神奈川県民ホール presents「カナガワ ポトガラヒー 出張浅田撮影局|開成編・真鶴編」が開催される。
~カナガワ ポトガラヒーの旅 はじまり、はじまり~
二宮和也主演映画『浅田家!』のモデルになった写真家・浅田政志が、日本写真発祥の地「神奈川」で、昔の写真師のように旅し、出会った町の人々の姿を撮影した。
建て替えに伴い2025年4月より休館中の神奈川県民ホールは本年度より、県内各地へ出張して公演や展覧会を開催している。その一環として、家族写真で知られる写真家の浅田政志を迎え、神奈川県西地域の開成町と真鶴町で町の人を被写体に撮影を行った。今回、完成した写真を各町で展示する。
浅田は、家族で様々な職業や状況に扮した写真集『浅田家』で、「木村伊兵衛写真賞(08年度)」を受賞。東日本大震災で津波被害にあった写真の救済活動に取り組み、記録をまとめた『アルバムのチカラ』も高く評価された。20年にはこの2つの写真集を原案とし、浅田の半生と家族の形を描いた映画『浅田家!』(二宮和也主演)が公開され、ワルシャワ国際映画祭で邦画初の最優秀アジア映画賞を受賞するなど各国の映画祭で大きな話題となった。今回の展示に先駆け、小田原市のミニシアター「小田原シネマ館」にて映画『浅田家!』の特別上映も行われる。
浅田は、ロバート秋山竜二の人気コンテンツ『クリエイターズファイル』、浜田雅功展『空を横切る飛行雲』のキービジュアルなどや雑誌、広告写真の分野でも活躍しながら、「浅田撮影局」名義で家族写真や記念写真の撮影も手掛け、25年4月には故郷の三重県津市に「ポトガラヒースタジオ」をオープンした。
「ポトガラヒー」とは写真が日本に上陸した当時のphotography(フォトグラフィー)の呼び方。浅田は日本に写真技術が伝わった時代の古写真に高い関心があり、日本の写真発祥の地の一つである神奈川で、昔の写真師のように旅しながら出張撮影を行う今回の企画を「カナガワ ポトガラヒー」と名付けた。今回、撮影した写真は、古いモノクロ写真に色をのせた「横浜写真」を手がかりに、レトロな雰囲気の「ポトガラヒー」にして展示する。
浅田が町の人と出会い、触れ合いながら撮影した、神奈川の今を生きる人々の姿。時にユーモラスで、時に心にしみる浅田政志の世界が楽しめる。
- ■展覧会情報
神奈川県民ホール presents「カナガワ ポトガラヒー 出張浅田撮影局|開成編・真鶴編」
【開成編】
会期:2025年12月8日(月)~12月25日(木)
時間:8:30〜17:15
休廊日:土曜日、日曜日(12月21日のみ特別開庁)
会場:開成町役場 1階 町民プラザ
住所:神奈川県足柄上郡開成町延沢773
【開成編】
会期:2025年12月6日(土)~12月21日(日)
時間:10:00〜16:00
会場:たけや(旧大道クリニック)
住所:神奈川県足柄上郡真鶴町真鶴422-5
■プロフィール
浅田政志(あさだ・まさし)
1979年三重県生まれ。日本写真映像専門学校研究科を卒業後、スタジオアシスタントを経て独立。2009年、写真集「浅田家」(2008年赤々舎刊)で第34回木村伊兵衛写真賞を受賞。2010年には初の大型個展、「Tsu Family Land 浅田政志写真展」を三重県立美術館で開催。2020年には著書の「浅田家」、および「アルバムのチカラ」(2015年赤々舎刊)を原案とした映画『浅田家!』が全国東宝系にて公開され、10年ぶりの新作、「浅田撮影局 まんねん」(2020年青幻舎刊)と「浅田撮影局 せんねん」(2020年赤々舎刊)を発表。新作個展「浅田撮影局」をPARCO MUSEUM TOKYOで、2022年には最大規模の個展「だれかのベストアルバム」が水戸芸術館で開催。
【関連リンク】
https://www.kanagawa-kenminhall.com/d/kanagawa_photo_2025
| 出展者 | 浅田政志 |
|---|---|
| 会期 | 2025年12月8日(月)~12月25日(木) |
※会期は変更や開催中止になる場合があります。各ギャラリーのWEBサイト等で最新の状況をご確認のうえ、お出かけください。


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