新山 清「樹々」©Kiyoshi Niiyama
東京目黒のJam Photo Galleryで新山 清「樹々」が開催される。
「樹々」と題した本展は、新山が残したプリントに数多く登場する樹木に焦点を当てている。ドイツのオットー・シュタイナートが提唱した主観主義写真(subjective photography)という写真表現で定評のある新山は、ジャンルに捉われず自然風景、街、人物、動物などあらゆる被写体を対象とし造形美を意識した独特な視点で世界を切り取ってきたが、特に自然風景が好きだったと言う。
1969年に不慮の事故により57歳の若さで逝去した際、生前親交のあった濱谷浩、植田正治、緑川洋一などによって「木石の詩」と題した遺作展が開催され、併せて写真集も刊行された。タイトルにも示されているように、新山は木や石を好んで撮影していたことがわかる。
2023年イギリスで刊行された「Through the Lens: Inspiring Quotes from Master Photographers」(マスターフォトグラファーたちによる感動的な名言集 に、アーヴィング・ペンの隣のページに新山清の名言が掲載されている。
” Familiar objects and scenes can be transformed into works of photographic art is very easily.”
(身近な物や風景を写真芸術作品に変えることは非常に簡単である。)
この言葉を心に留め新山のプリントを眺めると、自分の審美眼を信じ好奇心を持って被写体にレンズを向けることで、たとえ平凡な1本の木であっても写真表現が可能であると私たちに教えてくれる。
本展では残されたプリントから、樹木が写っている写真をピックアップした後セレクトした。すべて新山本人が暗室作業を行なったヴィンテージプリントによる展示となる。作品の中には、Getty Museum(Los Angels, UAS )に収蔵された作品のアザーカットも含まれている。
- ■展覧会情報
新山 清「樹々」
会期:2026年1月13日(火)〜1月25日(日)
時間:12:00~18:00(日曜17:00まで)
休廊日:月曜日
会場:Jam Photo Gallery
住所:東京都目黒区目黒2-8-7 鈴木ビル2階B号室
【関連リンク】
https://www.jamphotogallery.com
| 出展者 | 新山 清 |
|---|---|
| 会期 | 2026年1月13日(火)〜1月25日(日) |
| 会場名 | Jam Photo Gallery |
※会期は変更や開催中止になる場合があります。各ギャラリーのWEBサイト等で最新の状況をご確認のうえ、お出かけください。


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