鷹野隆大《2019.12.31.P.#02(距離)》〈Red Room Project〉より 2019年
©Takano Ryudai, Courtesy of Yumiko Chiba Associates
東京都写真美術館2F展示室で「総合開館30周年記念 鷹野隆大 カスババ ―この日常を生きのびるために―」展が開催される。
鷹野隆大(1963-)は写真集『IN MY ROOM』(2005)で第31回木村伊兵衛写真賞を受賞し、現在も国内外で活躍を続ける写真家、アーティストだ。鷹野は『IN MY ROOM』に代表されるセクシュアリティをテーマとした作品と並行し、〈毎日写真〉や〈カスババ〉といった日常のスナップショットを手がけ、さらに東日本大震災以降、「影」を被写体とした写真の根源に迫るテーマにも取り組んでいます。本展のタイトルである〈カスババ〉とは鷹野による造語で、カスのような場所(バ)の複数形だ。
大規模な自然災害や感染症の世界的流行、経済発展による環境破壊や都市開発など、私たちは急速な時代の変化の渦中を生きている。鷹野は美しいものだけではない現実を受け入れ、弱いものもみにくいものもそのまま、むき出しのイメージを見る者へ提示する。私たちは、身近でありながら目を凝らして見ることのない、自身が生きる日常の豊かさと混乱を、鷹野の作品を通してあらためて目にするだろう。初公開作品を含め鷹野の軌跡を概観する本展が、出口が見えなくなりつつあるこの日常を生きのびるヒントとなるかもしれない。
- ■展覧会情報
「総合開館30周年記念 鷹野隆大 カスババ ―この日常を生きのびるために―」
会期:2025年2月27日(木)~6月8日(日)
時間:10:00〜18:00(木曜・金曜は20:00まで)
休廊日:毎週月曜日(ただし、5月5日[月]は開館、5月7日[水]は休館)
会場:東京都写真美術館2F展示室
住所:東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
料金:一般 700(560)円/学生 560(440)円/中高生・65歳以上 350(280)円- ※( )は有料入場者20名以上の団体、当館映画鑑賞券提示者、TOPMUSEUM PASSPORT提示者(同伴者1名まで)、各種カード会員割引料金。※各種割引の詳細は利用案内を参照。※TOPMUSEUM PASSPORT提示者は割引または無料(回数上限あり)/小学生以下、都内在住・在学の中学生および障害者手帳をお持ちの方とその介護者(2名まで)は無料/第3水曜日は65歳以上無料 ※各種割引の併用はできない。
■関連イベント
▼担当学芸員によるギャラリートーク
2025年3月7日(金)14:00~
※当日有効の本展チケット、展覧会無料対象者の方は各種証明書等を持参のうえ2階展示室入口に集合
▼担当学芸員によるギャラリートーク(手話通訳付き)
2025年4月4日(金)14:00~
2025年5月2日(金)14:00~
※当日有効の本展チケット、展覧会無料対象者の方は各種証明書等を持参のうえ2階展示室入口に集合
▼出品作家とゲストによる対談
2025年3月15日(土)ゲスト:岡真理(現代アラブ文学研究者、早稲田大学教授)
2025年4月5日(土)ゲスト:北川一成(デザイナー、GRAPH代表取締役)
2025年5月3日(土)ゲスト:丹尾安典(雑本雑学者、早稲田大学名誉教授)
2025年5月24日(土)ゲスト:倉石信乃(詩人、批評家、明治大学教授)
時間:15:00~16:30
会場:東京都写真美術館 1階ホール
定員:190名(整理番号順入場/自由席)
参加費:無料
※当日10:00より1階総合受付にて整理券を配布
【関連リンク】
https://topmuseum.jp/contents/exhibition/index-4826.html
出展者 | 鷹野隆大 |
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会期 | 2025年2月27日(木)~6月8日(日) |
会場名 | 東京都写真美術館 |
※会期は変更や開催中止になる場合があります。各ギャラリーのWEBサイト等で最新の状況をご確認のうえ、お出かけください。
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