top コラムもう単焦点レンズは捨てなさ、い?第6局 「緊急謝罪 炎上する前に激白ジブン晒し! ついつい〇〇してしまいまして…」

もう単焦点レンズは捨てなさ、い?

第6局 「緊急謝罪 炎上する前に激白ジブン晒し! ついつい〇〇してしまいまして…」

2022/06/30
落合憲弘

す、す、すみません! ワタシ、とんでもないコトをしでかしました。炎上する前に自分で晒します。「もう単焦点レンズは捨てろ」みたいなことを言っているくせに… ごめんなさい! つい、魔が差したというか何というか…。買ってしまったのです。リコー「GR Ⅲx」を!!
 

前から欲しかっ… あ、いや、そそ、そんなことは…。ちょうどイイ具合に、どの販売店でも在庫切れが続いていたのでガマンできてい… い、いや、そそそ、そんなことは…。
 

実は、28mm相当の「GR Ⅲ」も持ってるんで(そっちもあるんかい!?)、GR Ⅲxが加われば「2台一緒で28mmと40mm。レンズ交換する感覚でボディを持ち替えて撮るなんて、チョ〜Eキモチなんじゃねぇ?」とか思っていたワケですわ。そもそも、GR Ⅲを使い始めた当初から「50mm相当のGR Ⅲが出たら、すぐ買っちゃいそう」みたいなことも言っていたし(実際に出たのは40mm相当ですが)。人間の裏の顔なんてぇのは、所詮こんなものだってぇことよ(見事な開き直り)。
 

それにしてもGR Ⅲx、ヨイです。GR Ⅲよりも数段しっくりくる。理由は自分でもよく分からないのだけど、違いは画角だけだから、やっぱり原因は画角にあるってこと? となると、ですよ。40mm相当のGR Ⅲxの次に21mm相当のレンズを搭載した「GR Ⅲz」が出たりすると、かなりヤバそうな… いやいやいや、高倍率ズーム好きのワタシがホントに欲しいのは、20-200mm相当のレンズを搭載する「GR Ⅲy」なんですですケドドドね(ムリしてるんでバグってる)。
 

ってなワケで、重くて大きな高倍率ズームレンズは家に置いたままGR Ⅲxを嬉々として使っている酷暑の梅雨明けだったりするのだけど、気を抜いていると「"GRっぽい写真"を知らぬ間に撮ろうとしている」ってのがジツにアブナイねぇ。ワタシは、ハリガネムシに寄生されているカマキリにはなりたくないんで、GR Ⅲxを使うときは目一杯、意地を張ってますよ。ぜってぇオメーには操られねーぞ! って。今の世の中、GRに操られちゃってる人、けっこういると思うんだよね。GRこわいよー。でも楽しいよー。

 

 

外観がソックリだから、ストラップの色で判別。所有するGR ⅢとGR Ⅲxのツーショットであります。この2台同時持ち歩きが新境地を開拓するかと思いきや、我が写真生活に定着することはなく、何故かすぐに飽きてしまいました。GRには、どのようなカタチであれ「レンズ交換に近い感覚」というのは、やはり似合わないようだ。一本勝負を背負ってこそのGRってことなのだろう。

 

 

モノクロ設定ではなく、露出の切り詰めでモノトーンに誘導。個人的には、もう少し「色」を残したかったところではあるけれど…。この写真、GRっぽくないよね? ちゃんとオチアイの写真だよね??(そこがまず心配)
リコーGR Ⅲx・絞りF10・1/4000秒・−2EV補正・ISO200・AWB

 

 

28mm相当のGR Ⅲではなく40mm相当のGR Ⅲxにしっくりくるものを感じているのは、直感的に感じ取る距離感が画角と合致しているからなのかも? 「感」の文字が羅列されていることからもおわかりのように、それはあくまでも感覚的なモノなので理屈じゃ説明しにくいのだけど…。

リコーGR Ⅲx・絞りF5.6・1/500秒・ISO200・AWB

 

 

日中屋外では、モニターが見づらく、半ば勘だよりのフレーミングになってしまうことも少なくないというのがGRの現実だ。ゆえに、撮影者はアウトラインを整え、細部はGRが描き込むという分業体制が確立されるのだが、それを幸せであると感じられるかどうかはアナタ次第であり、そこに溺れてこそGR使いの醍醐味という考え方もあるような気がする。ま、ワタシはそこまで深入りする気はありませんがね。
リコーGR Ⅲx・絞りF2.8・1/100秒・−2EV補正・ISO125・AWB

 

 

 

 

  • リコーGR Ⅲx specs
  •  
  • ◉レンズ構成=5群7枚(非球面レンズ2枚)
  • ◉焦点距離・F値=26.1mm(35mm判換算で約40mm相当)、F2.8~F16
  • ◉撮像素子=有効約2424万画素CMOS、サイズ:23.5mm×15.6mm
  • ◉ISO感度=ISO100~102400:オート、マニュアル
  • ◉手ぶれ補正=撮像素子シフト方式 (Shake Reduction)(3軸補正)
  • ◉ローパスセレクター=SRユニットを用いたモアレ低減機能 (オフ、弱、強)
  • ◉記録形式=RAW (DNG) 14bit、JPEG (Exif2.3準拠)
  • ◉最大記録サイズ:=【3:2】L(24M:6000x4000)
  • ◉動画ファイル形式=MPEG4 AVC/H.264 (MOV)
  • ◉動画記録サイズ=Full HD (1920x1080、60p/30p/24p)
  • ◉記録媒体=内蔵メモリー(約2GB)、SD/SDHC/SDXCカード(UHS-I規格対応)
  • ◉フォーカス=像面位相差検出およびコントラスト検出によるハイブリッド方式
  • ◉フォーカスモード=オートエリアAF、セレクトAF、ピンポイントAF、 追尾AF、コンティニュアスAF、MF、スナップ(1m、1.5m、2m、2.5m、5m、∞)、∞
  • ◉フルプレススナップ=シャッターボタン一気押し、画像モニタータッチによるピント位置固定撮影機能 
  • ◉顔/瞳検出=オン、オートエリアAFのみ、オフ 
  • ◉撮影距離範囲(レンズ先端から)=標準:約0.2m~∞、マクロモード:約0.12m~0.24m
  • ◉露出モード=プログラムAE、絞り優先AE、シャッター優先AE、マニュアル露出
  • ◉測光モード=分割測光、中央重点測光、スポット測光、ハイライト重点測光
  • ◉シャッタースピード=1/4000~30秒 (絞りによる制限F2.8:1/2500秒まで、F5.6以上:1/4000秒まで)、バルブタイマー(10秒~20分)、バルブ、タイム
  • ◉露出補正=±5EV、1/3EVステップ
  • ◉NDフィルター (2段)=オート、オン、オフ
  • ◉ホワイトバランス=オートWB、マルチパターンオート、太陽光、日陰、曇天、昼光色蛍光灯、昼白色蛍光灯、白色蛍光灯、電球色蛍光灯、白熱灯、CTE、マニュアルWB、色温度
  • ◉ドライブ=1コマ撮影、連続撮影、ブラケット撮影、多重露出、インターバル撮影、インターバル合成
  • ◉セルフタイマー=10秒、2秒、オフ
  • ◉クロップ=50mm、71mm、オフ
  • ◉イメージコントロール=スタンダード、ビビッド、モノトーン、ソフトモノトーン、ハードモノトーン、ハイコントラスト白黒、ポジフィルム調、ブリーチバイパス、レトロ、HDR調、クロスプロセス※、カスタム1、カスタム2
  • ◉RAW現像=JPEG記録サイズ、アスペクト比、色空間、ホワイトバランス、イメージコントロール、周辺光量補正、増減感、高感度ノイズ低減、シャドー補正
  • ◉画像モニター=3.0型TFTカラーLCD (アスペクト比3:2)、約103.7万ドット
  • ◉無線LAN通信=IEEE 802.11b/g/n(HT20) (無線LAN標準プロトコル)
  • ◉Bluetooth®通信=Bluetooth® v4.2 (Bluetooth Low Energy)
  • ◉外部インターフェース=USB Type-C
  • ◉電源=充電式バッテリーDB-110、ACアダプターキット K-AC166J(別売)
  • ◉電池寿命=撮影可能枚数:約200枚※CIPA規格準拠
  • ◉大きさ=約109.4(幅)×61.9(高)×35.2(厚)mm(操作部材、突起部を除く)
  • ◉重さ=約262g(バッテリー、SDカード含む)、約232g(本体のみ)
  • ◉発売=2021年10月1日
  • ◉価格=オープンプライス(実売129,800円・税込)

 

関連記事

PCT Members

PCT Membersは、Photo & Culture, Tokyoのウェブ会員制度です。
ご登録いただくと、最新の記事更新情報・ニュースをメールマガジンでお届け、また会員限定の読者プレゼントなども実施します。
今後はさらにサービスの拡充をはかり、より魅力的でお得な内容をご提供していく予定です。

特典1「Photo & Culture, Tokyo」最新の更新情報や、ニュースなどをお届けメールマガジンのお届け
特典2書籍、写真グッズなど会員限定の読者プレゼントを実施会員限定プレゼント
今後もさらに充実したサービスを拡充予定! PCT Membersに登録する