ニコンミュージアムのロゴ。見ているといろいろ変わるので面白いです。
みなさま、新しいニコンミュージアムには、もう行かれましたか。
お子さんから筋金入りのカメラマニアまで楽しめるミュージアムなので、まだのかたはぜひ。
緑多きニコン新社屋。自然と調和して本当に美しいですね。建築に興味のある方もぜひ。
わたしは『谷中レトロカメラ店の謎日和 思いをつなぐレンズ』(3巻)で「カメラと海と満月と」という、海から釣り上げられたニコノスの話を書きました。ニコノスの中に残っていたフィルムの謎に関する話です。谷中レトロカメラシリーズではいろいろとニコンのカメラ(F2チタン ノーネーム等々)などを書いたので、ニコンミュージアムには度々お世話になりました。
ちなみに、ニコンミュージアム開館五周年企画で、その「カメラと海と満月と」というニコノスの話が映像ドラマ化されたことがあります。あくまで関わったのは原案だけですので、ストーリーは違いますが、ニコンのカメラには個人的に思い入れがあるので、原案を書けたことは良い経験となりました。どんな話か気になる方は3巻をぜひ。ニコノスの高い性能があってこそ書けた話です。
わたし自身ニコンF3を愛用しており、品川にあった旧ニコンミュージアム→松坂屋カメラというのがお決まりのコースでした。
ニコンミュージアムという入口が別にあるわけではなく、こちらの正面入り口から入ります。ちなみにがれきは101号館のがれき……ではなく普通の石です。
この階段は今後、ファンイベントなどで使われるのでしょうか。座ってみたい。
ニコン本社は、品川から西大井へ。通りの名前も「光学通り」、歴史ある地です。ニコンミュージアムもあわせて敷地内に移転したとのこと。これは行ってみなければなりません。
実はわたくし、ある人からニコン大井製作所「101号館」を解体したときの、がれきのひとかけをいただき、お宝として大事にしまってあります。
ニコンミュージアム入口。
歴代のロゴ。わたしはこの一番左の光と日のマーク、あまり知らなかったので新鮮でした。
旧ロゴの変遷を見ながらニコンミュージアムに入ると、正面には旧ニコンミュージアムでもあった合成石英ガラスインゴットが光を放っています。ガラスインゴットは、ご神体にも似た神々しい雰囲気があり、毎回(よいカメラ小説が書けますように……重版しますように)と手を合わせたくなります。
インダストリーゾーンでは、カメラ以外でも活躍してきたニコンの歴史を見るだけでなく体験することもでき、実際に覗いたり触ったりできるので、カメラに特に興味のない彼女彼氏やお子さんを連れてきても(ねー、もう帰ろうよ……)とならずに楽しめることでしょう。巨大な望遠鏡なども実際に覗けます。何が見えるかはお楽しみです。
神々しいガラスインゴット。
インダストリーゾーンでは実際に覗いたりできるので、縮小投影もぜひ体験を。200分の1でもくっきり文字が読めて驚きました。極小豆本が作れそうですね。
顕微鏡展示が充実、真ん中の顕微鏡「携帯顕微鏡H型」は、ニコン研究会のマニアの方に見せていただいたことがあります。
巨大な天体望遠鏡。のぞいてみてください。
デジマイクロも面白い。普段、どんぶり勘定のおおざっぱな生き方をしているので、この0.001……の目盛りが新鮮です。
コンシューマーゾーンに歴代のカメラ・レンズが並ぶ様子は圧巻で、ニコンファンのツボを押さえた人気機種を触れるコーナーもあります。ニコン35Tiが欲しいわたくし歓喜。この時代の高級コンパクトカメラって、やはりいいと思いませんか。ニコノスも触ってみたいですよね?
コンシューマーゾーンにも体験コーナーがいろいろとあり、なんとなくしかわかっていなかったレンズの色収差なども、実際に体験できます。光学ってこういうことなのか……と、すっきりわかってありがたい。レンズを最初に貼り合わせようと思いついた人は偉い。
歴代のパンフレットを自由に拡大して見られるコーナーもあり、懐かしい時代のパンフレットをすみずみまで拡大して見られるのも楽しいです。
歴代の名作が並ぶコンシューマーゾーン。お持ちの愛機もきっとあります。
あの高価なレンズがさらっと置かれていて、見ごたえがありました。
美しいですね。こういった設計図を手書きで書ける人は少なくなった、とベテラン設計者の方にうかがったことがあります。
あの名機を触れるコーナーもあります。台座からチェーンで引き出せるようになっているので、自由に手に取れます。ニコノスV触ってみたかったのです。
欲しい!Nikon35Ti。近くにカメラ店があったら危なかった。
連射のいい音~!気分が上がりますね。
歴代のパンフレット。これ全部開いたり拡大できるのすごくないですか?
最近公開された映画「シビル・ウォー」でも、ニコンが象徴的なカメラとして活躍したように、やはり世界中で熱いファンが多いのでしょう、平日、開館すぐの時間だったのに、外国からのお客さんも多く、写真を撮りまくっていました。とはいえ、ニコンミュージアムはマニアのみ歓迎という雰囲気ではなく、誰にも開かれた楽しいミュージアムです。
お土産コーナーで買ったのはニコンようかんとニコンポーチです。
ニコンようかんもリニューアルされて、それぞれの味がレンズ構成図になっているのもおしゃれ。いろんな可愛いグッズがあります。前より増えたものもあるのでお楽しみに。ガチャガチャもあるのです!
ニコンミュージアムに行ってきました、と言ったら、後藤哲朗さんに「レンズになり損なったガラスを埋め込んだ床と、レンズキャップそっくりのマンホールは見ましたか」と言われたので、またじっくり見てこなくちゃと思います。
お土産コーナーも充実。ニコンようかんがリニューアルされたと聞いて。レンズ構成図がおしゃれ。
ガチャガチャもあるとは! 他にも新グッズがいろいろあります、お楽しみに!
ニコンミュージアムに行くときの正装、愛機ニコンF3。他のお客さんもニコン率高かったです。
F3で撮りました。わたしのではなく、友人のニコンSP。うつくしい。(NikonF3,Nikkor50,Kodakgold200)
ニコン新社屋の周りには写真を撮るのも楽しい場所がいろいろあるので、ニコンミュージアムのあとにはカメラを持って散策も楽しいです。ガードレール。ニコンF3本当に使いやすくて大好き。(NikonF3,Nikkor50,Kodakgold200)
ニコン新社屋の小鳥のおうち。下丸子のキヤノン本社におじゃましたときも、お庭の池に鴨のおうちがありました。周囲の環境や動物も大事にできる企業っていいですよね。わたしがスズメなら入居して自慢します。
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