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麹町の東條會舘写真研究所にて、柴田早理「COSMO PLASTICS」が開催

2026/03/24

©Sari Shibata

 

麹町の東條會舘写真研究所にて、KYOTOGRAPHIE 2026アソシエイテッドプログラム 柴田早理「COSMO PLASTICS」が開催される。

 

人間と自然の関係、環境の変容、そしてグローバル資本主義がもたらす影響を主題に作品制作を行う柴田は、2024年の KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 のサテライト、KG+SELECTで発表した「Anthropocene Plastics」により注目を集め、2025年に KYOTOGRAPHIE のポートフォリオレビューでRuinart Japan Award を受賞した。本展は、本年のKYOTOGRAPHIE 2026の公式プログラム「Dotok Days」の会期にあわせ、「Anthropocene Plastics」からさらに撮影を重ね発展させた新作インスタレーションとして構成される。

 

太古の動植物が数億年の時間をかけて地中で変化し生まれる石油。そしてその石油を原料として人間が生み出すプラスチックは、現代社会の生活から溢れ出し、海へと流れ出す。海洋を漂ったそれらは、風や波、太陽といった自然の作用によって少しずつ形を変え、やがて新しい有機物のような存在感を帯びた物質へと変容していく。柴田はそうした断片を利尻島で採取し、島の多様な溶岩石の中に配置して写真として記録する。

 

そこには、人間と自然を対立的に捉える視点ではなく、人間の営みもまた地球の長い時間の流れの中にあるという感覚がある。光によって存在を写し取り、一瞬の時間と空間を切り取る写真というメディアは、人間の感覚を超えた時間のスケールの断片を私たちに示す。

 

  • 自然は美しい。しかし、自然の方は私のことを決して気に留めない。その距離感が好きなのだ。 
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  • 浜辺を歩くと、波に揉まれたプラスチックが打ち上がっている。ある日、その中に自然物のように変形したものを見つけた。石のような形をしているのに水に浮き、おもちゃのような匂いを放っている。打ち上がるものの多くは、現代社会を構成する大量生産品だ。それらは海を漂い、地球の力に晒されるなかで、別の姿へと変容する。
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  • プラスチックの原料である石油は、太古の生物に由来する。かつて生き物だったものがプラスチックとなり、再び地球に削り出され、ときに石や生き物のように変形している。それが汚染の現実であることは知っている。それでも私は、商品だったものが辿る壮大な旅を想像してしまう。拾い集めたそれらを溶岩の上に置き、ファインダーを覗く。
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  • 自然は美しい。だから私は、これらのプラスチックを美しいと思ってしまうのだろう。

 

セノグラフィ:小高未帆
会場施工:三田草平(有限会社スタジオアクア)
グラフィック:鎧雅也(Butter Inc.)
プリント:株式会社フラットラボ
協賛:KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 / Ruinart
主催・運営・企画:株式会社東條會館

 

  • ■展覧会情報
  • KYOTOGRAPHIE 2026アソシエイテッドプログラム
  • 柴田早理「COSMO PLASTICS」
  • 会期:2026年4月4日(土)~6月7日(日)
  • 時間:13:00〜18:30(木曜・金曜のみ19:30まで)
  • 会場:東條會舘写真研究所
  • 休廊日:月曜、火曜、水曜(祝日の場合オープン)

 

■ワークショップイベント

写真家とフィールドワーク
撮影地 北海道 利尻島での「森の生活」回想録イベント

日時:2026年5月23日(金)15:00~

詳細・申込(2026年4月6日開始予定)https://sarishibata0523.peatix.com

 

■プロフィール

柴田早理(しばた・さり)

富山県南砺市の山あいに育ち、祖父のカメラで風景を撮影した経験から写真を始める。立教大学現代心理学部卒業後、大手IT企業の金融部門で勤務し、グローバル資本主義の構造に関心を持つ。2022年に夫婦で会社を設立。2025年、東京と南砺市の二拠点生活を開始し、古民家アートスペース「OSHITOPIA」を設立。能登半島地震を契機に、都市から見落とされる地方の視点を問い直す拠点として運営している。

https://sarishiba.studio.site

 

【関連リンク】

 

展覧会概要

出展者 柴田早理
会期 2026年4月4日(土)~6月7日(日)
会場名 東條會舘写真研究所

※会期は変更や開催中止になる場合があります。各ギャラリーのWEBサイト等で最新の状況をご確認のうえ、お出かけください。

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