東京板橋のCOPYCENTER GALLERYで齊藤美帆、好田一生「Atopy」が開催される。
本展覧会のタイトル「Atopy」は、ギリシャ語の「atopia」を語源とし、「変わったもの」「場所のないもの」を意味する。本展では、日常に入り込む異他へのまなざしによって制作を行う二人の作家を迎え、我々の認識を静かに揺さぶる宙吊りの風景を提示する。
齊藤美帆は、日常風景の中にある違和感を起点に、機能を持たない機能的なオブジェクトを制作。一方、好田一生は、場所固有のオブジェクトを360°撮影し紙で立体化することで、「あるべくしてあるかもしれない」と「あるはずがない」という感覚の往復運動を鑑賞者に促す。
キュレーターに成定由香沙、会場構成に鈴木陽太郎を迎え、二人の作品が距離、スケール、認識を様々に横断しながら描き出す「異他なる場所」。それは、鑑賞者が日常へのまなざしとその確かさを再発見する機会となるだろう。
- ■展覧会情報
齊藤美帆、好田一生「Atopy」
会期:2025年7月5日(土)~7月12日(土)
時間:14:00~19:00
休廊日:会期中無休
会場:COPYCENTER GALLERY
住所:東京都板橋区板橋4-4-2 ミクニビル 1F右
■プロフィール
齊藤美帆(さいとう・みほ)
2001年神奈川生まれ。武蔵野美術大学彫刻学科修士課程在学中。
FRPをはじめとする工業的な素材を用い、特定の用途や機能のために生み出された物を模した外見的特徴を持ちながらも、特定の目的のために存在しない立体作品を主に制作する。
物体の認識に対する疑問を投げかけ、「日々見てきたものの正体」を再考することを試みている。
主な活動として、個展「どこかの風景」(2025、galleryDEN5)、グループ展「Artist in FAS 2024」(2024-2025、藤沢市アートスペース)、「移動する視点、通路の彫刻」(2023、メトロ銀座ギャラリー)など。
好田一生(こうだ・いっせい)
2001年生まれ 京都市立芸術大学美術学科修士課程在学中。柱や角材、プランターなど、場所固有に存在するオブジェクトを撮影し、紙などに印刷させたイメージを立体化した作品を主に制作する。
実際に存在している事物のあり方と、私たちの認識上で存在している事物のあり方の間にあるずれを観測し、景色として後退してしまったものたちとの距離を計り直すことを試みる。
主な活動として、「SHINSHOKU」(2025/KG+展示企画/fabcafe kyoto/京都)paper model(2023/Architects of the year/ギャラリー日本橋の家/大阪「第19回ヴェネチアビエンナーレ国際建築展」展示アシスタント(2025/ヴェネチア日本館/イタリア)など。
【関連リンク】
https://copycenter.gallery/blogs/exhibition/20250705
出展者 | 齊藤美帆、好田一生 |
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会期 | 2025年7月5日(土)~7月12日(土) |
会場名 | COPYCENTER GALLERY |
※会期は変更や開催中止になる場合があります。各ギャラリーのWEBサイト等で最新の状況をご確認のうえ、お出かけください。
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