top 本と展示展覧会ピックアップ長野県立美術館で「公開制作vol.4 原田裕規 ドリームスケープ」が開催

長野県立美術館で「公開制作vol.4 原田裕規 ドリームスケープ」が開催

2024/10/23

長野県立美術館で「公開制作vol.4 原田裕規 ドリームスケープ」が開催される。
 
公開制作は、アーティストが一定期間美術館に滞在して作品を制作し、その制作過程や完成した作品を観覧するプログラムだ。vol.4となる今年度は、とるにたらない視覚文化をモチーフに、テクノロジー、リサーチ、パフォーマンスなどを駆使して作品を制作している原田裕規を招へいする。
 
長野県民にとって、山々の連なる風景は日常であるとともに、多くの人を魅了する観光資源でもある。長野県立美術館は、コレクションポリシーのひとつとして、美しい山岳風景を描いた表現を挙げており、旅行や登山、避暑、疎開等さまざまな理由で長野に訪れ、描いてきた作家たちの風景表現を多数コレクションしている。他方、長野では、光学や印刷の技術が発達し主要な産業となっている。山を愛好し、それらを撮影・発表する人たちが大勢いることと、どこかでつながりがあるのかもしれない。
 
原田は、公開制作のために長野をリサーチする中で、この「風景表現」と「印刷技術」という二つのキーワードに関心を示した。今回の公開制作では、近年「ドリームスケープ」という名称でインターネットを中心に流行しているデジタル風景表現について考察・制作を重ねてきた原田が、長野の風景表現に向き合い、作品として昇華していく様子が公開される。
 
また当館初の試みとして、NAMコレクション2024第Ⅲ期のゲストキュレーターを原田が担当する。長野の風景が描かれた作品や、「荒野」をモチーフとした松澤宥の言葉の作品などを通じて、長野県の各地域と風景表現の関わりが示されることになる。 

 

  • ■展覧会情報
    「公開制作vol.4 原田裕規 ドリームスケープ」
    会期:2024年10月5日(土)~2025年3月16日(日)
    時間:9:00〜17:00
    休廊日:水曜日、年末年始(12月28日~1月3日)
    会場:長野県立美術館
    住所:長野県長野市箱清水1-4-4(城山公園内・善光寺東隣)

 

■プロフィール
原田 裕規(はらだ・ゆうき)/アーティスト
1989年山口県生まれ、2016年東京藝術大学大学院美術研究科修士課程先端芸術表現専攻修了。主な個展に「やっぱり世の中で一ばんえらいのが人間のようでごいす」(日本ハワイ移民資料館、2023年)、「Unreal Ecology」(京都芸術センター、2022年)、「アペルト14 原田裕規 Waiting for」(金沢21世紀美術館、2021年)、単著に『評伝クリスチャン・ラッセン』(中央公論新社、2023年)、『とるにたらない美術』(ケンエレブックス、2023年)、編著に『ラッセンとは何だったのか?』(フィルムアート社、2013年)、受賞にTERRADA ART AWARD 2023など。
 
【関連リンク】
https://nagano.art.museum/exhibition/artistsstudio_4?utm_source=Newslater&utm_campaign=fa8efced77-EMAIL_CAMPAIGN_2019_02_16_08_00_COPY_01&utm_medium=email&utm_term=0_d62a468a20-fa8efced77-516493306

展覧会概要

出展者 原田裕規
会期 2024年10月5日(土)~2025年3月16日(日)
会場名 長野県立美術館

※会期は変更や開催中止になる場合があります。各ギャラリーのWEBサイト等で最新の状況をご確認のうえ、お出かけください。

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