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柊サナカのカメラぶらり散歩

第31話 旅行の必需品カメラ、PENTAX 17を持って、桜の京都へ一泊旅行

2025/05/20
柊サナカ

愛用しているPENTAX 17。旅行のときには欠かせない相棒となっています。

 

フィルムカメラ、使ってますか。
 

フィルムだってこんなに高いし、現像料金も高いから無理、と思っている方もいるかもしれませんが、すべてを半額にする必殺技があります。いや、まあそれはハーフサイズカメラを使うことなんですけれども。ハーフサイズカメラは皆さんご存じの通り、撮影時のフィルムは通常のカメラの半分しか使わないので、単純に二倍撮れる計算です。
 
新品で購入したフィルムカメラ、PENTAX 17を去年から愛用していて、旅行のときには必ず持っていく必需品カメラとなりました。今年、桜満開の京都にも持っていきましたよ。
 

PENTAX 17を、旅行のときの必需品としたのは理由があります。
 
・まず軽いこと。ずっしりとした重みのあるカメラも内部の機械の存在を感じて好きですが、バッグに入れて肩から提げ、観光客いっぱいの道をあっちこっち行ったりするなら、重くてかさばるカメラは午後にはつらくなってきます。人いっぱいのところで大きなカメラも構えにくい。車移動で空いている場所ならいろいろ持ち運べるのですが……
 

・72枚の威力。ハーフサイズカメラの魅力として、36枚フィルムで、その倍撮れます。旅行時には、ちょっとでもかさを減らそうと化粧品なども、ちまちま詰め替えたりしています。ハーフサイズカメラなら持ち運ぶフィルムも少なくすんで助かります。
 

・だいたいオートで撮れる。混雑する道などでじっくりピントを合わせるのが難しいときも、さっと出してすぐに撮れます。とはいえ、モードを変えればマクロ撮影もできるし、大体〇m、というゾーンフォーカスとなりますが、自分のやりたい表現も追求できます。
 

・フラッシュ内蔵。普段はフラッシュを使いませんが、旅行先ならフラッシュを使って撮りたい場面も。
 

実際に旅行で撮った写真をお見せしながら、PENTAX 17の描写と旅との親和性を見ていただきたい。なお、わたしはフィルターを使うのが好きなので、今回もブラックミストを使用しています。
 

 

京都駅の構内。編み目のように美しい構造に、青空が透けています。ハーフサイズカメラというと、あまり写らないのでは? と思う方もいるかもしれませんが、PENTAX 17はこのとおり良く写ります。

 

 

今回は法事も兼ねているため、まずは大谷本廟へ。春は桜が、秋は紅葉が美しく、観光地というわけでもないせいか、シンと静まっている雰囲気が心地よかったです。

 

 

大谷本廟から清水寺へ。広大な墓地を右手に見ながら坂を登りました。ひどく混雑することで知られる清水寺でも、こちらの坂には通行人はほとんどいませんでした。坂の上の青空が綺麗です。

 

 

清水寺の桜。桜のシーズンとあって、外国からのお客さんでごった返していましたが、桜の一角だけあまり人がいないのを狙って撮影。

 

 

外に出るとこの通りの人出です。団子のお店などを覗きながら坂を下ります。人混みの撮影でもPENTAX 17は威圧感を与えません。普段なら、構図を考えたりピントをじっくり合わせますが、構えてすぐオートで写せますから、通行人の邪魔にならないのもよかった。

 

 

夕方には通り雨が過ぎ、大きな虹が架かりました。光の関係か、すぐに消えてしまった虹も、すぐに撮れるPENTAX 17なら逃しません。

 

 

有名(?)な鴨川の等間隔を眺めます。

 

 

伝統的な建物もエレベーターも美しい、東華菜館で夕食。エレベーターをいろいろ撮りたかったのですが、遠慮が出て撮れず。

 

 

東華菜館の窓枠が好きでした。

 

 

四条大橋の上の人通りはずっと続いています。桜の季節の京都、一番混む時期かも知れません。

 

 

夜景。PENTAX 17のお月様のマーク、低速シャッターモードは夜も撮れて便利ですね。窓枠に身体をもたせかけ、手ブレに注意しながら頑張りました。

 

 

泊まったホテルがブックホテルだったこともあり、誰もいないときを狙って、大本棚をフラッシュでパチリ。いろんな本があって楽しかったです。

 

 

部屋に入りフラッシュで自撮り。これからも旅行はPENTAX 17とともに。

 

PENTAX 17は、ベテランのカメラユーザーから見て、百点満点のカメラではないかも知れませんが、こんな感じで旅行に使ったり、フィルムカメラ初めての方が使ったりするには、よき相棒になると思います。
 

わたしはこれからもペンタックス17を旅行のときには必ず持っていきます。
 

 

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