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柊サナカのカメラ沼

第51話 みなさん、動画配信にご興味は?キヤノンアプリ「Live Switcher Mobile」

2025/11/04
柊サナカ

東京ゲームショウ2025に現れたキヤノンブース。

 

みなさんは、YouTubeなどでの動画配信に興味はありますか。わたしは正直、自分で配信するのは……、と思っていたのです。もうすでにYouTubeではカメラ機材系の有名YouTuberのみなさんが、カメラの新作を次々に動画配信しているし、今参入しても、レッドーオーシャン過ぎるのではないかと。
 

ところが、まったく動画配信とは関係なさそうな、女性で年上の友人が、なんと動画配信デビューをだいぶ前に済ませていて、しかも少額ながら、毎月収入があるレベルだと聞いてびっくり。「えっ、いったいどうやっているの」と前のめりで聞いてみました。
 

彼女が語るところによると、動画で大儲けするのは、編集も大変だし人も多いしで難しい。それでも手芸や園芸、ペットなどニッチな趣味の世界で、気長にコツコツ続けていたら、固定視聴者もできて、毎月お小遣いくらいの収入は得ることができると。
 

「でも自分が顔出しで出るのはちょっと……」と言うと、「自分は出てないよ、顔出ししないで、自分の趣味の世界を撮ってきままに流してる」と言います。
 

世界中の人がこれだけ動画を見ている今、興味を持ってくれる人が中にはいるかもしれないらしく。それがYouTubeのおすすめに載ると、いろんな人に見てもらって、一気に視聴者が増えるのだと言います。
 

儲けのことはひとまず置いておいて、自分の好きなことを発信する(それがちょっとした収入になる)って、自分の世界が広がるみたいでワクワクしませんか。たとえば、PCTでこの記事をお読みのみなさんなら、お持ちのすごくマニアックなカメラアクセサリーなどの紹介動画や、使い方解説など、もしかしてその情報を探している人が、今もどこかにいるかもしれません。
 

話は変わりますが、先日、子供の付き添いで東京ゲームショウ2025に行ってきました。まあ今日は付き添いかな……、と思ってマップを見ていると、キヤノンの文字が! CP+ではおなじみのキヤノンですが、ゲームショウにも? と驚きました。一番に目指して行ってみると、確かにキヤノンのロゴが光っています。なんとゲームショウは今回初参加とのこと。
 

友人に触発されて、自分でも何か動画をやってみようかな……と思いきや、そのままになっていたのは、編集がとても大変そうだったからです。普通にただ撮るだけだと、ぜんぜん面白そうに見えないのが動画の不思議なところ。

 

ライブ配信を手軽に楽しめるという「Live Switcher Mobile」の機能。 

 

ところが、このキヤノンのアプリ、「Live Switcher Mobile」をご覧ください。こちらはライブ配信用のアプリなのですが、二画面で別アングルの動画がすぐにできてしまうという優れものなのです。

https://lsm.ssw.imaging-saas.canon/lsm/ja/lsm.html
 

用意するものはキヤノンのアプリ「Live Switcher Mobile」、アプリをそれぞれダウンロードした二台のスマホ、もしくはキヤノンのEOS R50VかPowershot V1。

 

準備物は、まず「Live Switcher Mobile」をダウンロードしたメインスマホ、およびタブレット。こちらの写真ではもう一つのカメラとしてキヤノンのEOS R50Vが使われていますが、スマホのカメラでもできるとのこと。あと、ライブ配信中の映像をチェックするパソコンなど。

 
「Live Switcher Mobile」には全体の画面と、ワイプのように一部を同時に映すことができる“Picture in Picture”機能があります。例えばカメラ解説動画なら、解説をしている全体像と、カメラを持った手元を同時に映すことができます。アングル違いで二画面の配信が一発撮りで、簡単にできるのはとても便利そう。わたしは最近ドラム演奏を習い始めて、演奏動画をよく見ていますが、頭上から全体と、別画面で手元、もしくは足の動きの様子など、二画面だと見やすくてとてもありがたい。
 

どう映るかと言うと、二画面でこんな感じ、全体と手元とを同時に映せます。便利!

 

二画面のうち、片方の画面を録画やゲームなどに置き換えることができます。

 

背景にサブスマホの画面をそのまま配信できる“スクリーン配信”機能も面白い。例えばフィルム現像の様子などをあらかじめ録画しておいて背景で流し、ワイプで解説するなんていう使い方もできます。背景に説明したいカメラの歴史的資料などを映しておく、ということもできます。カメラ動画以外なら、例えば楽譜と演奏を同時に配信する楽器演奏や、レシピと手元などの料理動画などにも使えそうですし、一度に二画面は可能性が広がりますね。

 

角度の違う二方向から映せるので、説明もわかりやすくなります。

 

そのほかにもおなじみの「チャンネル登録よろしくね」系のテロップなんかもすぐに入れられるそう。
 

会場で話を聞きながら、(……でもお高いんでしょう?)と主婦の厳しい目線で思っていましたが、もう本当にびっくりしたのが、キヤノンのこのアプリ、無料です! 
 

お話を聞いてみると、ほとんどの機能が無料で使えて、アップグレードしたい人には有料版(一ヶ月2,500円)もあるということ。

 

チャンネル登録よろしくね! も出ますね。 

 

こちらのアプリ、キヤノンのカメラEOS R50V、Powershot V1が接続できます。キヤノンユーザーのみなさんで、EOS R50VかPowershot V1をお持ちの方は、もう今から配信を始められます。EOS R50Vは新品でもだいたい十万円前後、趣味のカメラとして購入して撮影を楽しむもよし、動画配信でカメラ代の元を取ってしまうのも良し、夢が広がりますね。

 

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