鵜川真由子「海辺のカノン」©Mayuko Ukawa
コミュニケーションギャラリーふげん社で鵜川真由子「海辺のカノン」が開催される。
鵜川真由子は大阪出身の写真家で、松濤スタジオを退社後、アシスタントを経て独立し、現在は商業写真の分野で活動する傍らパーソナルワークの制作を続けている。2021年にはニューヨークのコインランドリーを舞台に、大都会の片隅で営まれているローカルな人々の生活を取材した「LAUNDROMAT」を富士フイルムフォトサロンで発表。2022年には入江泰吉記念奈良市写真美術館の新鋭展で作品を発表している。
本展は、写真集『海辺のカノン』がCase Publishingから刊行されたことを記念した展覧会となる。鵜川はコロナ禍をきっかけに、神奈川県茅ヶ崎市の海から歩いて数分の場所移り住み、これまでの都会暮らしとは異なる、自然が身近にある環境の中に身を置くことになった。海を中心に循環する生活を新鮮に感じた鵜川は、2021年ごろから海辺に通い始め、そこに集う地元の人々や、浜辺の漂着物、刻一刻と表情が移り変わる海と空を写し始めた。
海と空の乱反射によって照らし出された、太古から変わらない海を後景にして繰り広げられる人々の営みは、寄せては返す波の輪唱(カノン)の中で、私たちの胎内の記憶に触れるような懐かしさを覚える。鵜川が「昼の終わりと夜の始まりが同時に存在」しているという、空のトワイライトの色彩を、そのまま閉じ込めたような写真集もあわせて見てもらいたい。
- ■展覧会情報
鵜川真由子「海辺のカノン」
会期:2025年1月7日(火) ~1月26日(日)
時間:12:00〜19:00(土日は18:00まで)
休廊日:月曜日
会場:コミュニケーションギャラリーふげん社
住所:東京都目黒区下目黒5-3-12
■ギャラリートーク- 鵜川真由子×横木安良夫(写真家)
2025年1月11日(土)14:00〜15:30
会場:ふげん社
参加費:1000円(会場観覧・オンライン配信)- ※オンライン配信あり
※トーク終了後にレセプションを開催- https://fugensha-shop.stores.jp
■写真集紹介
鵜川真由子『海辺のカノン』
出版社:Case Publishing
編集・ブックデザイン:町口 景(MATCH and Company Co., Ltd.)
判型:247×168mm
頁数:120頁
製本:ハードカバー
発行年:2024年
価格:5,500円
■プロフィール
鵜川真由子(うかわ・まゆこ)
⼤阪府出⾝。広告や雑誌など商業写真の分野でポートレイト撮影を中⼼に活動する他、レビュアーや審査員も務める。またパーソナルワークとして都市と⼈との関わりに着⽬し作品制作を続けている。主な写真展に個展「Out of the Garden」(キヤノンギャラリー銀座・梅⽥/2013年)・ 個展「Rhapsody in Blue」(キヤノンギャラリー銀座・梅⽥/2017年)・個展「LAUNDROMAT」(富⼠フイルムフォトサロン東京・⼤阪/2021年)・新鋭展「WONDERLAUND」(⼊江泰吉記念奈良市写真美術館/ 2022年)・個展「PORTRAITS」(PLACE M / 2023年)、写真集に『WONDERLAUND』(私家版/2021年)・『海辺のカノン』(Case Publishing/ 2024年)などがある。
【関連リンク】
https://fugensha.jp/events/250107ukawa/
出展者 | 鵜川真由子 |
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会期 | 2025年1月7日(火) ~1月26日(日) |
会場名 | コミュニケーションギャラリーふげん社 |
※会期は変更や開催中止になる場合があります。各ギャラリーのWEBサイト等で最新の状況をご確認のうえ、お出かけください。
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