柊サナカのカメラ沼

第42話 CP+2025

2025/02/27
柊サナカ

今年もやって参りましたCP+。カメラマンでもない、ただのカメラ好きの小説家、柊がうろうろして面白いな! と思ったものをどんどん紹介していきたいと思います。来場特典もいろいろありますので、時間のある人はぜひパシフィコ横浜へ。

 

CP+2025は2月27日(木)〜3月2日(日)の期間開催中です。


◼️SIGMA BF

一番最初に回ったのはSIGMAブースです。個人的に新製品のSIGMA BFが見たくて。わたしはSIGMA fpを愛用しています。(過去記事はこちら→https://photoandculture-tokyo.com/contents.php?i=3279)SIGMA fpは誰にも百点満点のカメラではないですが、尖ったコンセプトや見た目! そう見た目が好きなんです! 若ければ珍妙な形のカメラもさまになるかもしれないですが、この歳になって不格好なカメラを持つのは嫌です。

 

 

というわけでSIGMAの持つ全体の雰囲気がとても好きです。持ってみた新製品のSIGMA BFは、若干SIGMA fpよりは横に長いですが、大きさとしてそれほど変わりません。持ってみて(なにもかも潔いなあ……)と思いました。SIGMA fpでさえ、そぎ落とされたデザインだなと思ったものですが、まだ一段階上に行った感が好きです。ロゴも変わりましたね……伝統のロゴを変えない姿勢というのもいいですが、常に新しくあろうとするその企業姿勢も素敵です。

 

 

◼️SONY α1 Ⅱ

カメラ機材そのものは、もっと詳しい人がいるし譲ろう……と思いつつ、いきなり剣道の対戦を見かけて立ち止まる。なぜに剣道? こちらはSONY α1 Ⅱの体験コーナーで、剣道のように顔が見えないスポーツでも、顔を認識してピントを外さないと案内がありました。ほんまか? と思いつつ試してみると、バッチリピントが合って、すごいな最新機種……! と感心。剣道という武道で、顔が隠れているのに、それが顔だとカメラが認識してくれるって、賢すぎると思いませんか? しかもプリ撮影ではシャッターの一秒前に戻れるとか、もう未来じゃないですか。CP+では、このようにメーカーの打ち出す最高の機材が試し放題というのも面白いところ。

 

 

◼️TTArtisan 折りたたみ式インスタントカメラ203T

あと速報的にSNSで公開して、反響があったのがTTArtisanの、”折りたたみ式インスタントカメラ203T”。フィルムはチェキだそうです。みなさん大好き、外見は蛇腹のフォールディングカメラ、連動距離計でマニュアルフォーカスができ、なんと純機械式で電池は不要だとか!(中身どうなってるの?)こだわりのデザイン+チェキで、あまりに欲しく、ブースの方に「これちなみにいくらですか? おいくらなんですか?」と詰め寄るも、まだメーカー側で決定ではないそう。秋発売だそう、楽しみですね!

 

 

◼️レンズベビーのOMNIクリエイティブフィルターシステム

ケンコー・トキナーさんではわたしも愛用、レンズベビーのOMNIクリエイティブフィルターシステムを試させていただく。(過去記事はこちら→https://photoandculture-tokyo.com/contents.php?i=3647)波の形に穴が開いたミラーのフィルターをかざすと、光が良い具合に反射して、何でもエモーショナルな雰囲気に写ります。対応いただいたのはフォトグラファーの見崎豪氏で、陰気な小説家にも優しく、「カメ教!」というカメラの教室もとても楽しそう。初心者大歓迎だそうなので、写真うまくなりたい方はぜひ。

 

 

◼️東洋リビングの防湿庫

女子の皆さん、防湿庫ってどうしてます? なんというか、女子の部屋には防湿庫が合わないことこの上ないですよね。わたしも防湿庫は物置部屋の隅に置いています。……と思っていたら防湿庫・キティちゃんモデルを発見。あえて中が見えないようにしてあるのも、インテリアとなじみやすい。こちらは防湿庫の老舗、東洋リビング株式会社の製品です。

 

 

すごいのは、非接触センサー式ライトがある防湿庫のモデルもあって、手を近づけると8分間綺麗に点って、カメラコレクションを照らしてくれます。夜な夜なコレクションを照らして、部屋でニヤニヤしちゃいますよね。トレーディングカードを完璧にしまえる防湿庫もありました。

 

 

東洋リビングと言えば、わたしもすべての防湿コンテナに入れて使っている優れもの、モバイルドライをぜひおすすめしたい。いままで防湿パックを買っては捨てまくっていたみなさん、この東洋リビングのモバイルドライは、コンセントに刺せば、防湿機能が戻るというお役立ちグッズなのです。ぜひ。

 

 

◼️plustekのオプテックフィルムシリーズ OpticFilm 8300iSE

あとフィルム派の皆さんにもお得情報があります。なんとplustekのブースでは、CP+の開催中に申し込むと、定価の10パーセント引きになるという高性能フィルムスキャナー、plustekのオプテックフィルムシリーズの展示があります。こちらは135mmと中判対応のものがあり。赤外線除塵機能で自動にゴミ取りもしてくれるそう。フィルムホルダーはマグネット式で、平面性を保ちます。79,000円の10パーセント割引は大きい。フィルムスキャナー欲しいなと思っていた人はCP+で購入を。

 

 

◼️お子様コーナー

 「パパもう帰ろう?」「ママまだ? もう行こう?」などと言い出す、お子さん連れのぐずり対策もプラレールコーナーでバッチリです。あと、シール貼りでお人形を完成させる遊びもあるので男児・女児どちらもお楽しみがあります。

 

 

◼️HOVERAir X1

個人的に欲しいな! と思ったのは小型ドローン、HOVERAir X1です。ドローンと言えば、免許が必要だったり、コントローラーの操作が難しそうだったり、めちゃくちゃ高価だったりするじゃないですか。でもこのHOVERAir X1は手乗りサイズ。手乗りなのはサイズだけでなく、手を出すと手を認識し、小鳥のように上に乗ってくるという賢さです。手のひらからふわっと飛び立つとき、ものすごくワクワクしました。ぜひブースを訪れて体験して欲しいですね。

 

連続飛行時間は10分ですが、10分あればいろいろなことができます。わたしの顔を認識して、動いてもきちんとカメラをこちらに向けてついてきます。鞄にもひょいと入れられるコンパクトさなのに、15mまで上昇できる本格派。6つのモードがあり操作はワンタッチ、専用アプリでリアルタイムのプレビューもできます。気になるお値段は……59,980円! 十分手の届くお値段! 

 

 

◼️DENTOの木製額

ところでみなさん、とっておきの写真、どんな額縁に入れていますか。額縁って難しいですよね、なかなか好みの物が見あたらないし、いつもだいたい同じアルミフレームになってしまう……。木の良い香りがして、立ち止まりました。DENTOは、1983年創業の伝統のある木工メーカーだそう。わたしがおお!と思ったのは角のところ、ネジか何かで留めてあるのかな? と思ったら、木材をぴたりと組み合わせているのですね。安い額って、継ぎのところがぴったりじゃなくて、隙間があったりするじゃないですか。ちなみに裏も金具ではなく木で留めるタイプ。確かな匠の技で作られた額は、やっぱりいいものだなと思いました。フルオーダーもできるそうです。わたしの他にも、写真家の方が熱心に見ておられました。とっておきの作品を入れるのにいかがですか。

 


◼️ACFIX アクリルフォト加工 ラミネーター

アクリルフォト加工って、めちゃくちゃお高いですよね。個展に行って全部アクリル加工しているのを見かけると(すごい気合いだ……)と思ったりします。

 

このアクリルフォト加工、自宅でできるとなったらどうしますか? 

アクフィックスは、写真とアクリル(湿式マウントティッシュ処理)を重ねてラミネーターに通すと、気泡無しでぴったり圧着されてアクリル加工できるそうです。楽天でも取り扱いを始めるそうで、ラミネーター自体も、アクリルもどんどん買い足して行けるそう。でも……お高いんでしょう? と思ったそこのあなた。わたしも「でも……お高いんでしょう?」とブースで聞きましたよ。なんとラミネーターのお値段は7万円台だそう。これ一台あったら、高級感のあるグッズ作り放題じゃないですか! アクリル加工し放題ですよ! 

 

しかも十年経っても経年変化がないことを展示品で確認しました。HPは近日公開予定だそう。ACFIXで検索してください。

 

 

◼️SIGMAブースの写真集コーナー

疲れたらSIGMAブースの写真集コーナーで目を休めるのも良いですね。

 

 

◼️セコニック

セコニックでは、映画で撮影の時に「カット」ってカチン! とするものを発見。かっこいい……!

 


◼️LENTHEMの防湿庫

防湿庫って、どうしても無骨なデザインの物が多いのは仕方がないですが、わたしが、アッ可愛い!と思った防湿庫を紹介します。LENTHEMのドライキャビネットは窓の角が丸かったり、色も白かったりしてインテリアにも馴染みそうです。

 


◼️フレスコジグレー 写真用紙

わたしは、マットな印画紙が大好きです。印画紙も一番マットな物をよく使っていましたが、マットさを追求するのにも限りがあるな、と思っていました。

 

そこへ、フレスコジグレーという写真用紙を見かけて足を止めました。私好みのマットで、どう動いても光が反射しません。こんなにマットな写真用紙は初めて見ました。

 

フレスコ画、というと漆喰の上に固まる前に絵を描くもので、フレスコ画自体もとても好きですが、これはフレスコ画をイメージした写真用紙なのかな? と思っていたら、なんと本当に生の漆喰が使われているとか。生の漆喰というのも表現が難しいのですが、未硬化の漆喰が使われた写真用紙で、気密パックから一枚ずつ取り出し使うそう。(乾燥しないように、使った後はファスナーを絶対に閉じなければならないようです)この美しさは、写真ではあまり伝わらないのでぜひ実物を見ていただきたい。少々お高い(A4/10枚/6,600円)ですが、その価値はあると思います。ネットショップ「紙専館」でお求めいただけます。

 

 

◼️Evote AI レタッチソフト

レタッチ得意ですか? わたしは苦手です。特に自分の写真のシミとか眼鏡の反射とか、カチカチカチカチカチカチ延々繰り返して途中で嫌になります。Evote AIを試しましたが、AIが賢すぎてびっくり。レタッチソフトの項目に、にきび、しみ、テカリ減少、目の下のたるみ、メガネ反射、二重あご消し、シワ消し……とあって、スライダーを右にするだけで全部綺麗に消えます。消えるとは言っても無茶な加工ではなく、その部分だけを見えなくする自然なやりかたで本当に感心しました。わたしのカチカチカチカチカチカチが一瞬で、本当に一瞬で消えます。レタッチの作業時間をAIにより9割カットできるそう。

 

これは欲しい! と思いましたね……。ブースでは特別セールもやっていて、レタッチ多い人には朗報じゃないかと思います。Evoteはソフトウェア自体は無料ですが、書き出しにはお金がかかります。

「800枚・13,900円/年間」からですので、レタッチに苦しむ人、お試しにいかがですか。

 


◼️ケンコー・トキナー Pieni M

ケンコー・トキナーの新製品のトイカメラ、Pieni Mが可愛かったので、こちらも紹介します。お値段も可愛い10,000円ですが、なんとキャラクターがその声で喋ったりする機能があります。電源をつけるとプーさんが出てくるのもなごみます。背面には液晶モニターもあるのも本格的、横には記憶媒体を入れられるスロットもありますから、お子さんのファーストカメラとしても良さそうですね。

 


お土産いっぱいもらいました。ブースの方ありがとうございます。

 

 

  • ◼️CP+(シーピープラス)2025
    ・会期
  • 会場イベント:2025年2月27日(木)~ 3月2日(日) 開場時間10:00~18:00 最終日のみ17:00まで
  • オンラインイベント:2025年2月27日(木)~ 3月2日(日) 初日10:00~ 最終日23:59まで※オンラインイベントのアーカイブ期間 3月3日(月)〜3月31日(月)
  • 会場:パシフィコ横浜
  • https://www.cpplus.jp

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