毎年6月の最初の週は、127フィルムを使う可愛いカメラの写真展「4×4 photography展」が、四谷三丁目のランプ坂ギャラリーにて開催されます。わたしも毎年参加しています。(過去記事はこちら→https://photoandculture-tokyo.com/contents.php?i=4068)
興味のある方はぜひ「6月最初の週は4×4 photography展」と覚えてくださって、ぜひ来年、見に来ていただけたらと思います。どなたも大歓迎です。
今回の記事は写真展の在廊がテーマですが、会場に来てくださった皆様のカメラを見せていただくのがとても楽しかったので、その写真と共に楽しんでいただければ幸いです。
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写真展に行くと、写真家の方はよくギャラリーに在廊されていますよね。絵画や彫刻では、作者がギャラリーにいるのをあまり見かけませんが、写真家の方の在廊率は、すごく高いのではないでしょうか。
アマチュアのグループ展でも、たいてい出展者のどなたかが会場にいる場合が多いようです。今回わたしは、4×4 photography展へ、主に平日を中心に、五日ほど在廊しました。
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でも在廊って……難しいですよね? 距離感とか、いつもどうしたものかと悩みます。わたしは以前、日本カメラ博物館の「小説のなかのカメラ 『谷中レトロカメラ店の謎日和』より」展へ見に来てくださっている方に「こんにちは! 作者です!」と元気よく挨拶したら、(なんだこの人……サツマイモに似ているし)みたいな雰囲気になり、たいへん気まずくなった覚えがあります。ほどよい人との距離感は、いまだにわからないです。
この人は「静かに写真を見たい人」なのか「何か写真についてしゃべりたい人」なのか、というような見きわめはどうやってしたらいいのでしょう。話しかけて欲しい人は青の札を、と言うわけにもいかないので、なるべく雰囲気で見るようにしています。
4×4 photography展、主催の森崎美佳さんはそのあたりとても上手で、お茶など勧めながらうまく会話に持っていったりして、見習いたいと思っています。
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個人的に気をつけていることもあります。それは、見る側でギャラリーに行ったとき、出展者の人(?)同士が写真の前でものすごく盛り上がっていて話に夢中、(あのー、見せてください)とも言えず、写真があまり見られなくて、わびしい気持ちで帰ったことがあります。それからは自分ではそうしないように気をつけています。見に来てくださった方に対して、(もう本当にありがたいです感謝感謝)と思いながら、どなたかが来たら、写真が見やすいように隅に立ったりすることを心がけるようになりました。
ギャラリーに行くと、プロの写真家の方はさすがというか、コミュニケーション力が高い方が多く、いろいろ撮影時のお話をしてくださったりして、それがとてもよい思い出になっています。
わたしといえば陰気な小説家で、知らない人に話しかけたりはまったくできないのですが、在廊時は挨拶をし、なるべくお声がけするようにしたいと考えています。
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今後もたびたびグループ展には参加しますので、よい在廊のありかたを自分なりに探したいと思います。(ちなみに次はエルマー35展に参加します。会期9月12日~9月23日 新宿北村写真機店地下一階 ベースメントギャラリーにて)
カメラを撮らせてくださったみなさま、ありがとうございました! 飼い犬と飼い主の雰囲気がちょっと似ているように、不思議と、この方はこのカメラがぴったり、というようにみなさん似合っていて、それも面白かったです。
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