ひさびさに、パナソニック LUMIX DMC-FZ50の上部を見てみたら、なかなかカッコいいですね。ダイヤルやボタンがシンプルでとてもいい。この写真には写ってないけれどレンズにはLEICAの文字もあります。
そしてなによりもいいのは、手動のフォーカスリングとズームリングがあることです。これがFZ50をかなり銀塩カメラっぽくしている気がします。
カテゴリー的にいうと、以前紹介したキヤノン PowerShot S2 ISと同じく、ネオ一眼と呼ばれていたものになるでしょう。ネオとはすなわち新しいという意味ですが、FZ50のルックスは、それほどネオネオしていなくて、ほどよく新しい感じがいいですね。
35mm判換算で35mmから420mmの光学12倍ズーム、ワイド端F2.8のライカDCバリオ・エルマリートレンズ、光学式手ブレ補正ジャイロを搭載、1010万画素ということで、画質への期待もふくらみます。
じっさい画質が、狼の皮をかぶった羊なのか、狼の皮をかぶった狼なのかは考え方によるでしょうが、実勢価格7万円弱で、期待がふくらむのだから、それだけでも手に入れる価値があるというものです。
試写した写真を見返してみると、やはり420mmの望遠端で撮ったものが多いです。広角端で場面全体を押さえつつ、ついついズームリングをグイグイっと回し、望遠端にしていたようです。撮っているときは気持ちいいのですが、超望遠の表現は難しいものですね。カメラはネオでも、表現は簡単にはネオになりません。
当時の記事を見たところ、4GB以上の容量を実現する上位規格SDHCのSDカードが登場、FZ50で最高画質で撮影すると4GBで約770枚なので大容量カードが欲しい、みたいなことを書いていました。それまでは128MBとか256MBが普通だったけれど、メガバイト時代からギガバイト時代に突入というわけです。
撮影しすぎるとパソコンのハードディスクが足りなくなり、バックアップ用のハードディスクも足りなくなり、ギガバイトからテラバイトへ、といういたちごっこも、このあたりから本格化していったのかもしれません。
[PANASONIC LUMIX DMC-FZ50]
・1010万画素・大型1/1.8 型CCD・フリーアングル液晶モニター
・35mmから420mmの光学12倍ズーム(35mm判換算)
・F2.8(ワイド端)のライカDCバリオ・エルマリートレンズ
・独自の光学式手ブレ補正ジャイロを搭載
・量販店実勢価格67,400円(2006年11月中旬)
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