小さいカメラが好きです。大きいカメラももちろん好きですが、鞄の中でクッションバッグに入れておいて、さっと取り出して撮影できるのはいいですよね。たいていのカメラバッグは、女性物の服と相性が本当に悪いのです。幅もあるし、肩紐もごつい。かといって、肩からカメラをぶら下げてそのまま往来を歩くのは、どこかにぶつけて壊してしまいそう。
最近、キャッスレス化が進み、わたしも現金を使うことがほとんど無くなったため、長財布を超ミニ財布にしたところです。そんなわけで、鞄自体もどんどん小さくなりました。なので、大きいカメラを持ち歩くときは、余計に気合いが必要です。
小さいカメラが好きなので、手持ちのカメラでも、小さいものが多いです。
まず、小さいカメラの筆頭である、リコーGRⅢを元に比べてみましょう。GRⅢも、かなり小さくて薄いです。サコッシュの中にも、腰から提げるミニポーチの中にも余裕で入ります。女性ものの服はポケットが無い場合が多く、あっても物を入れる前提で作られていないデザインが多いものですが、コートなどなら、ポケットにもすっぽり入る薄さが嬉しい。そのせいか、女性誌のスタイリストの鞄の中身コーナーなどにも、GRがおしゃれアイテムのひとつとして、よく入っています。
小さくてかしこい旅行と帰省の友、リコーGRⅢ。
ではGRより小さいカメラは? というと、手持ちの中ではロボットⅡですね。ロボットはゼンマイ式で、一度巻くと、どんどんシャッターが切れるという楽しいカメラです。そのアクセサリーの豊富さと、多彩な交換レンズ、民生用・軍事用・特殊用途用と、仕様違いも、集めきれないほどいろいろあることから、ロボットを重点的に収集する愛好家の方もいるほどです。
形は小さいですが、内部機構のせいか、ずっしりと重みがあります。真四角写真が撮れるのも面白い。
ロボットⅡ。ゼンマイ式のかわいいカメラ。
ロボットⅡより小さいカメラというと、アグフアオプティマ1035があげられます。こちらはプラスチック素材が使われ、重みも軽くなっています。写りもいい。以前、PCTの記事で取りあげたことがありますので、詳細はこちらに→https://photoandculture-tokyo.com/contents.php?i=1183
アグフアオプティマ1035。おしゃれだと思います。
アグフアオプティマ1035の次に小さいのは、オリンパスXA2です。こちら名設計者である米谷美久氏の設計、プロの方のサブ機としても有名なカメラ。一度蓋を閉めると、ピント位置がスナップの距離まで戻る親切設計で、初心者が慌てても、まず撮り逃しがありません。嬉しいのは、フィルムを装填するところに小さなピンがあって、フィルムも、ものすごく装填しやすいこと。一度持つと、なんて細かいところまで考えられたカメラだ……と驚くことでしょう。使い手に優しいカメラ。
オリンパスXA2。使えば使うほどわかる親切設計の良さ。
どんどんいきましょう。オリンパスXA2より小さいとなると、小さいカメラとしてまず名の上がる、ローライ35T。ピントは目測で、レンズは沈胴式です。撮るときにはレンズを引き出して使います。レンズをしまえばコンパクトになるので、旅行の友に、という方が多くいました。わたしも帰省には必ず持っていく、帰省用カメラでもあります。ある方は登山の時に持っていくそう。こちらも、PCTの記事で取りあげたことがありますので、詳細はこちらに→https://photoandculture-tokyo.com/contents.php?i=275
ローライ35T。ヴァースケ氏の設計も好きです。
ローライ35Tより、若干小さいのはコンタックスTですね。重さもコンタックスTの方が少しだけ軽いです。写りも納得のゾナー38ミリ f2.8。こちらも沈胴式で厚みがなくコンパクトです。コンタックスTシリーズは高騰していますが、T2等に比べて、コンタックスTも負けず劣らず良いカメラだと思います。以前記事で取りあげました。詳細はこちらに→https://photoandculture-tokyo.com/contents.php?i=986
コンタックスT。人気のT2に負けず写りもすごい。
コンタックスTの次に、小さくて軽いのはアガート18K。こちらベラルーシのカメラ。一度売りましたが、あとで(何で売ったんだわたしのバカ)となり、写りが恋しくなって買い戻した経験があります。何をやっているんでしょう。あとで写りが恋しくなることが多いので、カメラを売るのはもうやめました。アガート
18K、ハーフカメラで可愛いです。レンズはインダスター、納得の写り。
アガート18K。ハーフカメラ面白いですよね。
アガート18Kより小さいというと、ローライA110。こちらはわたくし、ジャンクコーナーで見つけました。傷一つ無い新品同様の美品。先に、カメラ紳士が熱心に見ておられて、カゴに戻すのを、隣で他のカメラを物色する振りをしながら、今か今かと待ち構えていました。
置くか……と思うとまた迷う。迷って迷って、置くか……となるたびに(何も見ていませんけど?)という顔をしながら内心、買わないなら早く置くのが良いですよ! と叫んでいました。
迷った末、その紳士がジャンクカゴに戻し、わたくし、無事に美品をかっさらうも、あとから、内部に修理が必要だとわかりました。こちらの修理はまだお願いしていません。まあ、ジャンクで美品を見つけたら即時に押さえるのは、カメラ仕草として正しいありかたなので、悔いはありません。早めに修理をお願いしに行こうと思います。
ローライA110。美品なので直して使いたいです。
さすがにローライA110よりも小さいのはないでしょう? となりますが、わたくし、ミゼットカメラという豆カメラを所有しております。こちら、オモチャみたいですよね? でもれっきとしたフィルムカメラ。ミゼット判フィルムで撮影が可能です。
豆カメラ、ミゼットカメラ。
ゼットカメラもきちんと写ります。
これら、全部一個のタッパーに入るので管理も楽々なのもいいところ。今後欲しいものとして、ペトリカラー35なども狙いつつ、小さいカメラライフを充実させていこうと思います。
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