top コラムコンデジ回想録2.三洋電機 Xacti DSC-E6

コンデジ回想録

2.三洋電機 Xacti DSC-E6

2022/01/17
上野修

デジカメを作っているのは、じつは三洋だけである。

 

なんてマメ知識を、昔は話したものだけれど、いまでは意味不明だろう。

 

「デジカメ」は三洋電機の登録商標というわけだが、その登録商標も2019年に存続期間満了で権利が抹消されているとのこと。

 

2011年にパナソニックが三洋電機を完全子会社化、三洋ブランドもすっかり見かけなくなってひさしいので、三洋がデジカメを作っていたことも、すでに記憶の彼方かもしれないですね。

 

一番はじめに買ったコンデジが三洋だったこともあって、個人的には三洋ブランドに愛着を感じるし、三洋の絵作りも好みでした。

 

さて、今回取り上げるのは、振り返ってみると、三洋のデジカメの最後の方のモデルとなった、Xacti DSC-E6。

 

一番の特徴は、超大型といわれた背面液晶。
 

なんと!!……3.0型!!

 

えっ?という感じだけれど、当時の基準では大きかったわけです。画像を確認するだけでなく、ようやく見て楽しめるサイズになったといえるわけで、けっこう画期的。
 

2007年に登場した初代iPhoneのディスプレイが3.5インチ、2012年のiPhone 5で4.0インチになったくらいなので、このカメラを試用した2005年当時の3.0型は、なかなかの大きさだったことがわかるんじゃないでしょうか。
 

この液晶サイズを生かした「36画面マルチ表示」や、設定を変えながら連写した4枚を表示して選ぶ「ベストショット」なども搭載。2種類のサイズの画像を各3枚撮影する証明写真のモードは、実用性も高かった。

 

一番画期的だと思うのは、シャッターに触れるだけで半押し状態になる、タッチフォーカスという機能。デジタル時代に、半押しにしてフォーカス、全押しでシャッターが切れるという操作は、いささか野暮ったいと思わないでもないのだけれど、タッチフォーカスはその問題を解決する提案にもなっていた。とても洗練された操作性だと思うのだが、結果はご存知のとおり、まったく流行りませんでした。やっぱりこれだけ半押しが定着してしまうと、もう変わることはないのかもしれません。

 

デザインもシンプルでよかった。当時流行っていたiPodと比べても、遜色ないスタイル。そのクリックホイールのiPodも今はなく、デジタルの世界の諸行無常を感じます。

 

当時試写した写真を見返してみたら、最短1cmまで近づける「スーパーマクロ」を生かした写真が多かった。

 

[SANYO Xacti DSC-E6]
・電源ON後約0.8秒で起動
・コニカミノルタ製高性能光学3倍ズーム(35mm換算38mm〜114mm)
・大画面テレビで見てもなめらかで美しい動画機能
・3.0型23万画素のキメ細やかな液晶モニター
・量販店実勢価格32,800円(2005年12月中旬)

関連記事

PCT Members

PCT Membersは、Photo & Culture, Tokyoのウェブ会員制度です。
ご登録いただくと、最新の記事更新情報・ニュースをメールマガジンでお届け、また会員限定の読者プレゼントなども実施します。
今後はさらにサービスの拡充をはかり、より魅力的でお得な内容をご提供していく予定です。

特典1「Photo & Culture, Tokyo」最新の更新情報や、ニュースなどをお届けメールマガジンのお届け
特典2書籍、写真グッズなど会員限定の読者プレゼントを実施会員限定プレゼント
今後もさらに充実したサービスを拡充予定! PCT Membersに登録する