清水裕貴作品展 「微睡み硝子」が東京・麻布にあるPGIで開催される。
清水は、第5回1_WALL グランプリ(2011年)、三木淳賞(2016年)を受賞、[Birthday beach」(nap gallery 2019年)、「Empty park」(PGI、2019年)、「既知の海」(千葉市美術館、2021年)、「百年硝子の海」(千葉市民ギャラリーいなげ、2021年)など個展多数開催、「コールドスリープ」にて千の葉の芸術祭(2021)へ参加、小説家としては2018年新潮社R-18文学大賞を受賞、今年2月には集英社より連続短編集「花盛りの椅子」を刊行。現在、最も活躍が期待される気鋭のアーティストだ。
本作「微睡み硝子」は、2021年千葉県稲毛市にある、旧神谷伝兵衛稲毛別荘にて開催された「百年硝子の海」から派生したシリーズになる。「百年硝子の海」では、変化する稲毛の海岸線を見続けた硝子の物語を紡ぎましたが、本作では、銚子の灯台、琵琶湖疏水、神戸のポートアイランド、東北の防潮堤へと、歴史や物語をじっと見ていたであろう硝子を訪ね、その光景を撮影している。
これらの場所に佇むガラスは、経済の変化や自然による大きな災害によって近代化する風景をじっと見つめてきました。展示するプリントは、海水や砂、カビを使って劣化させたネガを使用し、作者本人がプリントしている。
そうした作業により本来の撮影で得られたイメージに、傷や、埃や砂、黴が写り込み、ガラスそのものの物語も見えてくるようだ。
- 期間:2022年8月22日(月)〜10月5日(水)
月~土 11:00~18:00- 日・祝日休廊
- 入場無料
会場:PGI
住所:東京都港区東麻布2-3-4 TKB ビル3F- TEL.03-5114-7935
- https://www.pgi.ac
【写真家プロフィール】
清水 裕貴 (しみず ゆき)
1984年千葉県生まれ。2007年、武蔵野美術大学映像学科卒業。2011年、第5 回写真「1_WALL」グランプリ受賞。2016年、第18回三木淳賞受賞。小説家として2018年、新潮社R18文学賞大賞受賞。土地の歴史や伝承のリサーチをベースにして、写真と言葉を組み合わせて風景を表現している。近年は小説も発表。2019 年、船橋に予約制ギャラリーtide/poolをオープン。主な個展に「ホワイトサンズ」ガーディアン・ガーデン(東京 2012年)、「mayim mayim」NEW ACCIDENT(金沢 2014年)、UNDO(東京 2014年)、「熊を殺す」ニコンサロン(東京 2016年)、「わたしの怪物」Kanzan Gallery(東京 2018年)、「地の巣へ」ニコンサロン(東京 2019年)、「誕生日の海岸」tide/pool(千葉 2019年)、「Birthday beach」 nap gallery(東京 2019年)、「Empty park」PGI(東京 2019年)、「既知の海」千葉市美術館(千葉 2021年)、「百年硝子の海」千葉市民ギャラリーいなげ(千葉 2021年)、「コールドスリープ」(千の葉の芸術祭 2021年)。主なグループ展に、「第5 回写真1_WALL」ガーディアン・ガーデン(東京 2011年)、「INDEPENDENT LIGHT vol.01」新宿眼科画廊(東京2012年)、「INDEPENDENT LIGHT vol.03」東川町国際写真フェスティバル(北海道 2013年)、「西根ナーレ2014」(山形2014年)、「中之条ビエンナーレ」(群馬 2015年、2017年)、「創造海岸いなげ展」千葉市民ギャラリーいなげ(千葉2017年)。
【関連リンク】
https://www.pgi.ac/exhibitions/7958
出展者 | 清水裕貴 |
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会期 | 2022年8月22日(月)〜10月5 日(水) |
会場名 | PGI |
※会期は変更や開催中止になる場合があります。各ギャラリーのWEBサイト等で最新の状況をご確認のうえ、お出かけください。
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