「Café Lehmitz」©Anders Petersen
東京中野のスタジオ35分でAnders Petersen(アンダース・ペーターセン)「Café Lehmitz」が開催される。
アンダース・ペーターセンは、スウェーデンを代表する最も重要かつ国際的に高く評価されている写真家の一人だ。
彼の代表作である『Café Lehmitz』は、1967年から1970年にかけて、ドイツ・ハンブルクのバー「カフェ・レーミッツ」に集う人々を記録したドキュメンタリー作品だ。赤線地帯にあるこのバーには、港湾労働者、売春婦、アルコール中毒者、ドラッグ中毒者など、社会の底辺と見なされがちな人々が集っていた。
しかし、アンダースは彼らをジャーナリスティックな視点で捉えるのではなく、まるで家族を見守るようなまなざしでカメラを向けている。
当時23歳の若手写真家だったアンダースは、この作品を出版しようと試みるものの、なかなか実現せず、8年後の1978年にようやく作品集としてまとめられた。また、本作の一枚は、音楽家トム・ウェイツの名盤『Rain Dogs』のアルバムカバー写真として使用されたことでも知られている。
『Café Lehmitz』は現在も出版や展示が続けられており、ドキュメンタリー写真の名作として次世代へと受け継がれている。
- ■展覧会情報
Anders Petersen 「Café Lehmitz」
会期:2025年 3月12日(水)~4月19日(土)
時間:16:00〜22:00
休廊日:日曜日、月曜日、火曜日
会場:スタジオ35分
住所:東京都中野区上高田5-47-8
■プロフィール
Anders Petersen (アンダース ・ペーターセン)
1944年、スウェーデン生まれ。現在、スウェーデン・ストックホルム在住。
世界各地で展示をし、多数のアワードも受賞している。また、数多くの写真集も出版している。直感的で親密なドキュメンタリースタイルのモノクロ写真を撮る。アンダースの作品は、ストックホルム写真美術館、ニューヨーク近代美術館、ハッセルブラッド・センター、パリ国立図書館、ポンピドゥー・センター、ローマ現代美術館、ヒューストン美術館、ストックホルム近代美術館、フォルクヴァング・エッセン美術館、ヴィンタートゥール写真美術館などに収蔵されている。80歳になった現在でも精力的に活動していて、2024年にはスウェーデンにあるハッセルブラッドセンターで大規模な個展を開催している。
【関連リンク】
https://35fn.com/exhibition/anders-petersen-cafe-lehmitz/
出展者 | Anders Petersen |
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会期 | 2025年 3月12日(水)~4月19日(土) |
会場名 | スタジオ35分 |
※会期は変更や開催中止になる場合があります。各ギャラリーのWEBサイト等で最新の状況をご確認のうえ、お出かけください。
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