top コラム柊サナカのカメラ沼第43話 CP+2025、会場ステージイベントに行ってみた。

柊サナカのカメラ沼

第43話 CP+2025、会場ステージイベントに行ってみた。

2025/03/06
柊サナカ

会場の様子。和やかに始まりました。

 

CP+では出展社のブースを歩き回るという楽しみ方もできますが、ステージイベント(トークショーやセミナー)などに行ってみるのも楽しいです。
 

見逃した! という方はアーカイブもありますので、ぜひ見たいイベントを探していただきたいと思います。撮影分野も星空・鳥・鉄道にポートレイト・天体・猫、等々ありとあらゆるテーマがあり、そのほかにもライティング・生成AI・フィルターワーク・写真集自費出版講座等々、気になる話題が盛りだくさんです。アーカイブの映像は編集済みで見やすくなっているのもいいところ。

https://www.cpplus.jp/search-seminar/ 
 

このステージイベントなのですが、どのイベントも40分で1枠。あまり長すぎても疲れて他のステージが見られなくなってしまうし、まだ聞きたいな……と思うくらいの、この40分という長さが絶妙な感じでいいなと思いました。
 

2025年のCP+では、アネックスホール二階がステージA・B・Cと分かれていて、わたしはPCT主催の「ぶっちゃけカメラトーク2025 ~これからのカメラはどうなっていくのか?~」を聞くために、開場時間の30分前あたりに到着しました。もう熱心なファンの方が、ステージB待機列で10人くらい並んでおられて、後ろに続きましたが、時間が経つにつれて列が長くなり、二列に折れ曲がって、開場の時点で、すでに大入り満席となったようです。先着順で前の方から着席なので、来年、最前列を目指す方はお早めに。遅めに着いた方は、「満席で入場制限がかかり、入れませんでした……」とおっしゃっていました。ステージAとBで見たいトークが重なった! という方も、CP+ではアーカイブがあるので、後から観ることもできますのでご安心を。

(「ぶっちゃけカメラトーク2025 ~これからのカメラはどうなっていくのか?~」アーカイブはこちら→https://www.youtube.com/live/G1Qk9UUk_Ek?feature=share
 

会場の待機列、開場三十分前でこの並びです。


「ぶっちゃけカメラトーク2025 ~これからのカメラはどうなっていくのか?~」は赤城耕一(写真家)・鈴木誠(ライター)・佐々木秀人(合同会社PCT代表)というメンバーでのトークで、まずはPCTという会社の説明から。PCTは「日本カメラ」が休刊してしまってから、当時の佐々木編集長が立ち上げた会社で、当サイトの運営や、J-カメラなどの中古カメラ検索サイトの運営をはじめ、写真とカメラに関することは何でもやっている会社です。

 

PCTはこういう会社です。楽しいイベントなども今後あるそうですよ!

 

「日本カメラ」の元編集長、現・合同会社PCT・佐々木秀人代表。二年前の大病からリハビリを経てCP+に。壇上にあるのは愛機のペンタックス17とリコーGR。

 

現地のステージで見ると、すごく大きなスクリーンに写真が鮮明に写り、それがとても見やすいのと、場内の雰囲気も味わえるのがいいですね。スクリーンに最初に写った写真は、鈴木さんの撮った美しいモノクロ。スクリーンいっぱいに伸ばしても粒状感もあって階調も綺麗だし、へえ、ライカモノクロームで撮ったのかな。もしかしてモノクロフィルムで撮って自家現像で……? と思いながら見ていました。アーカイブ見られる人はぜひ見ていただきたい。ちょっとびっくりしますよ。
 

なんとスマホのアプリ、Leica LUX で撮ったと知ってびっくり。影響されやすいわたくし、さっそく家に帰ってインストールしました。Leica LUXには、ライカI型が出て100周年ということで、I型モードも入っているとか。赤城先生もLeica LUXの写真を見て「粒状感すごいじゃん」と言うくらいの写りです。しかも空に向けたら周辺落ちをしたり、ネガのパーフォレーションのおしゃれ枠を付けたりもできる凝りっぷり。
 

話題は「今、カメラってもう必要じゃない時代かもしれないけれど、でもカメラ欲しい」という方向へ移っていきます。赤城先生も「何か(カメラが)欲しいんですよ」と言い、わたしの中では「そうそう!」となりました。「カメラを買う理由をつい探してる」本当そうですよね……。

 

赤城先生と鈴木さんのやりとり、ぜひアーカイブで見ていただきたい。「今、カメラってもう必要じゃない時代かもしれない……」って、このあと話は一体どうなっちゃうの? 

 

赤城先生のただいまのお気に入りはNikon Z50Ⅱ 。お値段はなんとボディが13万円くらいだったそう。(こんなに小さくて軽くて、いい表現ができるのか?)って最初思っていた赤城先生を虜にする、圧倒的な賢さがNikon Z50Ⅱにはあるらしいですよ。フォーカスをフルオートにしたとき、「自分の考えていることが分かってんじゃないのか」と、まるで心を読まれているみたいだったと。Nikon Z50Ⅱは、レンズに対して良いバランスでグリップ感もすごくいい、内蔵フラッシュの隙間もうまく処理してある、ともおっしゃっていて、わたし今度(Nikon Z50Ⅱ、絶対触りに行こう……)と強く思いました。
 

その後、鈴木さんからライカQ3の話題が出て、時計などいわゆるラグジュアリー系の編集者・ライターがドイツのライカ本社に集まったときに、全員Qシリーズだった、という話を聞いたり、赤城先生からOM-3の、前にあるクリエイティブダイアルをいじるのが好きだという話に頷いたり、出たばかりのSigma BFのデザインなど、カメラが必要じゃない時代に、物質としてのカメラ、あえてカメラを買う意味を考えたくなる、面白トークの40分でした。

 

カメラ、やっぱり欲しいですよね? アーカイブもぜひ。

 

赤城先生がどうコメントしたか、OM-3も気になりますよね?  

 

あと、もしみなさん、PCTでこういう企画をやってほしい! というお願いがありましたら、ぜひ聞かせてくださいとのことです。わたしも会場にいた人から、CP+とは別に、さらに「ぶっちゃけトーク(ゆるめ)」をやって、オンラインで視聴者も自由に質問したりできるようなぶっちゃけトークはどうか、というアイデアを聞きました。面白そうです。
 

名案あり! と言う方はぜひお聞かせくださいね。
 

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