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推すぜ!ペンタックス

第37回 高らかに一眼レフで行く宣言をしたPENTAXのシンボル、ペンタックスK-3 MarkⅢ ①

2022/08/11
赤城耕一

推すぜペンタックスもついに最終章を迎えます。今回からは「ペンタックスK-3 MarkⅢとの戯れ」と称しまして、話を進めていこうと思います。こんにちはナビゲーターの赤城耕一です。どうぞよろしくお願いします。
 

ミラーレスに押されて、風前の灯ともいえる一眼レフなんですが、筆者はフィルム一眼レフもフツーに使用していますし、いまも普通に接することができています。と、いうか、一眼レフのデザインもファインダーの見え方もフォーカルプレーンシャッターの真実の動作音も大好きなわけですから、これからはミラーレスの時代ですぜ。と言われても、「はい、そうですか」なんて納得はしないわけです。

 

K-1 MarkⅡと異なり圧倒的にコンパクトな一眼レフです。この特徴を生かすため、装着レンズはsmc PENTAX-DA 40mm F2.8 XSをつけっぱなしにしていることも多いです。視角的には少し狭いのですが、携行性優先します。パンケーキどころか薄焼き煎餅みたいな形状です。ただ、このレンズ、振動とかショックに弱いから気をつけないといけません。

 

 

我道を往く!一眼レフを主力製品と捉えるリコーイメージング

 

ペンタックスK-3 MarkⅢ(以下K-3 Ⅲ)を新製品として発売したリコーイメージングは、今後はレンズ交換式カメラもミラーレスではなく一眼レフで行くぞ、的な宣言をしたようなものであります。他のカメラメーカーとはまったく逆の方向を目指すことにしたわけですね。大英断であります。
 

よく、それで商売上の勝算あるのか、大丈夫なのか、という声が聞こえてきますが、あえてカメラ業界を再びひっくり返してやれという野望はリコーイメージングにはないですね。知らんけど(使い方違うか)。
他がみんなミラーレスに行くんだから、一社くらい一眼レフを主力商品とするメーカーがあってもいいんじゃねえのか、という考え方ですね、そうに違いありません。
 

世界的な視野でみれば一眼レフはまだ多くのユーザーがおりますし、支持者多いですね、私の周りのジジイ、じゃない、年配の方々も、一眼レフの愛用者少なからずおります。他のカメラーメーカーがすべてミラーレスを主軸に置いても、個性的なカメラを販売しているんだぜという意味で評価されるかもしれません。120コマ/秒とか撮れなくても、名作はできるはずです。

 

 

77mmレンズも115mm相当の画角になるわけすが、これはけっこう新鮮味ある視角であります。描写が本当に美しいですね。

ペンタックスK-3 MarkⅢ・smcペンタックスFA 77mmF1.8 Limited(35mm判換算119mm相当)・絞りF2.0・1/125秒・ISO800・WBオート・RAW(モデル:ひぃな)

 

 

本気のヘリテージデザインに、驚きのファインダー性能

 

一眼レフは趣味のツールという形になって、息を繋いで行こうとしています。これはリコーイメージングだからこそできる方向性で、個性を感じる商売でありますから頑張っていただきたいものです。
 

“最新型の一眼レフ” であるペンタックスK-3 Ⅲの良さはまずは本気のヘリテージデザインであるということです。
ええ、ニコンがZ fc発売したとき、デザインについて、このように申しておりましたね、でも、K-3 Ⅲはデザインだけじゃない中身も伴っています。しつこいのですがホンモノの一眼レフです。フルサイズのK-Ⅰ MarkⅡと異なり、ボディが締まっているのが特徴で、小型軽量です。
 

センサーサイズはAPS-Cですが、驚きはファインダー視野の大きさ、明るさ、正確さでしょう。
これまでのAPS-C一眼レフで共通に感じていた「井戸の底を覗く」感じがないのです。こういう地味な部分は評価されづらいし、これまでのAPS-C一眼レフユーザーはみなこんなものかと諦めて使っていたのですが、K-3 Ⅲはこの問題を解決しました。ファインダー上の切れ込みやボケの再現性については意見はなくもないのですが、初回から水をかけてはいけませんので次回以降に譲ります。

 

 

梅雨の真っ盛りに、傘をさして片手で撮影しました。1/250秒くらいって気を許すとブレの危険もあるシャッター速度ですが手ブレ補正があるので安心でした。

ペンタックスK-3 MarkⅢ・smcペンタックスDA 40mmF2.8 XS(35mm判換算61mm相当)・絞りF3.5・1/250秒・-1EV補正・ISO800・WBオート・RAW

 

いまだに使い方がよくわからない上部のスマートファンクションダイヤルなんですが、使わなくても今後の人生には大きく影響しないような気がします。どなたか便利な使いかたを教えてください。

 

 

一眼レフにおける伝統の技術を伝承し、具現化

 

“一眼レフ” の象徴的デザインであるボディ中央の出っ張りの中には、再びしつこいようですが、本物のガラスペンタプリズムが入っています。このペンタプリズムも、識者によれば現在では加工が難しいらしく、エンジニアの皆さんも試作機の時にそのプリズム製造の歩留まりが悪いことを嘆いておりました。
 

でも製品ではこれをきちんとこれをクリアし、伝統の技術が継承されることになったわけです。デザイン的にも必然のペンタ部であり一眼レフであることの象徴である出っ張った三角形なのです。説得力が違います。
 

しかも軟弱なストロボなんか内蔵していません。素晴らしいですね。ここにペンタックスであり続けるための漢気を感じます。ミラーレス機のデザインのためのパチもの三角形とは違うということを主張しているかのようであります。ええ、しつこいようですが、ホンモノですから。 

 

 

普段、こういう食べ物記録って、GR Ⅲで撮るんだけど、ここではあえてK-3 Ⅲに。いい描写しますよねえ。余裕というかゆとりがあるというか。

ペンタックスK-3 MarkⅢ・HDペンタックスDA 20〜40mmF2.8−4ED Limited DC WR・37.5mm(35mm判換算57mm相当)で撮影・絞りF7.1・1/30秒・-0.3EV補正・ISO1600・WBオート・RAW

 

 

予知能力、想像力、妄想力を駆使して撮影する楽しみを味わえる一眼レフ

 

一眼レフのファインダーの良さは暗い場所は暗く、明るい場所は明るく見えるという、社会に直結された窓を見ている感じがいいわけです。それに晩酌も我慢して頑張って買った大口径レンズを装着するときちんと明るく、それに伴い被写界深度も浅く見えます。暗いズームレンズを装着すればファインダーは暗くなります。あたりまえですが、大口径レンズに対するモチベーション上がりますね。
 

ファインダーを観察しながら撮影者は写真を最終的に完成させるまでの一連の段取りを短い時間の間に考えることになります。
ミラーレスのEVFと異なり、最終的に出来上がる写真とは異なる光学ファインダー像を観察するわけですから、撮影者は光の眩しさをダイレクトに感じながら、予知能力、想像力、妄想力を駆使します。それが楽しみになるわけです。このことを知ってしまうと、ミラーレス一辺倒な、この現代カメラ界の動向にちょっぴり抗いたくなるわけです。

 

 

背面にグリグリ(測距点レバー)あります。これはよく使いますね。ないと生きてゆけません。K-1 MarkⅡにもつけていただけると嬉しいですね。有料オプション改造してもらえないでしょうか。

 

階調の再現、繋がりをみるにはモノクロの設定で確認することがありますが、光の拾い方がとても良かったので、このまま出すことにしますね。

ペンタックスK-3 MarkⅢ・HDペンタックスDA 40mmF2.8 Limited(35mm判換算61mm相当)・絞りF8.0・1/500秒・ISO400・WBオート・RAW

 

 

 

ペンタックスK-3 MarkⅢカタログより抜粋(資料提供=リコーイメージング株式会社)

 

 

 

  • 【PENTAX K-3 MarkⅢ 性能表】

  • ◉型式
    型式=TTL AE・AF一眼レフデジタルカメラ
    レンズマウント=ペンタックスバヨネット KAF2マウント(AFカプラー・情報接点・電源接点付き)
    使用レンズ=KAF4、KAF3、KAF2(パワーズーム対応)、KAF、KAマウントレンズ ◉撮像部
    撮像素子=APS-CサイズCMOS、サイズ:23.3✕15.5mm 有効画素数=約2573万画素(総画素数 約2678万画素)
    ISO感度=ISO AUTO/100~1600000(1EV、1/2EV、1/3EVステップ)
    手ぶれ補正=撮像素子シフト方式「SR Ⅱ」(5軸補正)、オート/流し撮り/オフ
    ローパスセレクター=SRユニットを用いたモアレ低減機能、オフ/弱/強/ブラケット撮影(2枚)/ブラケット撮影(3枚)
  •  
  • ◉記録形式
    画像ファイル形式=RAW(PEF/DNG)、JPEG(Exif2.3準拠)
    最大記録画素数=JPEG:L(26M:6192✕4128)、RAW:(26M:6192✕4128)
    画質=RAW(14bit):PEF、DNG JPEG:★★★、★★、★、RAW+JPEG
    記録媒体=SD、SDHC、SDXCメモリーカード(UHS-Ⅰ/UHS-Ⅱ規格に対応) ※UHS-Ⅱはスロット1のみ
    デュアルスロット=順次、複製、RAW/JPEG分離、画像コピー ◉ファインダー
    方式=ペンタプリズムファインダー
    視野率・倍率=約100%・約1.05✕(FA 50mmF1.4・∞) アイレリーフ長=約20.5mm(見口枠より)
    視度調節機能=約-4~+1m-1ディオプトリ−
    フォーカシングスクリーン=ナチュラルブライトマットⅢ
  •  
  • ◉ライブビュー
    方式=撮像素子によるTTL方式
    フォーカス=コントラスト検出式(オートエリア、ゾーンセレクト、追尾、セレクトL/M/S、スポット)
    機能=フォーカスアシスト、顔検出、タッチAF
    表示=視野率約100%、拡大表示(最大16倍)、グリッド表示、ヒストグラム表示、白とび警告、構図微調整
  •  
  • ◉画像モニター
    形式=TFTカラーLCD、広視野角タイプ、エアギャップレス強化ガラス 画面サイズ・ドット数=3.2型(アスペクト比3:2)・約162万ドット タッチパネル=静電容量方式 
  •  
  • ◉ホワイトバランス
    方式=撮像素子およびRGBIrセンサーによる併用方式
    ホワイトバランス=オートWB、マルチパターンオートWB、太陽光、日陰、曇天、蛍光灯(D:昼光色、N:昼白色、W:白色、L:電球色)、白熱灯、CTE、マニュアル(3種類登録可)、色温度設定(3種類登録可)、撮影画像設定
    微調整=A-B軸、G-M軸で±14ステップで調整可

  • ◉オートフォーカス
    方式=TTL位相差検出式、専用LEDによるAF補助光付き
    測距センサー=SAFOX13、101点測距(中央25点はクロスタイプ)
    輝度範囲=EV-4~18(ISO100・常温)※-4EVは、F2.8光束対応レンズ装着時、F2.8光束対応測距点のみ
    AFモード=シングルAF(AF.S)、コンティニュアスAF(AF.C)
    AFエリア=オートエリア、ゾーンセレクト、セレクト、セレクトエリア拡大(S、M、L)、セレクト(S)、スポット
  •  
  • ◉露出制御
    測光方式=30.7万画素RGBIrセンサーによるTTL開放測光、分割/中央重点/スポット/ハイライト重点
    露出範囲=EV-3~20(ISO100・50mmF1.4)
    露出モード=シーンアナライズオート、プログラム、感度優先、シャッター優先、絞り優先、シャッター&絞り優先、マニュアル、バルブ、フラッシュ同調速度、USER1、USER2、USER3、USER4、USER5
    露出補正=±5EV(1/2EV、1/3EVステップ選択可)
  •  
  • ◉シャッター
    方式=電子制御式縦走りフォーカルプレーンシャッター *リアル・レゾリューション・システム時には電子シャッターを使用
    シャッタースピード、オート:1/8000秒~30秒、マニュアル:1/8000秒~30秒(1/3EV、1/2EVステップ)、バルブ(タイマー露光設定可能:1秒~20分)
  •  
  • ◉ドライブモード
    ドライブ=1コマ、連続(H、M、L)、ブラケット(2コマ/3コマ/5コマ)、被写界深度ブラケット、モーションブラケット、ミラーアップ、多重露出(平均、加算、比較明)、インターバル撮影、インターバル合成 タイマー/リモコン=セルフタイマー(12秒、2秒)、リモコン(即時、3秒)
    連続撮影=最高約12コマ/秒、JPEG(L★★★・連続H):37コマまで、RAW:32コマまで、RAW+:30コマまで 最高約7.0コマ/秒、JPEG(L★★★・連続M):60コマまで、RAW:37コマまで、RAW+:33コマまで 最高約2.5コマ/秒、JPEG(L★★★・連続L):90コマまで、RAW:39コマまで、RAW+:37コマまで 
  •  
  • ◉外付けフラッシュ
    発光方式=自動発光、赤目軽減自動発光、強制発光、赤目軽減強制発光、スローシンクロ、赤目軽減スローシンクロ、P-TTL、光量比制御、ハイスピードシンクロ、ワイヤレスシンクロ可能 
    シンクロ同調速度=1/200秒
  •  
  • ◉撮影機能
    カスタムイメージ=オートセレクト、鮮やか、ナチュラル、人物、風景、雅(MIYABI)、ポップチューン、ほのか、フラット、銀残し、リバーサルフィルム、モノトーン、クロスプロセス クロスプロセス=シャッフル、プリセット1~3、お気に入り1~3
    デジタルフィルター=色抽出、色の置換え、トイカメラ、レトロ、ハイコントラスト、シェーディング、ネガポジ反転、ソリッドモノカラー、ドラマチックアート、ハードモノクローム、粒状感モノクローム
    Real Resolution=三脚撮影(動体補正あり)、三脚撮影(動体補正なし)
    レンズ補正=ディストーション補正、周辺光量補正、倍率色収差補正、回折補正
  •  
  • ◉動画
    ファイル形式=MPEG-4 AVC/H.264(MOV)
    記録サイズ フレームレート=4K(3840✕2160、30p/24p) Full HD(1920✕1080、60p/30p/24p)
    音声=内蔵ステレオマイク、外部マイク使用可能(ステレオ録音)、録音レベル調整可能、風切音低減可能
    記録時間=最大4GBまたは最長約25分、内部温度上昇時は自動終了
  •  
  • ◉再生機能
    再生方法=1画像、マルチ画面表示、拡大(最大16倍)、グリッド表示、回転表示、ヒストグラム表示、白とび警告表示、縦位置自動回転、詳細情報表示、著作権情報表示、GPS情報、方位、フォルダー表示、撮影日別表示
    消去機能=1画像消去、全画像消去、選択消去、フォルダー消去、撮影日消去、クイックビュー消去
    RAW現像=RAW画像選択:1画像選択/複数画像選択/フォルダー選択/撮影日選択 RAW現像パラメーター20項目
    編集機能=プロテクト、回転、コピー、転送、RAW追加保存、リサイズ、トリミング、レベル補正、ホワイトバランス補正、色モアレ補正、動画切出し、動画分割、動画フレーム画像JPEG保存
  •  
  • ◉カスタマイズ機能
    設定項目=ユーザーモード、Fxボタン、AF/AEロック設定、プレビューレバー、電子ダイヤル、スマートファンクション、タッチパネル、アイセンサー、ファインダー内表示、表示パネル、画像モニター表示、クイックビュー、拡大表示、警告表示、コントロールパネル、モードメモリ、露出設定ステップ、ISO感度ステップ、色温度ステップ、焦点距離入力、回転情報記録、絞り情報記録、AF微調整、著作権情報
  •  
  • ◉電源
    使用電池=充電式リチウムイオンバッテリーD-LI90P、AC
  • 電池寿命=撮影可能枚数 約800枚、CIPA規格準拠
  •  
  • ◉外部インターフェース
    端子=USB端子(USB Type-C)、ケーブルスイッチ端子(φ2.5mm)、Xシンクロソケット、HDMI端子(タイプD)、マイク端子、ヘッドホン端子
  • USB接続=USB3.2 Gen1、データ転送: MTP/CD-ROM、充電式バッテリーへの充電/カメラ本体への電源供給(専用ACアダプター使用時)
  •  
  • ◉無線LAN
    準拠規格=IEEE 802.11b/g/n(無線LAN標準プロトコル)
  • 使用周波数(中心周波数)=2412MHz~2462MHz(1ch~11ch)
  • セキュリティ=認証方式:WPA2、暗号化方式:AES
  •  
  • ◉Bluetooth通信
    準拠規格=Bluetooth v4.2(Bluetooth Low Energy)
  • 使用周波数(中心周波数)=2402MHz~2480MHz(CH0~CH39)
  •  
  • ◉外形寸法・質量
    寸法=約134.5mm(幅)✕103.5mm(高)✕73.5mm(厚) (突起部を除く)
    質量=約820g(バッテリー、SDカードを含む)・約735g(本体のみ)
  • ボディカラー=ブラック/シルバー
  • ◉発売時期=2021(令和3)年4月23日
  • ◉価格=オープンプライス(ボディのみ 実売280,000円・税込)

 

 

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