東京広尾のsee you galleryで水島貴大「I’m from Long Hug Town」が開催される。
■キュレーターコメント
水島貴大は1988年に生まれ、現在、東京で活動している写真家です。街と人、それを見つめ撮り続ける自分。水島は生まれ育った東京・大田区を拠点に、そこに行きかう人たちへ、じつに率直なまなざしを向け続けてきました。あらゆる世代に声をかけ、そうして街と一体となった、エネルギーにみちた肖像群が生まれています。ありのままの東京ローカルは、ひたすらストレートに撮ろうとする水島の欲望を通過し、ときにむき出しの日常を投げ出し、ときに架空の物語をつむぎながらヴィヴィッドなカラー写真に刻み込まれています。少年時代の路上の彷徨、街と仲間と過ごした蒼い時間をいまに連結し撮る。人と街を写真で抱きしめる。「ロング・ハグ・タウン」は、写真のなかで息づく街なのです。会場では、シリーズ最初期から現在に至る、約10年間の写真群が一堂に会します。近年台湾で旺盛な撮影活動をしている水島の写真から呼応する作品もまじわり、場所を超え拡張していこうとする、「ロング・ハグ・タウン」のヴィジョンを提示します。水島の展示の特徴でもある、縦横無尽なインスタレーション、動的に生み出されるダイナミックな展示空間も大きな見どころです。
池谷 修一(写真編集者・インディペンデントキュレーター)
- ■展覧会情報
水島貴大「I’m from Long Hug Town」
会期:2025年10月11日(土)~10月26日(日)
時間:13:00〜20:00
休廊日:会期中無休
会場:see you gallery
住所:東京都渋谷区広尾 1-15-7 2F
■プロフィール
水島貴大(みずしま・たかひろ)
1988年 東京都出身。2017年台北で開催されたポートフォリオレビューイベントPhoto oneでグランプリを受賞。街とそこに生きる人をテーマに写真作品を制作してきた。2018年、2121DESIGN SIGHTでの企画展「写真都市展 -ウィリアム・クラインと22世紀を生きる写真家たち-」に参加後、連州国際撮影年展(連州,中国2019)、「THE TEXTURE OF PROMISES」(サンセバスチャン,スペイン2022)、釡山国際写真祭(釡山,韓国2025)など、国内外の企画展に参加。2016年よりインデペンデントギャラリーであるTOTEM POLE PHOTO GALLERYのメンバーになり独自の発表の場も設けている。
【関連リンク】
https://seeyougallery.com/exhibitions/im-from-long-hug-town_takahiro-mizushima/
出展者 | 水島貴大 |
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会期 | 2025年10月11日(土)~10月26日(日) |
会場名 | see you gallery |
※会期は変更や開催中止になる場合があります。各ギャラリーのWEBサイト等で最新の状況をご確認のうえ、お出かけください。
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