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top 本と展示展覧会ピックアップ東京・新宿二丁目のphotographers’ galleryにて、宮森敬子「“No matter what, I am still a part of it. (それでも、私は世界の一部としてある) ”」が開催

東京・新宿二丁目のphotographers’ galleryにて、宮森敬子「“No matter what, I am still a part of it. (それでも、私は世界の一部としてある) ”」が開催

2026/01/14

《TIME》Day 233 写真:中川達彦

 

東京・新宿二丁目のphotographers’galleryでは企画展として、ニューヨークと横浜を拠点に活動する美術家・宮森敬子による個展「No matter what, I am still a part of it. (それでも、私は世界の一部としてある)」を開催する。

 

宮森は、極薄の手漉き和紙に樹木の表面を写し取る樹拓(フロッタージュ)を用いて、時間や記憶の痕跡といった目に見えない現象を静かに可視化する表現を続けてきた。日本とアメリカという二つの国に生き、両国にまたがる家族の複雑な層を抱えながらも、彼女は「生きること」と「制作すること」を切り離さず、日々の行為として制作を続けてきた。


本展では、2021年より継続している長期プロジェクト《TIME》と、新作インスタレーション《No matter what, I am still a part of it. 》を発表する。

 

《TIME》は、宮森が日々採取している樹拓を、小さなガラス箱に封じ続けているプロジェクト。今回の展示では、1,000 日分の《TIME》として、1,000個のガラス箱が積み上げられることで、時間の堆積が立体的に現れる。また、1日目から1,000日目までのプロジェクト全体を収めた写真も、大きな時間の景観として提示されます。


新作《No matter what, I am still a part of it. 》は、作家自身の30日間をもとに構成されたインスタレーション。30枚の樹拓と、それぞれの樹拓から1箇所ずつ切り抜かれた「部分」と、さらにそこから切り抜かれた「部分の部分」とが展示空間に配置される。来場者は空間に散りばめられた小片を探し出し、複数の層にまたがる静かな対応関係を結ぶことができる。


これら二つの作品は、「時間」と「空間」の概念を塊と散りばめによって見せていることにおいて対照的だが、ともに断片が全体の一部である点において共通している。そして、手のひらに乗るほどのこれら小さな断片は、どんな儚い存在も大きなものに繋がり、また影響を与える鍵となり得ることを静かに示唆している。 

 

■展示内容
《TIME》和紙、木炭、半田、ガラス(1,000点・各6.5×8.5×1.2cm)
《No matter what, I am still a part of it. 》和紙、木炭、半田、ガラス

 

  • ■展覧会情報
  • 宮森敬子「“No matter what, I am still a part of it. (それでも、私は世界の一部としてある) ”」
  • 会期:2026年1月9日(金)〜1月18日(日)会期中無休
  • 時間:12:00〜20:00
  • 会場:photographers’ gallery
  • 協力:Gallery Camellia

 

■関連イベント

上映イベント+アフタートーク
宮森が美術協力した、移民をテーマとするドキュメンタリー映画「海でなくてどこに」(大澤未来監督/2021年、72分)の上映とアフタートーク(大澤未来×宮森敬子)を開催。
日時:2026年1月17日(土)18:00〜
場所:photographers’gallery
定員:25名(要予約)
入場料:1,000円
主催:photographers’ gallery
予約:https://coubic.com/pgshop/2028615

 

■同時開催

岸 幸太「連荘 16」

会期:2026年1月9日(金)〜2月8日(日)

会場:KULA PHOTO GALLERY

https://pg-web.net/exhibition/kota-kishi-renchan-16/

 

■プロフィール

宮森敬子(みやもり・けいこ)

1964年、神奈川県生まれ。筑波大学大学院芸術研究科日本画専攻修了。三木多聞賞受賞(1994)。文化庁新進芸術家海外留学制度により米国ペンシルべニア大学大学院在籍(1998)。2000 年よりフィラデルフィアで、2011年よりニューヨーク、近年は日本で制作している。作品は絵画、彫刻からインスタレーションに及び、現在は日本とアメリカを基盤に制作活動を行なっている。和紙や木炭を使い、異なる時間や場所に存在する自然や人工物の組み合わせを、個と全体のつながりに注目した作品を作っている。第6回柏市文化フォーラム104大賞展TAMON賞-谷新の眼大賞(1995)、第16回今立現代美術紙展大賞(1997),リーウェイ財団ウインドウオブオポチュニティー賞(2003)、The Frederik Meijer Sculpture Park Competition大賞(2004)、Leeway Foundation Transformation Award(2008)、センターフォーエマージングビジュアルアーティストトラベルグラント受賞(2009)、The Independence Foundation Fellowships in the Arts 受賞(2010)、朝日新聞文化財団助成(2018)。主な展覧会は、VOCA’97「現代美術の展望—新しい平面の作家達」(上野の森美術館/東京 、1997)、「拡兆する美術’97 」(つくば美術館/茨城、1997)、「流通と大地」(カスミつくばセンター/茨城、1998)などのグループ展に参加し、以降、アメリカ(フィラデルフィアやニューヨーク、ピッツバーグなど)を中心に日本、ドイツ、韓国などでのグループ展に多数参加。
https://www.keikomiyamori.com/

 

 

【関連リンク】

https://pg-web.net/exhibition/miyamori-keiko/

展覧会概要

出展者 宮森敬子
会期 2026年1月9日(金)〜1月18日(日)
会場名 photographers’gallery

※会期は変更や開催中止になる場合があります。各ギャラリーのWEBサイト等で最新の状況をご確認のうえ、お出かけください。

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