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東麻布のPGIにて、マーク・スタインメッツ作品展「Summer’s Children」が開催

2026/03/25

©Mark Steinmetz, courtesy of PGI

 

東麻布のPGIにて、アメリカの写真家マーク・スタインメッツ(Mark Steinmetz)による展覧会「Summer’s Children」が開催される。本展は、スタインメッツの日本初の個展となる。

 

1961年にニューヨークシティに生まれ、ボストン郊外で育ったスタインメッツは、1983年にロサンゼルスへ移住し、写真家ゲイリー・ウィノグランド(Garry Winogrand)と親交を結んだ。その後、ジョージア州アセンズに拠点を移し、「アメリカの日常の風景や、そこに暮らす人々」を主題に、静かで抑制の効いたモノクローム作品を発表してきた。

 

本展「Summer’s Children」は、スタインメッツが20代だった1980年代半ばから長年にわたり撮影してきた、《The Players》《Summer Camp》など、夏を過ごす子どもたちのシリーズによって構成。野球をする子どもたちのまなざしや試合前の緊張、キャンプで語らう子どもたちの姿。ここに写し出されているのは特別な出来事ではなく、どこにでもある時間の断片だ。スタインメッツは、子ども時代特有のゆるやかに広がる時間の感覚を、丁寧にすくい上げている。

 

スタインメッツは1980年代半ば以降、一貫してモノクロフィルムによる制作を続け、自身の暗室で現像・プリントを行ってきた。柔らかな階調と豊かなディテールをもつプリントは、子どもたちの表情や身振りだけでなく、光や空気の密度までも繊細に描き出している。

 

  • 今回展示する作品の大半は、私が20代だった1980年代後半から1990年代初めにかけて制作したものです。20代の写真家が(アンリ・カルティエ=ブレッソンやヘレン・レヴィットのように)子どもを被写体に選ぶことが多いのは、私や彼らにとって、それはすでに過去の時間であり、よく知っている時間でもあるからだと思います。
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  • 子どもの頃、私は野球リーグに所属、サマーキャンプにも参加していました。少年野球やサマーキャンプは、シュルツの人気漫画『ピーナッツ』の中でも繰り返し描かれるテーマで、私も熱心な読者の一人でした。どこかで『ピーナッツ』が、これらの被写体が芸術になりうるという示唆を、私の心のどこかに植え付けていたように思います。
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  • 私は、少年野球で見ることができる子ども達の何気ない動きや表情、ドラマ、そして道具のたたずまいにとても惹かれます。バットやユニフォーム、グローブ、ダッグアウトやフェンス。サマーキャンプもまた、キャビンや食堂、キャンプファイヤー、水泳といった、昔から変わらない馴染み深い風景があります。キャンプと野球の試合の光景は、静かで穏やかな空気が流れています。これらの写真は、今日の子どもたちが日常的に親しんでいるデジタルな気晴らしがまだ存在しなかった時代でした。その夏は果てしなく続くようで、私は、子どもたちの時間が無限に広がっているような感覚を抱いていました。
  • マーク・スタインメッツ

 

本展では、ゼラチン・シルバー・プリント約25点を紹介する。

 

  • ■展覧会情報
  • マーク・スタインメッツ作品展「Summer’s Children」
  • 会期:2026年3月16日(月)~5月13日(水)
  • 時間:11:00〜18:00
    会場:PGI
  • 休廊日:日曜、祝日

 

■プロフィール

Mark Steinmetz(マーク・スタインメッツ)
アメリカ、ジョージア州アセンズを拠点に活動する写真家。1986年にイェール大学の写真専攻MFA課程を修了。同じころ、ロサンゼルスにて、ゲイリー・ウィノグランドのもとで1年間制作活動を行っている。
主な作品に《Summer Camp》や《The Players》があり、アメリカの日常の風景や若者の姿を、静かで抑制の効いたモノクローム写真で捉えている。偶然に導かれた瞬間に、好奇心と深い敬意を持って率直に被写体に向き合う作風は、観る者に静かで多様な解釈の余地を開くイメージを提示している。
2018年には妻で写真家のイリーナ・ロゾフスキーと共にThe Humidを設立。写真を中心としたワークショップやレクチャー、作家同士の交流の場として機能するプラットフォームであり、アメリカ国内外のアーティストが集う実践的な場となっている。

個展、グループ展、コレクション多数。

 

【関連リンク】

https://www.pgi.ac/exhibitions/11188

展覧会概要

出展者 マーク・スタインメッツ
会期 2026年3月16日(月)~5月13日(水)
会場名 PGI

※会期は変更や開催中止になる場合があります。各ギャラリーのWEBサイト等で最新の状況をご確認のうえ、お出かけください。

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