新宿北村写真機店のセルフ写真館、PICmii。外観もおしゃれです。
ある日突然、必要になるプロフィール写真。みなさん、どうしていらっしゃいますか?
今回行ってきた、新宿北村写真機店のセルフ写真館、PICmiiがとても良かったので、みなさんにも紹介いたします。
https://www.kitamuracamera.jp/ja/picmii/
自分の写真が急に必要になるという場面は、ある日突然やってくるのです!
そんなのないって? たとえば何かの取材を受けたり、写真が受賞したり、SNSを始めたり。たとえば急遽お見合いを始めたり、マッチングアプリを始めたり。はたまた作家デビューしたり。わたくし本業は作家なので、たびたびプロフィール写真が必要になります。
わたしだって中年の今じゃなくて、20年前に撮った写真で勝負したいですが、あまりに大昔の写真だと詐欺だと叱られそう。そりゃあ、プロフィール写真は、宣材写真撮影のプロにお任せするのが一番だと思います。レタッチも仕上がりもバッチリです。ですが、ある仕事がらみで撮ったものは他の場で使えなかったり、できるだけ最近の写真を用意しなければならなかったり、予約がとれなかったり、いろいろと気を遣うことも……。
ところでわたしは、林忠彦写真集「日本の作家」という、作家ばかりを写した写真集が大好きです。作家ごとの、撮る際のエピソードなんかもすごく面白いので、読み物としてもオススメです。かねてから、わたしも文豪っぽい、こんな感じの写真を撮ってみたい……目線を外したり、個性あるかっこいい一枚をと思っていたのです。それでも、写真館に出かけていって「文豪っぽい写真をお願いします。芥川龍之介風なのをよろしくです」とか真顔で言えると思いますか?
林忠彦写真集「日本の作家」面白いですよ。(帯のものすごい眼光……! これは撮る方も緊張しそう。目だけで、どなたかわかりますか?)
帯の目は川端康成だそう。撮るときの心境とかを読んでいるとこちらも緊張します。
かっこいい……! 三好徹。このように文豪の写真がたくさん。
そこでやってきたのは新宿北村写真機店7階のセルフ写真館 PICmii。
こちらで、セルフ・プロフィール写真撮影をしてきました。時間制で、三つあるスタジオから選べます。ネットで予約が完了するのも便利でした。
機材の様子。一式がそろっています。板のようなものはモニター、大型でとても見やすく、助かりました。
カメラはソニーのα7Ⅲです。使いやすい。
スタジオにはプロ仕様のストロボ、モニター、リモコン等の機材が揃っています。係員の方も親切に撮り方を教えてくれました。わたしは30分コース、約250枚を自分で撮影。普通はモノクロのようですが、オプション(+1000円)でカラーに。これで思う存分、自分の思う文豪ポーズを追求できます。モニターはA4サイズよりもっと大型で、離れていてもとてもよく見え、自分の写りを一枚一枚チェックしながら撮影できるのもよかったです。(機材の設定はお店がやってくれます。角度等、自分で設定の変更はできませんので、その点は注意が必要です)
<セルフ写真館 PICmiiのすばらしい点>
・写真の大きさが選べること
セルフ写真館は、他社でも何回か利用したことがあります。専用のダウンローダーがないところでは、ライン等を利用して一度に受け渡しをする形になるところが多いようです。その場合、画像解像度が低い場合があるのでご注意。わたしも、これでプロフィール写真はOKだ……と安心していたら、印刷に必要な画像解像度が足りず、せっかくの写真が差し替えになったことがありました。特に印刷には、大きめのデータが必要なので、確認が必要です。PICmiiでは、無料の専用アプリがあり、ダウンロードの際に二種類のデータの大きさを選べます。SNSで使う場合には小さいもの、印刷等に使うなら大きいものを選べるので、とにかく便利でした。
・リモコンが無線
リモコンが有線か無線かというのはめちゃくちゃ重要で、有線の場合は線を消す作業にとにかく気を遣います。PICmiiではリモコンが無線でかつ、小型です。
・背景色と個室
PICmiiでは。撮影を三つの部屋から選べました。わたしは水色のおしゃれな部屋を選びました。ポスターみたいですよね!(こちら、色は期間限定なのかもしれませんので、お店に要確認です)。他の部屋もホワイト、ナチュラルと、どれも可愛くて綺麗です。腰掛けたりする用のブロックの大きさも絶妙でした。わたしは使いませんでしたが小道具も充実しています。
あと、自撮りするところを誰かに見られたりしても困りますよね? ここはドアのある個室(監視カメラあり・着替えの際は着替え用のカーテンあり・部屋の天井部は空いている)なので、プライバシーがしっかり保たれています。
たのしい小道具も充実。
<セルフ撮影後に気になったところ>
・眼鏡問題
撮影時に眼鏡をかけていましたが、角度により、眼鏡はフラッシュが丸く映り込んだりするので、眼鏡をかけている人は、自分で編集する作業が要るのではないだろうかと思います。わたしは上半身の写真ばかりで、距離が近めだったので、遠くで全身写る感じだったらまた違うかもしれません。
・リモコンをどう隠すか
わたしは写真の編集作業も、簡単なものならある程度できるし、写真編集ソフトの消しゴム機能にもAIが搭載されたこともあり、きっと綺麗にリモコンくらいは消せるだろうと思っていました。でも、AIに手って鬼門のようですね。手に握ったリモコンを、AI消しゴムで消そうとしたら、なんだか不穏な仕上がりに……。手って、意外と目立つものだなと思いました。
なので、ポーズも重要ですが、後のレタッチを考えて、リモコンをどう隠すかを考えながら撮るのがいいと思います。わたしの場合、小道具としてライカM4を持っていったので、その後ろに隠したり、机にした白いキューブの端に隠したりしました。
モデルが中年でたいへん恐縮ですが、まずはまっすぐに一枚。手元のリモコン、ちょっと気になりますよね……。
よし!消したぞ! と思ったら謎の指が。
とにかく自分の得意な角度やポーズをモニターで確認しながら、微調整してどんどん撮るといいようです。セルフ撮影では、レタッチはもちろんありませんから、自分で簡単な写真の編集ができると、よりいいでしょう。
文豪ポーズ難しいですね。わたしは芥川龍之介的な写真が撮りたかったのですが、歯が痛いみたいな人に。
我ながら、(何のカメラ買おうかな……)としか考えてないような顔になりました。
すごく社会派ミステリーを書いてそう。社会の巨悪を許さなそう。(社会派ミステリー書いたことないです)
カメラを前にすると、とにかく緊張するわたしのような方にはぜひ試して欲しいPICmii。はちゃめちゃなポーズもできたりするので楽しいです。
これはあとからプリセット(シネマ風)で色を変えました。恋愛ものを書いてそう(あまり書かないです)
二百枚以上撮ってるとポーズもネタ切れします。謎の早押しクイズ風ポーズ。何を表現したかったのでしょうか。 ピンポン「一鷹 二富士 三なすび!」
こちらは白黒ですが、プリセットにより一部色が残ったものです。あとからなんとでもできるな……。
もしかしてこの写真に、AI生成した背景を合成してみたらどうなるかなと思い、<書斎・本棚・モノクロ>で出力してみました。いい感じの書斎じゃないですか。ここへわたくしを切り取って合成するだけで、ちょっと文豪っぽくなりませんかね?
あとは写真編集ソフトのプリセットを使って映画風など遊んだりしました。色合いも変えられるので(柊さん、まーた同じ写真使ってる……)となることもありません。
わたしはプロフィール写真を撮りましたが、友達同士で撮ったり、親子で撮ったりと楽しみは無限大だと思います。一度いかがですか。新宿北村写真機店のセルフ写真館、PICmiiの自撮りで思う存分、なりたい自分になってみましょう。
この白黒写真を、AI背景(書斎と本棚)に合成してみます。
このとおり! ちょっと不自然ですが、目指せ文豪!
- 北村写真機店
- 〒160-0022 東京都新宿区新宿3丁目26-14
- 電話番号:03-5361-8300
- 営業時間:10:00〜21:00
※スタジオマリオ新宿 北村写真機店・PICmii新宿店 10:00〜19:00- https://www.kitamuracamera.jp/ja/
- PICmii
- https://www.kitamuracamera.jp/ja/picmii/
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