『Wunderkammer』©Yumiko Utsu
第34回「写真の会」賞が決定。作品集『Wunderkammer』と展覧会「見るまえに跳べ 日本の新進作家 vol.20」を中心とした作品に対して、うつゆみこが受賞した。
授賞記念の作品展覧会を2024年12月6日(金)から12月25日(水)まで、東京都目黒区のコミュニケーションギャラリー ふげん社で開催する。また、展覧会の期間中、会場にて第34回「写真の会」賞の授賞式を開催する。同授賞式の日程は、追って写真の会HP(https://shashin-no-kai.com/)などで告知する。
今回の選考会に参加した会員は次の10名(50音順)。
アイハラケンジ、井鍋雄介、沖本尚志、河島えみ、北 桂樹、小林紗由里、タカザワケンジ、深川雅文、藤村里美、間島英之。
選評:今回の授賞作品は、2023年にふげん社から出版された作品集『Wunderkammer』と、同年に東京都写真美術館で開催された展覧会「見るまえに跳べ 日本の新進作家 vol.20」でうつゆみこ氏が発表した展示作品群が対象である。うつ氏の作品は動物・昆虫・植物といった生物、玩具やフィギュア等のガジェット、雑誌・書籍から写した図版等を組み合わせ撮影することで成立している。ユーモアとアイロニーが漂う世界観に、生命と死の本質を織り交ぜ粛々と続けられていた制作活動は、10数年の歳月を経て『Wunderkammer』にまとめられた。授賞作への評価は、第一に同作品集に対して与えられたものである。第二に、東京都写真美術館で開催された展覧会においては、これら平面の写真作品を展示室内に設えた小屋に配置することによって、写真を立体物へと巻き戻す行為が評価された。また、氏の作品には造形的・映像的な要素を含んでおり、その魅力に対する評価も含まれている。
■プロフィール
うつゆみこ
1978年、東京都生まれ。早稲田大学第一文学部中退、東京写真学園 写真の学校・プロカメラマンコース修了。松濤スタジオ勤務を経て、2005年頃より作家活動を始める。2006年より写真の学校講師。動物や昆虫、植物、オブジェやフィギュア、図版などを組み合わせて、対象から得たインスピレーションにより作品を制作。その独自の世界観は、幼少期に体験したような事物との戯れを思い起こさせる。「はこぶねのそと」(G/P gallery、東京)、「Out of Focus: photography」(Saatchi Gallery、ロンドン)など国内外での個展およびグループ展に参加。写真集に『はこぶねのそと』(アートビートパブリッシャーズ、2009年)、『Wunderkammer』(ふげん社、2023年)、また『PORTRAIT』『うつつのゆめ』『Charming Charms』他多数のZINEを制作。第26回ひとつぼ展グランプリ受賞(2006年)。
- ■授賞記念展覧会情報
うつゆみこ『Wunderkammer』 第34回「写真の会」賞授賞記念作品展覧会
会期:2024年12月6日(金)〜12月25日(水)
火〜金曜日 12:00〜19:00、土・日曜日 12:00〜18:00 (月曜日、祝日は休館)
会場:コミュニケーションギャラリーふげん社 東京都目黒区下目黒5-3-12
※会期中に第34回「写真の会」賞授賞式を予定。
【関連リンク】
https://shashin-no-kai.com
出展者 | うつゆみこ |
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会期 | 2024年12月6日(金)〜12月25日(水) |
会場名 | コミュニケーションギャラリーふげん社 |
※会期は変更や開催中止になる場合があります。各ギャラリーのWEBサイト等で最新の状況をご確認のうえ、お出かけください。
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