みなさんは、会心の一枚が撮れたら、それをどうしていますか。
どれほどの会心の一枚でも、スマホのデータの中に埋もれてしまえば、その存在を忘れてしまいませんか? クラウドにも上げているから大丈夫、という方も、何かの拍子でデータが消えてしまう、なんてことは実際にあるようです。
聞いた話ですが、子供が生まれてから、ハイハイ、初めて立った日、離乳食始まり等々、小学校までのかわいい記録がすべて消えてしまった、なんていうことも実際あります。たくさんお金をかけてなんとか復旧しようと試みたそうですが、写真は戻らなかったとか。ゾッとしますね。カメラはデジタル派のみなさんも、アナログ派のみなさんも、とっておきの一枚だけでも、プリントしてみるのはいかがでしょう。
わたしは年末に、スマホで撮った写真も含めて、気に入った写真をまとめてプリントするようにしています。いつもお願いするのはなじみのDPE店で、L判でお願いしています。一年総集編、という感じがして、アルバムを眺めるとなかなか楽しいものです。
それももちろんいいのですが、気に入ったものが撮れたら、少し大きめのサイズに伸ばしてみるのはいかがでしょう。
自分でカラー暗室に入って焼くのは難しく、なかなかハードルが高いですが、そこは奮発して、一度はプロの手による手焼きプリントをお願いしてみるのもいいと思います。普通のL判だと数百円の所、この道何十年のプロが、暗室で一枚一枚、手焼きするプリントなので、多少はお金がかかります(六切り・光沢・ラスター・4,235円)。それでも気に入った写真を、これ以上ないといっていいほどの、最高の形で残せるのはうれしいものです。
今回、気に入った写真を「エルマー35展」に出展しようと準備をしました。最終的にセレクトしたのは四枚ですが、どれも気に入っていて、なかなか決められません。六切りでプリントできたものを眺めて、どれを出展しようか考えようと思います。
写真の事ならなんでも頼りになる写真弘社。
今回は、プロの写真家も多く利用するプロラボ、写真弘社(https://photoandculture-tokyo.com/contents.php?i=4931)に直接出向いてお願いしました。手焼きかそうでないか、プリントのテストの有無、印画紙の光沢など、実際にカウンターで選択していきます。(遠方の方は、チェックシートを利用して、郵送での依頼もできますので、ホームページを参考にぜひどうぞ)
カウンターでどの写真をプリントするか、細かくお願いしていきます。
わたしは手焼き、焼きはプロにおまかせし、印画紙は半光沢のラスターでお願いしました。できた写真は郵送してもらえるそうで、それでお願いしました。
封筒は何重にも厳重な包装がなされています(この上に外装のレターパックで届きます)。絶対に折れや雨に負けない、という意気込みを感じます。
届いたものがこちらのレターパックです。他の郵送方法も選べますが、今回はレターパックにしてみました。ネガも写真も厚紙二枚で補強され、厳重に包装されています。水濡れが無いようきっちりビニールで覆われた上に封筒に入れられ、その上からもビニール包装がなされています。一番外側のレターパックの表面にも「貴重品・折り曲げ厳禁」とあるので、とても綺麗な状態で届きました。遠方で、郵送しか利用できない人も安心して利用できます。
自分で暗室に入って焼くのも、もちろんいいのですが、プロにお願いして手焼きしてもらうと、自分の写真の魅力を、一層よく引き出してもらったようで、良いものだなと思いました。
できあがりを四枚並べて、どの写真を最終的に展示するか決めます。今回は二枚を選びました。どの写真を選んだかは「エルマー35展」でお確かめください。
わたしがよく額装をお願いしに行く、ルーニィ247ファインアーツ。相談の予約もホームページからできますので、初めての方も依頼しやすいです。(オンライン相談も)
選んだら、今度は額装します。おなじみルーニィ247ファインアーツへ。
https://photoandculture-tokyo.com/contents.php?i=3781
こちらで写真にマットの色をあてて、どの色が合うか見たりします。わたしの写真は、一番ニュートラルな白がしっくりきたので、それでブックマット(本のように開いて、中に写真を入れるタイプのマット)にしてもらいました。額装するときに直接お店に出向くといいのは、写真の雰囲気を見て、額装の提案をしてくれるところ。わたしは、横向きの額なら、同じく額も横向きかな、と漠然と考えていましたが、額は縦向き、中の写真は横向きにするのはいかがでしょうと言われ、置いてみるとすごくおしゃれな感じになってびっくり。
プリントされた写真たち。
マットの色を見ているところ。不思議と、当てる色によって中身の雰囲気も変わってきたりします。
ちょうど夏のサマーセール中で、額の新古品で半額のものも出ていたので、自宅用の写真も額装してもらいました。
こちらサマーアウトレットの額。わたしが前々から狙っていた、枠の内側にアクセントとなる色が付いたもので嬉しい。
できあがりを見に、ぜひ新宿北村写真機店の地下一階ギャラリーでの「エルマー35展」へいらしてください。会期は2025年9月12日から21日まで。写真が気になったら、上の新宿北村写真機店でカメラやレンズのお買い物をするのもいいですね。わたしも数日ですが在廊する予定です。
写真展には出さないですが、個人的に思い入れがあり、気に入っている写真も額装してもらいます。楽しみ。
ちなみに、8月5日にわたしの新刊が発売されました。「喫茶ガクブチ 思い出買い取ります」(文春文庫)こちら、テーマは額装です。この本は、わたしがルーニィ247ファインアーツに通ううちに、額装の素敵な話を杉守加奈子さんから伺い、それがもとで完成した本です。写真展に初参加する人の話もありますので、よかったら。
こちら新刊、「喫茶ガクブチ 思い出買い取ります」(文春文庫)額装にまつわる物語のあれこれです。写真好きの方もぜひ。
https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784167924034
PCT Membersは、Photo & Culture, Tokyoのウェブ会員制度です。
ご登録いただくと、最新の記事更新情報・ニュースをメールマガジンでお届け、また会員限定の読者プレゼントなども実施します。
今後はさらにサービスの拡充をはかり、より魅力的でお得な内容をご提供していく予定です。