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柊サナカのカメラ沼

第39話 リコーGRⅢ 普段使ったことのない機能、インターバル撮影で花の開花を撮ってみる

2024/12/03
柊サナカ

わたしはあまり説明書を読み込むタイプではなく、まあまあ使い始めて困ったら読むくらいで、気がついたら、カメラの機能で試したことのないものが、たくさんあることに気がつきました。せっかくの高機能なのに、これではもったいない。
 

今回は”インターバル撮影”を試してみることにしました。インターバル撮影とは、動きのある何かを、時間をおいて定点撮影するものです。繋げると、早送りのような動画になります。

 

GRⅢ。手のひらに載るくらい小さいですが高機能です。 

 

わたしはサボテンが好きで、特に月下美人は毎年の開花を楽しみにしています。月下美人の名の通り、夕方から夜にかけて、人の顔くらいの大きな花が咲き、あたりになんとも言えない、よい花の香りが立ちこめるのです。咲くのはたったの一晩だけで、朝にはしおれています。咲くのは大体一年に一度か二度だけです。
 

月下美人は寒いところが苦手なので、冬は家の中に入れ、植物育成ライトで育てていますが、株が大きければ大きいほど花が咲きやすくなるので、家に入れるのも大仕事です。
 

なので、月下美人の開花は、わたしのなかで一年の一大イベントとなっています。
 

今回、リコー GRⅢのインターバル撮影の設定は、
 

  • 撮影間隔   05’00”(五分ごとに撮影)
    撮影回数   ∞
    開始トリガー 即時
    撮影開始時刻 (今の時間)

 

 

というように合わせてみました。これは、五分おきに一度撮影するということになります。ミニ三脚にGRⅢを固定し、花のつぼみにピントを合わせて開始します。
 

終わったらこのように撮影ができていました。
 

リコーGRⅢでのインターバル撮影(GRⅢ・1/30秒・F2.8・ISO1000)

 

五分おきでもけっこうな動きがありました。こうやって見ると、花も一生懸命生きて動いているんだなあということがわかります。
 

やってみての反省は、5分おきに撮影だから、たぶんそれほどバッテリーは消費しないだろうと思っていましたが、21枚撮影したあたり、105分(約一時間半)で満充電していたバッテリーが空になってしまいました。撮影の間隔にもよりますが、このインターバル撮影はバッテリーが一つのみだと、一時間半くらいの撮影しかできないようです。バッテリーを交換するなどして、もっと長時間撮れていたら、しぼむ様子まで撮れていたかもしれません。今後の課題としたいと思います。
 

このインターバル撮影を、iPhoneの機能でタイムラプス動画にまとめたのがこちらです。

 

 
今回は花を撮りましたが、夕暮れからの夜景や、朝焼けなども綺麗に撮れると思います。工夫次第でいろいろな表現ができそうです。
 

余談ですが、月下美人と似ている植物に、「夜の女王」という紐のようなサボテンもあります。そちらは月下美人に比べ、格段に育てるのが難しい上に、茎の長さが5メートル以上の大株にならないと咲かないらしく、いつかそちらも栽培に挑戦してみたいと思っています。夜の女王は、直径三十センチほどの花で、一年にたったの六時間だけ花開く豪華な花です。咲くのが真夜中のため、植物園でもなかなか見られないのですよね。いつかインターバル撮影をしてみたいです。
 

カメラ繋がりの方の中にも、意外にも園芸を趣味とする方が多く、カメラ趣味と植物趣味は地続きところにあるのでは、と思っています。GRⅢは旅の写真やスナップだけでなく、趣味の園芸にも大活躍のカメラです。マクロ撮影も可能で、花が咲いたり芽が出たりしたときに、さっと取り出すのにも困りません。趣味の傍らにGRシリーズ、ぜひおすすめします。
 

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