尾仲浩二『Another The Dog in France』がKAIDO BOOKSより刊行された。本作は2025年7月にMONO GRAPHY Camera & Artで開催された展示「番外 フランスの犬」にあわせて制作された。
【参考】
展覧会ピックアップ>東京小伝場町のMONOGRAPHYで尾仲浩二「番外 フランスの犬」が開催
本作は、異国の地で撮影したシリーズ「フランスの犬」を番外編として25年ぶりに発表し、2008年に発表した写真集「フランスの犬」に未収録の写真を含む作品となっている。
1992年、私的なごたごたからしばらく東京を離れようと、風の噂も届かないフランス行きを決めたのは訳あってフランス語を1年ほど教わっていたからに過ぎない。さしたる目的もなく、憧れる場所もない僕にとって花の都の日々は、言葉も通じず食べたいものも食べられず自閉的になるばかりで、ひとりで安ワインを飲んでいたホテルでの長い夜の記憶が残っているばかり。都会の冷たさから逃げるように、南の街々を巡り小さな山に登ったりした。山では人と会うことがないのがよかった。3週間で体重を5kg落として帰国。100本持って行ったフィルムの半分は使わないままだった。
■プロフィール
尾仲浩二(おなか・こうじ)
1960年生まれ。とにかく歩いてみないと何を撮るのかわからない自称マタタビ写真家。1982年にイメージショップCAMPに参加以来、日本各地を旅し自主ギャラリーを中心に活動を続け、現在も東京中野にギャラリー「街道」を運営活動中。1999年以降はモノクロからネガカラーでの撮影となり、今も暗室で自らプリントを制作している。近年は海外での撮影や作品発表が増えている。写真集に「背高あわだちち草」「Tokyo Candy Box」「あの頃、新宿で」「Faraway Boat」「Have a Break」など多数。
- 尾仲浩二『Another The Dog in France』
発行月:2025年7月- 発行:KAIDO BOOKS
- 仕様:A5版横、中綴じ、オフセット印刷、モノクロ24ページ+表紙
- 掲載作品:2008年刊行『The Dog in France』未収録の24点
- 付録:フランス日記 同封
- 通常版:1,430円(税込)
- プリント付き:16,500円(税込)
【関連リンク】
https://www.onakakoji.com/book-shop-%E5%9B%BD%E5%86%85/
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