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東京新宿のRollで大和田良「FLORA/ECHO」が開催

2025/02/09

東京新宿のRollで大和田良「FLORA/ECHO」が開催される。
 
Rollでは、4年ぶり2回目となる。写真表現の実践として始めたルーメンプリントの研究過程を通して制作した本作は、2024年の約一年を通して彼がプリントした500枚以上の中から厳選し展示、販売する。また、本展に併せて同タイトルの写真集を刊行する。
 
ルーメンプリントは、現在海外を中心に制作と発表が行われているオルタナティブな写真技法の一つで、使用する印画紙の種類や製造年、保存状態によって結果が左右され、同じプリントを制作することが困難とされているが、太陽光やUVランプによる紫外線で露光し、現像液を必要とせず定着液のみで印画が可能であり、また暗室を必要としないため簡便なプロセスで画像の焼き付けが楽しめる。これまでに多様な写真技法を駆使して制作してきた大和田良の新作に期待したい。

 

『「花」を含む植物の形態をモチーフとした像の記録と表現は、写真が発明された最初期から多くの写真家によって試みられてきました。その点で、植物の姿を印画することは、写真における原始であるとも言えるでしょう。現代のオルタナティブ技法であるルーメンプリントと組み合わせることで、植物写真の文脈から、拡張し続ける写真表現の今についても考えられるのではないかと思います。今回使用した印画紙には、数十年前に製造された印画紙も含まれます。写真というものが描く像の魅力にも、新たな視点から触れていただける貴重な機会となるはずです。是非多くの方にご覧いただければと思います』   − 大和田良

 

■展覧会情報
大和田 良「FLORA/ECHO」
会期:2025年2月27日(木)~3月22日(土)
時間:13:00〜19:00
休廊日:月曜日
会場:Roll 
住所:東京都新宿区揚場町2-12 セントラルコーポラス No.105

 

■写真集情報
『FLORA/ECHO』
写真・文:大和田 良

発行: Kesa Publishing
編集:藤木洋介
デザイン:吉田ナオヤ
予価:10,000円(税別)※オリジナルプリント付
 
■プロフィール
大和田 良(おおわだ・りょう)
1978年仙台市生まれ。東京工芸大学芸術学部写真学科卒業、同大学院メディアアート専攻修了。2005年、スイスエリゼ美術館による「reGeneration. 50 Photographers of Tomorrow」に選出され、以降国内外で作品を多数発表。主な作品に、盆栽をモチーフとした『FORM』、ワインの色を捉えた『Wine Collection』等。最近の著書に『R』(2020年/kesa publishing)、『五百羅漢』(2020年/天恩山五百羅漢寺)、『Behind the Mask』(2023年/スローガン)等。2011年日本写真協会賞新人賞受賞。
 
【関連リンク】
https://yf-vg.com/roll/ryoohwada-floraecho.html

展覧会概要

出展者 大和田 良
会期 2025年2月27日(木)~3月22日(土)
会場名 Roll

※会期は変更や開催中止になる場合があります。各ギャラリーのWEBサイト等で最新の状況をご確認のうえ、お出かけください。

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