top コラムもう単焦点レンズは捨てなさ、い?第8局 日焼け大敵!頭皮すらも剥け落ちるほどに「濃厚」だった今年の夏

もう単焦点レンズは捨てなさ、い?

第8局 日焼け大敵!頭皮すらも剥け落ちるほどに「濃厚」だった今年の夏

2022/08/31
落合憲弘

今年、2022年の夏は、まずはとにかく暑すぎた。
 

「今日はまた一段と熱っちぃなぁーーーっざけんなよ!」。外に出て、淀む空気に触れた途端、毎度のように出る小さな独り言に、自分が歳を食ってジジイになったことを自覚する毎日でもあったワケなのだが(暑さに敏感になったということではなく、文句や不満が無意識のうちに口をついて出るところにそれを感じたというエレジーであります)、過剰な夏を感じるたび、頭の中でプリプリのあの歌がリフレインしてしまうってのも、言ってみりゃジジイの証みたいなもの。「プリプリ 熱い」でググると公式PVが見られるだなんて、なんて便利で優しい21世紀なんだ! と、今の世の中、実はそんなに悪くないんじゃね? なんて感じることもある一方、相変わらずアレのせいで窮屈な感じでもある現代日本。そうそう、ソレの至近弾を受けたことも、この暑い夏に生成されることになった個人的な思い出ではある。

 

記録されていた日時と接触継続時間があまりにも特徴的だったので、とある仕事現場における濃厚接触であることが瞬時に炙り出され、本来は匿名であるハズの陽性登録者が図らずも特定できてしまった(あくまでも私個人の中での話ですよ)ところには思わず苦笑いだったのだけど、「本当に動いているんか?」と疑いのマナコを向けていたアプリの動作確認ができたことには、多大なる価値というか、興味を感じることになっている。ワタシ自身、体調には微塵の変化も生じなかったことが、初めてやって来た接触通知を趣味の領域で扱う余裕に繋がっていたのだと思うのだけど、こんなゴタゴタでさえ早晩2022年の暑い夏を思い出させるひとつのアイテムに落とし込まれてしまうのだろう。いや、そうあってほしいものだ。
 

しかし、まぁ、スナップを撮っているときのマスクの扱いには困りますな。すでに屋外では必要なしの公式見解が広報されているにも関わらず、マスク警察がどこかでキラリと目を光らせているような気がして小さくなってしまうところには、自分が純粋培養の日本人であることを思い知らされる思いだ。もはや自分のためではなく、ましてや他人のためという意識もさほどなく、人の目が気になるというそれだけの理由で「ぼ、ぼくはマスクをちゃんとしてますからー!」の姿勢を貫こうとするのは、なにひとつ間違っちゃいないと思いつつもナニか微妙に違うような気も…(以上はすべて私個人の見解です)。マスクの内側、汗でビチャビチャだし。これじゃあ健康体でもSPO2(血中酸素濃度)が下がるってぇもんよ。
 

ファインダーが曇りがちな冬の前に、すべてがいい方に転がっていることに期待したいところなのだが、チョーレイボカイなリーダーの下で山積する問題が都合良く片付くとはとても思えず…。前途は変わらずに多難であるとアキラメていた方が、きっと落胆は少なくて済むのだろうなぁ。

 

 

RX10M4ワイド端のほぼ最短撮影。接写への対応力に余裕を見せる特性は、多くのコンデジ系カメラに共通のもの。それプラス、背景のボケには破綻が一切、見られないなど、24-600mm相当の超高倍率ズームとしては満点に近い写りが得られている。

ソニーRX10M4・8.8mm(35mm判換算24mm)で撮影・絞りF4・1/125秒・ISO100

 

ワタシには、高倍率ズームの他にもうひとつ好物があった。内蔵ストロボだ。そんなもの、なくてもさほど困らぬデジカメ時代の今ではあるけれど、フトしたときに使いたくなる「あれば嬉しい」装備であるのは事実。邪魔にならないのならあり続けて欲しい。先行きは暗そうだが…。

ソニーRX10M4・40.7mm(35mm判換算111mm)で撮影・絞りF4・1/1000秒・ー3EV補正・ISO100

 

 

 

  • ソニーサイバーショットDSC-RX10M4(RX10IV)SPECS

  • ◉イメージセンサー
    センサータイプ=1.0型(13.2×8.8mm) Exmor RS CMOSセンサー、アスペクト比3:2
    有効画素数=約2010万画素(総画素数 約2100万画素)

  • ◉レンズ
    レンズタイプ=ZEISSバリオ・ゾナーT*レンズ
    レンズ構成=13群18枚(AAレンズを含む非球面レンズ6枚))
    F値(開放)=F2.4(ワイド端時) -4.0(テレ端時) 虹彩絞り9枚
    焦点距離=8.8〜220mm(35mm判換算24〜600mm相当)
    撮影距離(レンズ先端から) =AF約3cm-∞(ワイド端時)、約72cm-∞(テレ端時)、約140cm-∞(35mm換算f=250mm時)
    光学ズーム=25倍(動画記録中光学ズーム対応)
    デジタルズーム=20Mサイズ 約100倍/ 10Mサイズ 約140倍 / 5.0Mサイズ 約200倍 / VGAサイズ 約380倍

  • ◉モニター
    モニタータイプ=3.0型(4:3)・1,440,000ドット
    角度調節機能=上に約109度、下に約41度

  • ◉ビューファインダー
    型式/総ドット数=0.39型 電子式ビューファインダー(OLED)、2,359,296ドット
    視野率・倍率=100%・約0.70倍(35mm判換算、50mmレンズ)
    アイポイント 最終光学面から約23mm(CIPA規格準拠)
    視度調整=-4.0〜+3.0ディオプトリ−

  • ◉カメラ
    画像処理エンジン=BIONZ X
    手ブレ補正機能=光学式
    フォーカスモード=AF-S、AF-A、AF-C、ダイレクトマニュアルフォーカス、マニュアルフォーカス
    フォーカスエリア=ワイド(315点(位相差検出方式)/25点(コントラスト検出方式))、中央、フレキシブルスポット(S/M/L)、拡張フレキシブルスポット、ロックオンAF(ワイド/中央/フレキシブルスポット(S/M/L)/拡張フレキシブルスポット)
    測光モード=マルチパターン、中央重点、スポット(標準/大)、画面全体平均、ハイライト重点
    露出補正=±3.0EV、1/3EVステップ

  • ◉露出制御 
    ISO感度=Auto(ISO100-12800)、100〜12800(拡張ISO64/80)、マルチショットNR:Auto(ISO100-12800)、100〜25600
    ホワイトバランス設定=オートホワイトバランス、太陽光、日陰、曇天、電球、蛍光灯(温白色)、蛍光灯(白色)、蛍光灯(昼白色)、蛍光灯(昼光色)、フラッシュ、色温度&カラーフィルター、カスタムWB
  • シャッタースピード=メカ時:30-1/2000秒 ※F8以上に絞った場合。開放時の上限は1/1000秒、電子時:30-1/32000秒
  • 撮影モード=AUTO(おまかせオート/プレミアムおまかせオート)、プログラムオート、絞り優先、シャッタースピード優先、マニュアル露出、MR、動画、HFR、パノラマ撮影、シーンセレクション
  • シーンセレクション=ポートレート、スポーツ、マクロ、風景、夕景、夜景、手持ち夜景、夜景ポートレート、人物ブレ軽減
  • 連写(最大画素数時) =Hi:最高約24コマ/秒、Mid: 最高約10コマ/秒、Low: 最高約3.5コマ/秒 
  • ドライブモード=1枚撮影、連続撮影(Hi/Mid/Lo切り替え可)、セルフタイマ-、セルフタイマー(連続)、連続ブラケット、1枚ブラケット、WBブラケット、DROブラケット、パノラマ、スイングパノラマ
  • フラッシュモード=自動 / 強制発光 / スローシンクロ / 後幕シンクロ / 発光禁止 / ワイヤレス

  • ◉記録
    記録メディア=メモリースティック デュオ、PRO デュオ、PROデュオ(High Speed)、PRO-HG デュオ、MS マイクロ、マイクロ (Mark2)、SD、SDHC(UHS-I対応)、SDXC(UHS-I対応)、microSD、microSDHC、microSDXCカード
    記録フォーマット(静止画)=JPEG、RAW
    記録フォーマット(動画)=XAVC S、AVCHD規格 Ver.2.0準拠
    静止画記録サイズ=3:2モード:20M(5,472×3,648)ほか
    動画撮影時静止画記録サイズ=16:9モード: 17M(5472 x 3080)ほか
    動画撮影モード=AVCHD: 24M FX(1,920x1,080/60i)ほか 、XAVC S 4K: 30p 100M(3,840x2,160/30p)ほかXAVC S HD:60p 50M(1,920x1,080/60p) ほか 120p 100M(1,920x1,080/120p)ほか
    HFR(ハイフレームレート) =<記録>XAVC S HD:60p 50M(1,920x1,080/240fps)ほか
  •  
  • ◉インターフェース
    入出力端子=マルチ/マイクロUSB端子、Hi-Speed USB(USB2.0対応)、HDMIマイクロ端子、マイク端子(3.5mmステレオミニジャック)、マルチインターフェースシュー、ヘッドホン端子
    NFC対応・Wi-Fi対応=◯(NFCフォーラム Type 3 Tag に準拠)・◯(IEEE802.11b/g/n(2.4GHz帯))

  • ◉電源
    電源=NP-FW50
    USB充電・給電機能=◯(撮影、再生)
    電池寿命=静止画撮影時(CIPA準拠) :液晶モニタ使用時:約400枚、ファインダー使用時:約370枚

  • ◉その他
    動作スピード=起動時間(約1.6秒)/撮影タイムラグ(0.07秒)/撮影間隔(0.41秒)
    外形寸法=幅132.5×高さ94.0×奥行145.0mm(レンズ先端からファインダーまで)、幅132.5×高さ94.0×奥行127.4mm(レンズ先端からモニターまで)
    質量=約1095g(バッテリー、SDXCカード含む)/約1050g(本体のみ)
    発売=2017年10月6日
    価格=オープンプライス(実売211,730円前後・税込)

 

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