Photo & Culture, Tokyo
コラム
top 本と展示展覧会ピックアップ臨済宗大本山 東福寺で「AFK Resonance Exhibition」が開催

臨済宗大本山 東福寺で「AFK Resonance Exhibition」が開催

2025/11/29

■建築、庭園、創造が呼応する。東福寺の展示エリア拡張へ
歴史ある京都を舞台にしたアーティスト主導のアートフェア「ARTISTS' FAIR KYOTO 2026」[略称:AFK2026](主催:京都府、京都新聞、ARTISTS’ FAIR KYOTO実行委員会)は、2026年2月21日(土)〜3月1日(日)まで、臨済宗大本山 東福寺(以下、東福寺)を舞台に、ディレクター・アドバイザリーボードとAFKゆかりのアーティストによる展覧会「AFK Resonance Exhibition」を開催する。
 
本展タイトルの「Resonance(レゾナンス)」は、「共鳴」を意味する。アドバイザリーボードとAFKゆかりのアーティスト、その一人ひとりが持つ創造性と東福寺という歴史的な空間など、さまざまな要素の響き合いを通して、新たな表現の広がりを生み出すという想いが込められている。
 
9回目の開催を迎えるAFKは、これまで継続的に若手アーティストの育成支援に取り組んできた。その成果として、過去に参加したアーティストが国内外で活躍する姿も多く見られるようになっている。こうした流れを受け、今回は初の試みとして、過去の出品アーティストの中から本展の趣旨に共鳴する5組を選定。ディレクター・椿昇をはじめ、アドバイザリーボードの大巻伸嗣、加藤泉、新たに参加した鷹野隆大ら、第一線で活躍するアーティストとともに代表作や新作を披露する特別展を開催する。
 
会場は、前回会場となった方丈をはじめ、紅葉の名所・通天橋の周辺庭園、日本画家・堂本印象の蒼龍図が天井を飾る本堂前、静謐な大慧殿周辺など、東福寺を象徴する屋外空間へ展示エリアを拡張する。境内を吹き抜ける風や、時の移ろいを映す庭の草木、木々の間を縫う光の揺らぎなど、東福寺ならではの風景に呼応しながら、現代アートが新たな視点をもたらす。創造の共鳴が満ちるひとときを東福寺で体感してみたい。

 

臨済宗大本山 東福寺(方丈)2025年の様子

 

  • ■展覧会情報
    「AFK Resonance Exhibition」
    会期:2026年2月21日(土)~3月1日(日)
    時間:9:00~16:00(最終入場15:30)
    会場:臨済宗大本山 東福寺
    住所:京都市東山区本町15丁目778

 

■出展アーティスト ※2025年11月20日時点
ディレクター・アドバイザリーボード

■セレクテッドアーティスト for 東福寺

■臨済宗大本山 東福寺について
摂政九條道家が奈良における最大の寺院である東大寺に比べ、また奈良で最も盛大を極めた興福寺になぞらえようとの念願で「東」と「福」の字を取り、京都最大の大伽藍を造営したのが慧日山東福寺である。嘉禎2年(1236年)より建長7年(1255年)まで実に19年を費やして完成した。
 
なかでも、東福寺本坊庭園(方丈)は、近代日本庭園の名匠・重森三玲が手がけた「八相の庭」(現・国指定名勝 東福寺本坊庭園〈方丈〉)でも知られ、枯山水の構成美は、近代禅宗庭園の白眉として、広く世界各国に紹介されている。
 
東福寺本坊庭園(方丈)
方丈とは、禅宗寺院における僧侶の住居であり、後には相見(応接)の間の役割が強くなった。当初は“東福寺方丈「八相の庭」” という名称だったが、2014年に“国指定名勝”に登録され、改めて「国指定名勝 東福寺本坊庭園」となった。


 
本堂
昭和9年に仏殿兼法堂として再建された、重層入母屋造の大建築。天井には日本画家堂本印象の作の蒼龍図が描かれている。春には明兆の大涅槃図が公開され、猫のいる大涅槃図としても知られている。


 
通天橋
洗玉澗を渡るため、本堂から開山堂を結ぶ橋廊。天授6年(1380年)に春屋妙葩が架けたとされる。眼下に楓の木々が広がり、秋の紅葉シーズンには京都屈指の眺望を誇る。


 
通天橋の周辺庭園
通天橋周辺に広がる庭園は、構成美をもつ方丈庭園とは対照的に、自然の起伏と植栽の流れによって生み出された景観美を形づくっている。


 
■出展アーティストの代表作品(ディレクター・アドバイザリーボード)


 
■セレクテッドアーティスト for 東福寺


 
【関連リンク】
https://artists-fair.kyoto

展覧会概要

会期 2026年2月21日(土)~3月1日(日)

※会期は変更や開催中止になる場合があります。各ギャラリーのWEBサイト等で最新の状況をご確認のうえ、お出かけください。

関連記事

PCT Members

PCT Membersは、Photo & Culture, Tokyoのウェブ会員制度です。
ご登録いただくと、最新の記事更新情報・ニュースをメールマガジンでお届け、また会員限定の読者プレゼントなども実施します。
今後はさらにサービスの拡充をはかり、より魅力的でお得な内容をご提供していく予定です。

特典1「Photo & Culture, Tokyo」最新の更新情報や、ニュースなどをお届けメールマガジンのお届け
特典2書籍、写真グッズなど会員限定の読者プレゼントを実施会員限定プレゼント
今後もさらに充実したサービスを拡充予定! PCT Membersに登録する