亀岡倫太郎「奥羽 3」©Rintaro Kameoka
東京新宿のphotographers’ galleryで亀岡倫太郎「奥羽 3」が開催される。
亀岡は2024年より、自身の出身地である東北地方の撮影を精力的に行ってきた。「奥羽」シリーズは亀岡自身の故郷を含む東北地方が歩んできた歴史を考察しながら、撮影を続けていく試みとなる。
奥羽とは東北地方の旧称であり、太平洋側の陸奥と日本海側の出羽を合わせたものだ。明治維新以降、自由民権運動にかかわった奥羽出身の活動家たちによって「奥羽」のかわりに「東北」という名称が意識的に使われるようになり、現在に至る。亀岡の撮影はこの地名の書き換えによって見えにくくなってしまったものがあるのではないかという問題意識から始まった。
亀岡にとって「東北/奥羽」の撮影は、個人的な体験や自身の記憶を通して、近代によって上塗りされたヒダをめくり上げていく行為といえるだろう。撮影された写真には、歴史を象徴する被写体が含まれつつ、それだけにはとどまらない街の風景や海・山の自然など、様々な要素が正面から捉えられている。そこには所与の現実を受け止め、記録しようする亀岡の姿勢が伺える。
本展は、北上、水沢、二戸、二本松、三春の5つの章で構成されています。また、同名の写真冊子『奥羽』第11-15号もあわせて刊行する。
- ■展覧会情報
亀岡倫太郎「奥羽 3」
会期:2025年12月3日(水)〜12月14日(日)
時間:12:00〜20:00
休廊日:会期中無休
会場:photographers’ gallery
住所:東京都新宿区新宿2-16-11-401サンフタミビル4F
■写真冊子の案内
『奥羽11-15』
発行日:2025年12月3日
発行/発売:photographers’ gallery
仕様:正方形(210×210mm)、中綴じ、カラー8頁
定価:各冊300円(税込)
【同日発売】
『奥羽1-5』『奥羽6-10』『奥羽11-15』
オリジナルプリント付き5冊セット各種
・プリントサイズ:178×127mm
・イメージ各5種、全15種、各種エディション3枚
定価:15,000円(税込)
■プロフィール
亀岡倫太郎(かめおか・りんたろう)
1999 年、宮城県生まれ。東京工芸大学大学院芸術学研究科メディアアート専攻博士前期課程 修了。
2024 年、photographers' gallery に参加。主なグループ展に「VOCA展2024現代美術の展望−新しい平面の作家たち−」(上野の森美術館、東京)、「第2回泉州(華光)国際映像ビエンナーレ」(福建省華光写真芸術博物館、福建省)。
【関連リンク】
https://pg-web.net
| 出展者 | 亀岡倫太郎 |
|---|---|
| 会期 | 2025年12月3日(水)〜12月14日(日) |
| 会場名 | photographers’gallery |
※会期は変更や開催中止になる場合があります。各ギャラリーのWEBサイト等で最新の状況をご確認のうえ、お出かけください。


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