早川知芳「バイバイ沖縄・本島編」©Tomoyoshi Hayakawa
大阪のgallery 176で早川知芳「バイバイ沖縄・本島編」が開催される。
台北から東に650キロ、東京から南西に1560キロの紺碧の海に浮かぶ沖縄本島。コロナ禍の2020年11月、私は初めて沖縄を訪れた。以来今日まで頻繁に沖縄を訪れている。
どこまでも碧い海と空、太陽の近さ、どうしようもない湿気、突然の雨、寒い冬、何となく陽気な雰囲気、農連市場、アーケードの商店街、観光客、ガイジン、米兵、戦闘機の轟音、オスプレー、夜の街、Yナンバー、辺野古、普天間、嘉手納、日米地位協定、ライカム、やんばるの森、磨文仁、前田高地、首里城、拝所、嶽、聖域、ユタ、ノロ、久高島、A&W、ポーク缶、ヤギ汁、オリオンビール、ルートビア、ナイチャー、シマンチュウ、三線の音、カチャーシー、指笛、エイサー、旗頭、大綱引き、ハーリー、旧正月、ウンケーにウークイ、ヒヌカン、不発弾、6月23日、そして80年前の記憶・・・
多くの写真家が撮ってきた沖縄。今も多くの写真家が沖縄を撮っている。写真家あるいは写真を志向する者を惹きつける要素が尽きない。
基地問題から日本を考察したり、本土とは異なった歴史に魅力を感じたり、失われた風景を再発見したり、昔からの風俗風習や今のカルチャーを論じたり、いまだ終わらぬ「いくさ世」など、あらゆる切り口で写真家は沖縄を撮り続けてきた。そしてこれからも撮り続けられてゆく。
さらに写真家だけに限らずあらゆる人々が手にした撮影機器で沖縄を撮り瞬時に発信し、それらが氾濫し続けている・・・
今展は傍観者として私が記録(撮影)した沖縄本島を展示します。
何かの当事者でもなくテーマもなくどこにも視座をおかないで、ただ「今」を記録してゆく「私の沖縄ノート」。
※「バイバイ沖縄」知名定男作詞作曲の歌
■展覧会情報
早川知芳「バイバイ沖縄・本島編」
会期:2025年8月22日(金)~9月2日(火)
時間:13:00〜19:00(最終日は18:00まで)
休廊日:8月27日(水)、28日(木)
会場:gallery 176
住所:大阪府豊中市服部元町1-6-1
■プロフィール
早川知芳(はやかわ・ともよし)
釣人、写真撮影者
大阪府河内長野市在住。大阪芸術大学中退。
1995年に大学を休学し、パリ、テルアビブ、エルサレム、ヨルダン川西岸地区と渡り歩く。旅費と生活費と帰国費用はテルアビブの日本料理店で2ヶ月無休で働き得る。帰国後、大学を退学する。2000年に約1年間、南米に滞在する。ブラジルに拠点を置きアマゾン河で釣りをしたりアンデス山脈をバスで越えたり、イースター島へ渡ったりして過ごす。帰国後、広告写真家の助手になり後に独立し現在に至る。
公益社団法人日本写真協会(PSJ)会員。京都写真クラブ理事。
【関連リンク】
https://176.photos/exhibitions/250822/
出展者 | 早川知芳 |
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会期 | 2025年8月22日(金)~9月2日(火) |
会場名 | gallery176 |
※会期は変更や開催中止になる場合があります。各ギャラリーのWEBサイト等で最新の状況をご確認のうえ、お出かけください。
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