「写真の会」会報89号が刊行された。
第34回「写真の会」賞受賞作品「Wunderkammer」(作者:うつゆみこ)受賞に至るドキュメントや、2023年夏に逝去したデザイナー・鈴木一誌の追悼特集のほか、第33回「写真の会」特別賞「2B Channel」主宰・渡部さとるインタビューを収録。過去最大となる全96ページ。
参考:
ニュース > ピックアップ > 第34回「写真の会」賞が決定。うつゆみこ作品集『Wunderkammer』/展覧会「見るまえに跳べ 日本の新進作家 vol.20」が受賞
- ■内容
- ・[第34回写真の会賞]選考会、文字によるドキュメンタリー
- 1.候補作一覧
2.候補作の紹介
3.最初の投票結果
4.点数を移動する
5.「Brave New World」と「写真の誕生」の真価
6.うつゆみこの作品を諮る
7.無邪気さゆえの…
8.本歌取りの欠点
9.「朧眼風土記」と「長い間」
10.さらに票を移動する
11.写真はイメージだけじゃない
12.再び「Brave New World」に戻って
13.再びうつゆみこ作品を巡って
14.決選投票- ・選評
- 「衰退する写真賞と表現の問題」沖本尚志
「「第34回写真の会賞」選考会に参加して」北桂樹
「エッセイストとしてのうつゆみこ」河島えみ
「選評」井鍋雄介
「選評二〇二四」アイハラケンジ
「鏡としてのうつゆみこ作品」タカザワケンジ- ・追悼 鈴木一誌/座談会「写真の会と鈴木一誌」
- 生井英考/伊勢功治/井鍋雄介/沖本尚志/タカザワケンジ/高橋義隆/永田典子/西川茂/深川雅文
- 1.鈴木一誌さんとの出会いと思い出
2.鈴木一誌の深層「裏街道を歩く」
3.「写真の会、終わりにしようか?」(鈴木一誌)について
4.鈴木さんの仕事について- ・追悼 鈴木一誌/鈴木一誌へ捧ぐ・追悼文集
- 「ブックデザイナー鈴木一誌の軌跡と思想」室賀清徳
「鈴木一誌と映画批評」井鍋雄介
「重力・ズレ・世界史 追悼・鈴木一誌」高橋義隆
「鈴木一誌と写真集の編集」タカザワケンジ
「鈴木一誌さんのこと」井上新八
「鈴木一誌さんへの追悼文」深川雅文
「追悼・鈴木一誌、そして「写真の会」のこれから」沖本尚志- ・「写真の時代を超えて」
- 第33回「写真の会」賞特別賞受賞作品「2B Channel」主宰 渡部さとるインタビュー
- 1.YouTubeの配信スタジオから
2.コロナ下の惨状について
3.放送前に動画を30本撮りためる
4.コンプレックスだった”声質”
5.石井朋彦さんとの出会い
6.15,000人を目指せ
7.YouTubeの”わかりやすさ”とアラジンのストーブ
8.情報の精度
9.写真集は売れるのか?
10.ライカの魅力
11.OM-1から始めたカメラマンへの道
12.暗室を独り占め
13.「できる組」と「できない組」
14.光を掴む、その感覚。
15.日刊スポーツ新聞社へ
16.御巣鷹山
17.幸せなカメラマンになりたかった
18.写真ワークショップ「2B」始まる
19.階段を上がった瞬間を見たい
20.「2B」はメディア
21.YouTubeチャンネルの次は美術史講座
22.写真の時代を越えて
ex.インタビューを終えて
・写真の会について/写真の会サポーター募集
西井一夫が呼びかけ文を起草し、1988年12月3日、発会の会合が東京・有楽町マリオン14階の朝日新聞社の談話室で開かれた。第1回の参加者は、生井英考、伊藤俊治、大島洋、柏木博、加藤哲郎、川本道子、鈴木志郎康、鈴木一誌、高島直之、丹野清和、中村富貴、西井一夫、日高敏、松山厳、宮本靖亜規。4回の会合の後、第1回の写真の会賞が決まり、89年5月、受賞パーティーが有楽町、レバンテ3階で開かれた。第1回受賞作品は「幸運の町」(大島洋)、「夢の走り」(鈴木清)、「上海紀聞」(中川道夫)で、それぞれに10万円贈られた。尚、自分の作品が推薦されたことで、大島洋は選考委員を辞退する。このことがきっかけになって、写真家を会員に入れないという約束が生まれた。
参考:「写真の会」会報88号
- 「写真の会」会報89号
- Magazine of The Society of Photography no.89
- 発行:写真の会
- 発行日:2024年12月14日
仕様:A4(210mm×297mm)、中綴じ、96ページ、- 販売価格:1,350円(税別)
【関連リンク】
thttps://shashin-no-kai.com
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