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東京新宿のphotographers’ galleryで亀岡倫太郎「奥羽 2」が開催

2025/08/21

亀岡倫太郎「奥羽 2」©Rintaro Kameoka

 

東京新宿のphotographers’ galleryで亀岡倫太郎「奥羽 2」が開催される。
 
亀岡は2024年より、自身の出身地である東北地方の撮影を精力的に行ってきた。「奥羽」シリーズは亀岡自身の故郷を含む東北地方が歩んできた歴史を考察しながら、撮影を続けていく試みである。
 
奥羽とは、陸奥と出羽を合わせた名称であり、東北地方の旧称として用いられてきた。「東北」という言葉は、明治維新以降、「奥羽」にかわる言葉として自由民権運動にかかわった奥羽出身の活動家たちによって意識的に使われてきた。
 
亀岡の撮影はこの地名の書き換えによって見えにくくなってしまったものがあるのではないかという問題意識から始まっている。 亀岡にとって「東北/奥羽」の撮影は、個人的な体験や自身の記憶を通して、近代によって上塗りされたヒダをめくり上げていく行為といえるだろう。撮影された写真には、歴史を象徴する被写体が含まれつつ、それだけにはとどまらない街の風景や海・山の自然など、様々な要素が正面から捉えられている。そこには所与の現実を受け止め、記録しようする亀岡の姿勢が伺える。
 
本展は、吾妻小富士、蔵王山、磐城、北原尾、魔鬼山の5つの章で構成されている。また、同名の写真冊子『奥羽』第6-10号もあわせて刊行する。

 

  • ■展覧会情報
    亀岡倫太郎「奥羽 2」
    会期:2025年8月23日(土)~9月10日(水)
    時間:12:00〜20:00
    休廊日:会期中無休
    会場:photographers’ gallery 
    住所:東京都新宿区新宿2-16-11-401サンフタミビル4F

 

■同時刊行
亀岡倫太郎『奥羽6-10』

発行/発売:photographers’ gallery
サイズ:正方形(210×210mm)
仕様:中綴じ、カラー、8ページ
各冊 定価300円(税込)

■プロフィール
亀岡倫太郎(かめおか・りんたろう)
1999年宮城県生まれ 2024年 東京工芸大学大学院芸術学研究科メディアアート専攻博士前期課程修了。主なグループ展に「VOCA展2024現代美術の展望−新しい平面の作家たち−」(上野の森美術館、東京)、「第2回泉州(華光)国際映像ビエンナーレ」(福建省華光写真芸術博物館、福建省)。
 
【関連リンク】
https://pg-web.net/exhibition/rintaro-kameoka-ouu2/

展覧会概要

出展者 亀岡倫太郎
会期 2025年8月23日(土)~9月10日(水)
会場名 photographers’gallery

※会期は変更や開催中止になる場合があります。各ギャラリーのWEBサイト等で最新の状況をご確認のうえ、お出かけください。

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