top コラムもう単焦点レンズは捨てなさ、い?第14局 写真が上手く撮れない時にゃ、単焦点レンズに助けてもらうんです

もう単焦点レンズは捨てなさ、い?

第14局 写真が上手く撮れない時にゃ、単焦点レンズに助けてもらうんです

2023/02/28
落合憲弘

未明の電話。それが、我が人生で最大クラスのイベントの始まりだった。最大の、とはいっても、ごく当たり前な出来事に過ぎない。誰しもが通る道でもある。たまたま個人的に初めての経験だったに過ぎない。


見知らぬ携帯電話番号を見た瞬間、覚醒しきっていない脳裏を予感めいたものがかすめた気がする。当直医を名乗る声は、少し慌てているように聞こえた。「え、このタイミング、ちょっと急じゃない?」。そう思った反面、無意識のうちに来るべきときが来たと捉えていたのか、けっこう落ち着いていたようにも思う。もっとも、その記憶も「覚醒しきっていない頭が創造した都合のよいオハナシ」なのかも知れないけれど。

 

というワケで、まだ擦った揉んだのまっ最中なので、正直なところ望遠ズームレンズを振り回す余裕は、今のワタシにはまだない。標準ズームならまだしも……っていうか、ソニーのFE20-70mm F4 Gが気になって仕方がないこの頃ではあったのだけど、この不測の事態に乗じて密かに入手しちまうってのは、さすがに親族一同に申し訳ないというか、それをやっちゃーオシマイでしょ、みたいな気持ちもなくはない。一応ね(笑)。

 

リコーGR Ⅲx・絞りF2.8・1/60秒・ISO6400・AWB

 

だから、困ったときのリコーGR Ⅲx頼みなのである。この連載では、禁忌の存在とされているGR Ⅲxに助けを求めずにはいられない令和5年の花粉症の季節なのだ。いろんな意味で写真が上手く撮れないとき、GR Ⅲxに叱ってもらうってのが、我が写真人生における小さなお約束(2023年現在)なのだけど、いや、ホントに、連載のタイトルを裏切る行為には反省しきりでございます。

 

リコーGR Ⅲx・絞りF2.8・1/100秒・ISO200・AWB

 

ちなみに、本連載では2回目ですね、こういうことやらかすの。

(第6局 「緊急謝罪 炎上する前に激白ジブン晒し! ついつい〇〇してしまいまして…」)

 

やっぱ、単焦点レンズは捨てられねぇよってか?

 

リコーGR Ⅲx・絞りF2.8・1/100秒・ISO320・AWB

 

  • リコーGR Ⅲx specs
     
    ◉レンズ構成=5群7枚(非球面レンズ2枚)
    ◉焦点距離・F値=26.1mm(35mm判換算で約40mm相当)、F2.8~F16
    ◉撮像素子=有効約2424万画素CMOS、サイズ:23.5mm×15.6mm
    ◉ISO感度=ISO100~102400:オート、マニュアル
    ◉手ぶれ補正=撮像素子シフト方式 (Shake Reduction)(3軸補正)
    ◉ローパスセレクター=SRユニットを用いたモアレ低減機能 (オフ、弱、強)
    ◉記録形式=RAW (DNG) 14bit、JPEG (Exif2.3準拠)
    ◉最大記録サイズ:=【3:2】L(24M:6000x4000)
    ◉動画ファイル形式=MPEG4 AVC/H.264 (MOV)
    ◉動画記録サイズ=Full HD (1920x1080、60p/30p/24p)
    ◉記録媒体=内蔵メモリー(約2GB)、SD/SDHC/SDXCカード(UHS-I規格対応)
    ◉フォーカス=像面位相差検出およびコントラスト検出によるハイブリッド方式
    ◉フォーカスモード=オートエリアAF、セレクトAF、ピンポイントAF、 追尾AF、コンティニュアスAF、MF、スナップ(1m、1.5m、2m、2.5m、5m、∞)、∞
    ◉フルプレススナップ=シャッターボタン一気押し、画像モニタータッチによるピント位置固定撮影機能 
    ◉顔/瞳検出=オン、オートエリアAFのみ、オフ 
    ◉撮影距離範囲(レンズ先端から)=標準:約0.2m~∞、マクロモード:約0.12m~0.24m
    ◉露出モード=プログラムAE、絞り優先AE、シャッター優先AE、マニュアル露出
    ◉測光モード=分割測光、中央重点測光、スポット測光、ハイライト重点測光
    ◉シャッタースピード=1/4000~30秒 (絞りによる制限F2.8:1/2500秒まで、F5.6以上:1/4000秒まで)、バルブタイマー(10秒~20分)、バルブ、タイム
    ◉露出補正=±5EV、1/3EVステップ
    ◉NDフィルター (2段)=オート、オン、オフ
    ◉ホワイトバランス=オートWB、マルチパターンオート、太陽光、日陰、曇天、昼光色蛍光灯、昼白色蛍光灯、白色蛍光灯、電球色蛍光灯、白熱灯、CTE、マニュアルWB、色温度
    ◉ドライブ=1コマ撮影、連続撮影、ブラケット撮影、多重露出、インターバル撮影、インターバル合成
    ◉セルフタイマー=10秒、2秒、オフ
    ◉クロップ=50mm、71mm、オフ
    ◉イメージコントロール=スタンダード、ビビッド、モノトーン、ソフトモノトーン、ハードモノトーン、ハイコントラスト白黒、ポジフィルム調、ブリーチバイパス、レトロ、HDR調、クロスプロセス※、カスタム1、カスタム2
    ◉RAW現像=JPEG記録サイズ、アスペクト比、色空間、ホワイトバランス、イメージコントロール、周辺光量補正、増減感、高感度ノイズ低減、シャドー補正
    ◉画像モニター=3.0型TFTカラーLCD (アスペクト比3:2)、約103.7万ドット
    ◉無線LAN通信=IEEE 802.11b/g/n(HT20) (無線LAN標準プロトコル)
    ◉Bluetooth®通信=Bluetooth® v4.2 (Bluetooth Low Energy)
    ◉外部インターフェース=USB Type-C
    ◉電源=充電式バッテリーDB-110、ACアダプターキット K-AC166J(別売)
    ◉電池寿命=撮影可能枚数:約200枚※CIPA規格準拠
    ◉大きさ=約109.4(幅)×61.9(高)×35.2(厚)mm(操作部材、突起部を除く)
    ◉重さ=約262g(バッテリー、SDカード含む)、約232g(本体のみ)
    ◉発売=2021年10月1日
    ◉価格=オープンプライス(実売129,800円・税込)

 

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