二眼のルックス、KODAKのロゴ、これだけでもう胸アツな、EasyShare V570です。
そして、このカメラがユニークなのは、ルックスだけではないんです。ふたつのレンズのうち、ひとつは39〜117mm(35mm判換算)の光学3倍ズーム。そしてもうひとつは、23mm(35mm判換算)の超広角。
当時のコンデジは広角に弱かったので、23mmの超広角はかなり画期的。しかも単焦点。しかも固定焦点。ってことで、すごく面白そうに感じたものでした。普通に使いたければ光学3倍ズームがあるので、一石二鳥、一台二役のカメラだったわけです。
それだけではなく、パノラマモードも遊べました。カメラ内で2枚か3枚を合成することができて、超広角の3枚を繋げば180度になったのも画期的。
と、画期的を連発しても、おそらくピンと来ないでしょう。今では、このあたり、全部スマートフォンでできちゃいますから。
スマートフォンでできちゃうといえば、EasyShareという名称の由来でもある共有機能。宇宙近未来っぽいデザインの付属のフォトフレームドックを使うと、充電、画像転送、プリンター接続などができました。簡単に共有しましょうっていうコンセプトはステキだったけれど、これまた、全部スマートフォンでできちゃうこと。
でも、これは、今だからいえることで、V570の発売は2006年、初代iPhoneの発売は2007年だから、当時は、スマートフォンなるものが登場して、コンデジの機能を吸い込んじゃうなんて想像もつかなかったはず。スマートフォンが二眼、三眼になって、超広角搭載になったのも、割と最近だしね。
ふと、価格.comのV570のページを見てみたら、クチコミが1500件近くありました。後継機のV705も、600件以上。やっぱり、胸アツなカメラだったんだなあ。
その後、紆余曲折があったコダックですが、V570はコダックが残した爪痕だったと考えると、センチメンタルな気分になってきます。
ところで、コダックブランドのデジカメを販売しているのか検索してみたら、何機種かありました。そのなかでも、防水カメラPIXPRO WPZ2は、コダックイエローで、ちょっと物欲をそそられます。
[KODAK EasyShare V570]
・23mmレンズと光学3倍39〜117mmズーム(35mm判換算)を搭載
・最大180度までの広角範囲を撮影できるパノラマモード
・32MBの内蔵メモリー
・ボタン操作ひとつで画像を共有可能
・量販店実勢価格49,800円(2006年4月中旬)
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