東京目黒のコミュニケーションギャラリーふげん社で「うつゆみこ 第34回写真の会賞受賞展」が開催される。
「写真の会」賞は、1988年に『カメラ毎日』編集長の西井一夫氏の呼びかけで集った有識者によって設立された賞で、作家賞ではなく写真的行為に対して出されることが特徴だ。
第34回「写真の会」賞は、ふげん社刊行の写真集『Wunderkammer』と、2023年に東京都写真美術館で開催されたグループ展「見るまえに跳べ 日本の新進作家 vol.20」を中心とした一連の作品に対して[作者:うつゆみこ]贈られることになった。
「写真の会」賞受賞を記念して、受賞作と新作を展示する。会期中には、第34回「写真の会」賞授賞式を執り行う。また、写真集『Wunderkammer』全解説イベントや、恒例のポートレート撮影会も予定している。
- ■展覧会情報
うつゆみこ 第34回写真の会賞受賞展
会期:2024年12月6日(金)~12月25日(水)
時間:12:00〜19:00(土日は18:00まで)
休廊日:月曜日
会場:コミュニケーションギャラリーふげん社
住所:東京都目黒区下目黒5-3-12
■イベント
(1)第34回「写真の会」賞授賞式+受賞記念パーティー
日時:12月14日(土)18:00〜20:30(17:45受付開始)
参加費:2000円
参加者にはもれなく「写真の会」会報89号を贈呈。
(2)うつゆみこトークイベント「写真集『Wuderkammer』全解説」
日時:12月7日(土)14:00〜16:00
参加費:1000円(会場観覧・オンライン配信)
※オンライン配信のアーカイブ視聴は 2025年1月11日(土)まで
右記より申込:https://fugensha-shop.stores.jp
(3)うつゆみこによるポートレート撮影
あなたも目眩くうつゆみこワールドの登場人物に!
作家がコレクションしている背景布、小物を選び、それを用いてポートレートを撮影する。シンプルなポートレートも受付。
▼撮影受付日程
12月7日(土)17:00-18:00
12月8日(日)14:00-18:00
12月15日(日)、12月21日(土)、12月22日(日)、12月24日(火)、12月25日(水)
所要時間:15分程度
料金:1パターン 5,000円(税込)、2パターン 8,000円(税込)
撮影納品方法:全データをメールで送付
予約先:メール(fugensha.store@gmail.com)もしくは電話(03-6264-3665)で申し込み
■写真集案内
うつゆみこ『Wunderkammer』
うつゆみこ14年ぶりとなる新作写真集。近作190点と、テキスト「Wundeekammerができるまで」を収録。付録「Yaoyorozoo Paper」には、都築響一、飯沢耕太郎が寄稿。アトリエ訪問記を収録。
- “「ヴンダーカマー」とは元来、秘宝収集室のような意味だけれど、このヴンダーカマーはむしろ、うつゆみこという不思議な生のありようを、死んだり生きたりしているいろんな素材で描き出す、ものすごく気持ち悪くて美しいこころのセルフポートレートなのかもしれない”
- (都築響一)
写真・テキスト:うつゆみこ
デザイン:田中せり
編集協力:飯沢耕太郎
仕様:200×248mm /192P /並製本
新聞付録付き
出版社:ふげん社
定価:6,820円(税込)
■「写真の会」第34回授賞作品と作家の紹介
作品集『Wunderkammer』と関連するグループ展「見るまえに跳べ 日本の新進作家 vol.20」を中心とした一連の作品に対して[作者:うつゆみこ]
・作品集『Wunderkammer』(ふげん社、2023年)
・展覧会「見るまえに跳べ 日本の新進作家 vol.20」(東京都写真美術館、2023年)
今回の選考会に参加した会員(50音順/敬称略):
アイハラケンジ、井鍋雄介、沖本尚志、河島えみ、北 桂樹、小林紗由里、タカザワケンジ、深川雅文、藤村里美、間島英之
選評:
今回の授賞作品は、2023年にふげん社から出版された作品集『Wunderkammer』と東京都写真美術館で開催された展覧会「見るまえに跳べ 日本の新進作家 vol.20」でうつゆみこ氏が発表した展示作品群が対象である。うつ氏の作品は動物や昆虫、植物といった生物(なまもの)と、玩具やフィギュア等のガジェット、雑誌・書籍から写した図版等を組み合わせ撮影することで成立している。ユーモアとアイロニーが漂う世界観に、生命と死の本質を織り交ぜ粛々と続けられていた制作活動は、10数年の歳月を経て『Wunderkammer』にまとめられた。授賞作への評価は、第一に同作品集に対して与えられたものである。続いて東京都写真美術館で開催された展覧会においては、これら平面の写真作品を展示室内に設えた小屋に配置することによって、写真を立体物へと巻き戻す行為が評価された。また、氏の作品には造形的・映像的な要素を含んでおり、その魅力に対する評価も含まれている。
■プロフィール
うつゆみこ Utsu Yumiko
1978年東京都生まれ。2001年早稲田大学中退。2002年東京写真学園写真の学校修了。その後松濤スタジオに勤務し、写真家活動を始める。2006年第二六回写真ひとつぼ展グランプリ受賞。2024年第34回写真の会賞受賞。国内外で写真展を多数行う。
写真集に『Wunderkammer』(ふげん社、二〇二三年)『はこぶねのそと』(アートビートパブリッシャーズ、二〇〇九年)、ジンに『PORTRAIT』『うつつのゆめ』『Charming Charms』他多数。
【関連リンク】
https://fugensha.jp/events/241206utsu/
出展者 | うつゆみこ |
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会期 | 2024年12月6日(金)~12月25日(水) |
会場名 | コミュニケーションギャラリーふげん社 |
※会期は変更や開催中止になる場合があります。各ギャラリーのWEBサイト等で最新の状況をご確認のうえ、お出かけください。
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