご覧ください。金色のにじみが美しく写りました。

 

◎CineGoldフィルターなし。

こちらは金のにじみはなしでした。
 

このCineGoldフィルターの効果がわかりやすいのは、夕刻あたりの太陽が落ちかけたころではないでしょうか。

 

夕暮れの観葉植物。光に包まれています。(GR Ⅲ+PolarPro CineGoldフィルター・絞りF5.6・1/400秒・ISO200)

 

CineGoldフィルターは夜の明かりを撮るときにも効果を発揮します。光が綺麗に金色にぼけて良い感じになります。
 

レトロな食堂。ヒロⅡ世。ディスプレイの明かりが丸くにじんでいます。(GR Ⅲ+PolarPro CineGoldフィルター・絞りF2.8・1/30秒・ISO400)

 

あと食べ物を撮ると特に美味しそうになる効果が。

 

食べ物の写真を撮るときにも、CineGoldフィルターがあればおいしそうに写る気がします。(GR Ⅲ+PolarPro CineGoldフィルター・絞りF2.8・1/100秒・ISO200)

 

少し前に、足尾銅山に行ってきていろいろ写真を撮ってきました。
 

足尾銅山では坑道で働く坑夫の人形が置かれていて、これは昼食の光景でしたが、CineGoldフィルターのおかげで、シネマ調の写りになったのではないかと思います。

 

足尾銅山の坑内で撮った坑夫の人形。映画のように写っているでしょうか。(GR Ⅲ+PolarPro CineGoldフィルター・絞りF2.8・1/30秒・ISO1250)

 

フィルム調になるフィルター、ぜひお試しください。
 

足尾銅山では、フィルムカメラであるリコーGR1+コダックGOLD200と、デジタル機であるGR Ⅲ+CineGoldフィルターで比較してみましたので、実際のフィルムと、フィルム調に写るというCineGoldフィルターとの比較をご覧ください。

https://photoandculture-tokyo.com/contents.php?i=5984

 

こういった雨に濡れている地面とライトにはこのCineGoldフィルターは最強ではないかと思いました。(GR Ⅲ+PolarPro CineGoldフィルター・絞りF2.8・1/30秒・ISO6400)

 

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