©Atsuko Suzuki
東京目黒のふげん社にて鈴木敦子 個展「Primitive Dialogue」が開催される。
鈴木敦子は、1981年福井県生まれの写真家。2008年ビジュアルアーツ専門学校大阪 写真学科夜間部を卒業後、東京での活動を経て、2017年ごろから故郷の福井に拠点を移した。鈴木は自身の内側に積み重なっていく記憶の痕跡と、外側にある社会との交わりや、その境界線の揺らぎをテーマに、展覧会や写真集を通して作品を発表している。iPhone写真で身の回りを撮影した写真を集積して発表した『lmitation Bijou』(DOOKS、2019)や、35mmフィルムで撮影した初期作品『appear』(edition.nord、2023)などがある。
今回発表される新作「Primitive Dialogue」は、福井に拠点を移した2017年ごろから現在まで、6×7の中判フィルムを用いてカラーとモノクロームで撮影を続けているシリーズ。鈴木は、東京で時間に追われるように制作をする日々から離れて福井に拠点を移した後、姉と祖母という身近な人の死を経験した。また、2018年から県内の遺跡の発掘現場から出土された文化財遺物の修復に関わる仕事に就く。身の回りで起こった近しい肉体からの魂の離脱、また、悠久の時を経て眼前に現れた事物の表象を扱う日常の中で、言葉になる前の記憶や兆しを写真で捉えようとした。
恐竜の化石や旧石器時代の年縞を抱く福井という土地において、身近な人間の魂と対話しながら生まれたイメージは、人々の内面に宿る原初の記憶と結びつき、新たな物語の始まりを感じさせるだろう。
また、会期中に打林俊(写真史家、写真評論家)とのギャラリートークイベントも開催。
- ■展示概要
- 鈴木敦子 個展「Primitive Dialogue」
- 会期:2026年1月7日(水)〜1月25日(日)
- 時間:12:00〜19:00(土日は18:00まで)
- 休廊:月曜日、火曜日
- 会場:ふげん社
■ギャラリートーク
鈴木敦子×打林俊(写真史家、写真評論家)
日時:2026年1月24日(日)14:00〜15:30
会場:ふげん社
参加費:1,200円(オンライン配信あり)
申し込み:ご希望のチケットをふげん社オンラインストア(https://fugensha-shop.stores.jp/)からご購入ください。店頭でお支払いを希望の方はふげん社まで(03-6264-3665)。
詳細:https://fugensha.jp/events/260107susuki/
※トーク終了後にクロージング・パーティを開催する
※オンライン配信のアーカイブ視聴は2026年2月22日(日)まで

■プロフィール
鈴木敦子(すずき・あつこ)
1981年福井県生まれ
2008年ビジュアルアーツ専門学校大阪 写真学科夜間部 卒業
【関連リンク】
https://fugensha.jp/events/260124talk/
| 出展者 | 鈴木敦子 |
|---|---|
| 会期 | 2026年1月7日(水)〜1月25日(日) |
| 会場名 | ふげん社 |
※会期は変更や開催中止になる場合があります。各ギャラリーのWEBサイト等で最新の状況をご確認のうえ、お出かけください。


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