エプサイトギャラリーは、雑誌『写真』(発行:ふげん社)とのコラボレーションにより、写真家・大和田良の特別企画展『Differential Notes (Case1_Nature)』を開催する。
大和田は、2005年にスイスのエリゼ美術館主催「reGeneration」展で、21世紀初頭を牽引する50人の写真家に選ばれるなど、国内外で高い評価を得て活躍する写真家だ。
大和田の最新作『Differential Notes (Case1_Nature)』は、眼で見た光景とレンズを通して定着された像の差異を映像化して見ることで、写真表現とはどのようなものかを考えるひとつのきっかけとして取り組まれている作品である。
さまざまなモチーフを対象とする本作の中から、今回は自然物を対象とした作品を厳選し、エプサイトギャラリーに展示する。
雑誌『写真』は本年1月に創刊、注目される新しい写真雑誌だ。写真文化を紙に残していくことにこだわりを持つ雑誌『写真』と、数多くの写真家と一緒に「写真をカタチにすること」を大切にし、写真展を創り上げてきたエプサイトがともに取り組み、大和田の作品世界とその魅力を「誌面記事」、「本展のWEBスペシャルページ(7月中旬公開予定)」、「写真展」で展観する。
【作品紹介】
『Differential Notes (Case1_Nature)』
写真には、フレーミングされた目の前の光景が余すことなく記録されますが、私の眼はそのディテールのほとんどを明確に認識してはいません。つまり、眼で見た光景とレンズを通して定着された像には、差異があると言えるでしょう。
それでは、忠実に描くという点において、写真表現とはどのようなものであると考えれば良いのでしょうか。
このことは、19世紀後半に起こったヘンリー・ピーチ・ロビンソンとピーター・ヘンリー・エマーソンによる論争をひとつの起点として、時代によって再解釈を重ねながら、時には鏡と窓だとか、主観主義とリアリズムであるとかに言葉を変えつつ、現代に至るまで常に探求されてきました。
本シリーズでは、光学的、機械的な忠実さと、自らの反応と記憶への忠実さには、どのような差が現れるのかを、さまざまなモチーフを通して眺め、自分なりに映像化してみようと試みました。私にとって、写真について考えるためのフィールドワークのような作品でもあります。
今回の展示では、多くの被写体の中から、まずは自然物を撮影したものをまとめています。大型プリントを中心とした視覚的な体験を通して、写真について共に考えるきっかけになれば幸いです。
大和田 良
【展示概要】
会期:2022年7月22日(金)~8月31日(水)
時間:11:00~17:00
休館:日曜日
【写真展連動 オンライントークイベント】開催のお知らせ
本展の開催を記念して、大和田と今注目の雑誌『写真』編集長の村上仁一をゲストに迎え、オンライントークイベントを実施する。
【写真展連動 オンライントークイベント】
featuring Sha Shin Magazine
大和田良 × 村上仁一(雑誌『写真』編集人)
写真家と編集者が考える「理想の写真展」とは?
開催日時:8月4日(木)19:00~(約1時間)
※ギャラリーからライブ配信をいたします。
※当日ご参加いただけない方に向け、アーカイブ視聴のお申し込みも受付いたします。
※状況によりイベント開催日や予約開始日を変更させていただく場合があります。あらかじめご了承ください。
参加費 :無料
申込方法:事前申し込み制
以下のページのお申し込みでライブ視聴・アーカイブ視聴のどちらもご覧いただだけます。
イベント・お申し込みの詳細は以下ページでご確認ください。
https://sform1.epson.jp/public/seminar/view/5459
【関連リンク】
https://www.epson.jp/showroom/marunouchi/epsite/gallery/exhibitions/2022/0722/
出展者 | 大和田 良 |
---|---|
会期 | 2022年7月22日(金)~8月31日(水) |
会場名 | エプサイトギャラリー(エプソンスクエア丸の内併設) |
※会期は変更や開催中止になる場合があります。各ギャラリーのWEBサイト等で最新の状況をご確認のうえ、お出かけください。
PCT Membersは、Photo & Culture, Tokyoのウェブ会員制度です。
ご登録いただくと、最新の記事更新情報・ニュースをメールマガジンでお届け、また会員限定の読者プレゼントなども実施します。
今後はさらにサービスの拡充をはかり、より魅力的でお得な内容をご提供していく予定です。