毎日暑くて驚くほどですね……。涼しくて面白く、ワンコインで楽しめる場所ってないかな? その上、何か知的好奇心を満足させられるような場所は……とお探しの皆さん。地下にある日本カメラ博物館は、収蔵するカメラを状態良く保つため、いつも湿度・温度等保たれていて、どの季節も快適なんですよね。
大人は300円、中学生以下は無料です。 夏休み時期の日本カメラ博物館の展示は、お子さん連れも楽しめる展示となっていて、9月21日まで親子来館で割引というお得なキャンペーンも。(親子でアンケートに答えると大人が100円割引の200円となります)
7月1日から始まった「なにがスゴイのこのカメラ」展を見てきたわたくしが、その面白さのほんの一部分をお伝えしましょう。
さてこれは何でしょうか。
まあカメラなんですけどね。
オランダの、ティンタイプカメラ、というカメラだそう。“円形の金属板が装てんされており、撮影後は下部の薬品タンクに落とすと、その場で画像を得ることができる”のだそうです。わたくし、カメラのミステリーを三冊書き、日本カメラ博物館に欠かさず通ってもう8年くらいになりますが、まだまだ(えっ何これ見たことない……!)と驚きをもって眺めるカメラがたくさんあります。形は変わっていますが、意外にもその場で現像できて機能的です。「なにがスゴイのこのカメラ」展では、このように、形の面白さも楽しめます。
では、こちらのカメラはご存じですか。
知ってる知ってる、アンスコフレックス1でしょう? というカメラ好きな皆さん。じゃあこのカメラのデザイナーはご存じでしょうか。
この可愛いアンスコフレックス1のデザイナーは、かのレイモンド・ローウィ。知らないよ? という方はタバコのピース、不二家のルックチョコレート、ビールのアサヒゴールドを思い浮かべていただきたい。どこか温かみのある、誰の記憶にも残るデザインですよね。「なにがスゴイのこのカメラ」展では、この他にもデザインを掘り下げた展示もあります。
あのZUNOWのデザイナーが、カメラのほかに、本当に意外なものをデザインしていることもぜひ展示で見ていただきたい。
そのほかにも、カメラ好きなら全員ぐっとくる映画、「世界でいちばん長い写真」で、主役となったあのカメラも展示されています。
過去記事はこちら(→https://photoandculture-tokyo.com/contents.php?i=4791)
わたくしプラウベル・マキナ670を愛用しておりますが、プラウベル・マキナの大判、プラウベル・マキナPS1は今回初めて見ました。
こちらは、写真家の中村正也氏が使っていたカメラとのこと。この一角は、有名写真家が使っていたカメラが他にもごっそりあって、楽しめます。使っているカメラにはその写真家の哲学が表れているような気がします。(貼り革を変えて、刻印までおしゃれな奈良原一高氏のニコンFEもぜひ展示で見ていただきたい)
そのほかにも、カメラ博物館ならではの試作機等々、大人にも子供にも楽しめる企画が満載です。
ほんの一部分しか紹介できなかったので、ぜひ半蔵門の、日本カメラ博物館で確かめていただきたい。
展示は7月1日から9月21日まで。初めての方もぜひ!
- 日本カメラ博物館
- 開館時間:10:00~17:00
- 休館日:毎週月曜日
- 入館料:一般 300 円、中学生以下 無料
- 住所:〒102-0082 東京都千代田区一番町25 JCII一番町ビル B1
- 電話番号: 03-3263-7110
- アクセス:東京メトロ半蔵門線半蔵門駅より徒歩1分
- https://www.jcii-cameramuseum.jp
PCT Membersは、Photo & Culture, Tokyoのウェブ会員制度です。
ご登録いただくと、最新の記事更新情報・ニュースをメールマガジンでお届け、また会員限定の読者プレゼントなども実施します。
今後はさらにサービスの拡充をはかり、より魅力的でお得な内容をご提供していく予定です。