広角単焦点機のリコー GR DIGITALに似ているけれども、ズーム搭載でCaplioブランドが冠されていたCaplio GX100の2世代目が、GX200です。Caplioブランドの廃止に伴い、Caplioがとれて、ネーミングもスッキリしました。
登録した撮影設定を切り替えるためのマイセッティングモードが2種類から3種類に、機能の切り替えをワンプッシュで行うファンクションボタンも1個から2個に増え、電子水準器が搭載されるなど、細やかなブラッシュアップがなされています。
オプションの自動開閉式レンズキャップLC-1も、注目を集めました。電源を入れると、レンズの繰り出しに押し出されてキャップが割れるギミックがたまらないのですが、隙間からホコリが入るので、キャップとしてはどうなのか、と思わないでもありません。
私は撮影時の水平に自信がないので、とくに、電子水準器の搭載が嬉しかったです。そんなこともあり、GX200は試写しただけでなく、購入しました。購入時の価格は、キャップ込みで、約50,000円。液晶ビューファインダー付きのVF KITを買ったのですが、液晶ビューファインダーはまったく使わなかったと思います。こうしたオプション、アクセサリーは大好きなのですが、使うのは面倒なのです。
メモ撮りから、日常のスナップ、取材、作品(のつもりのようなもの)まで、あらゆるものをこのカメラで撮ってみようと思い、いつも持ち歩いてみたのを覚えています。どのくらい撮ったのか確認してみたところ、2008年から2013年まで、87,500枚ほど撮っていました。
なぜ、GX200を使わなくなったのでしょう。2013年に使っていたカメラをみたところ、リコー GR DIGITAL IV、シグマのMerrillシリーズ、iPhone 5などでした。メモ撮りはiPhone、しっかり撮りたいときはMerrill、その間のものはGR DIGITAL IVという使い分けをするようになっていたのかもしれません。この話は、またいずれ別の機会に。
GX200で撮った写真を見返してみると、なかなか面白い、といいたいところですが、残念ながらそうでもありません。もうちょっと時間が経つと面白いのかもしれません。あるいは、もうちょっと時間が経つと、忘れてしまうのかもしれません。そもそも、約87,500枚の写真をきちんと見返すことはできないでしょう。
こうしたことも含めて、私にとってGX200は、デジタルの世界を体験させてくれたカメラだったといえそうです。
[RICOH GX200 VF KIT]
・約1210万画素のCCD、24-72mm(35mmカメラ換算)の光学3倍ズーム
・ON/OFF設定可能なディストーション補正機能
・高精細46万ドット2.7型液晶モニター
・コンバージョンレンズなど充実のアクセサリー
・量販店実勢価格59,600円(2008年9月下旬)
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