top 本と展示展覧会ピックアップライカギャラリー表参道でアルヴィン・マイグラー「NOCTURNE」が開催

ライカギャラリー表参道でアルヴィン・マイグラー「NOCTURNE」が開催

2024/10/12

アルヴィン・マイグラー「NOCTURNE」©Alwin Maigler

 

ライカギャラリー表参道でアルヴィン・マイグラー「NOCTURNE」が開催される。
 
「NOCTURNE」は、2020年からシュトゥットガルト・バレエ団を撮影するアルヴィン・マイグラーが、「偶然と即興に創造的な余地を委ねる」というコンセプトにもとづきダンサーとコミュニケーションを重ね、息の合ったコラボレーションにより完成へと導いた最新シリーズだ。
 
本展では、劇場から誘い出されたダンサーたちが夜の街を舞台に舞い踊り、戯れる姿をとらえたスナップショット作品のシリーズから厳選された15点を展示する。展示作品は、精巧なカーボンプリントという古典技法で手作業によって制作され、それぞれが唯一無二の作品に仕上げられている。

 

アルヴィン・マイグラーの『NOCTURNE』は、被写体がポーズをとって撮影されたわけでも、高度な撮影技術によってのみ結実したものでもありません。本作は写真家とシュトゥットガルト・バレエ団のダンサーによる息の合った心地よいコラボレーションによる賜物であり、暗闇の中で舞い踊るダンサーたちは彼らのパフォーマンスと一体になるかのようにマイグラーを誘います。そこでは偶然が大きく作用し、これらの写真は過ぎゆく瞬間と陽気な戯れをとらえた日常のスナップショットなのです。そこにストーリーは存在せず、まるで鑑賞者を深い思考と解釈へと誘うような映画のスチールを彷彿させます。鑑賞者はいきいきとした創造力豊かな登場人物の世界へと引き込まれていきます。優美で完璧な作品でありつつ、主役であるダンサーたちの高いプロフェッショナリズムとボディ・コントロールを意識させないのは、「偶然と即興に創造的な余地を委ねる」という稀有なコンセプトに基づいているからでしょう。日常という冒険がたどり着く先 ─ それは、闇を克服し、優雅さと美しさが支配する世界! なんと素晴らしきユートピアなのでしょう!
 
文:シモーネ・クライン(Simone Klein)

 

■展覧会情報
アルヴィン・マイグラー「NOCTURNE」
会期:2024年10月30日(水)~2025年1月12日(日)
時間:11:00〜19:00
休廊日:月曜日
会場:ライカギャラリー表参道
住所:東京都渋谷区神宮前5-16-15 2F
 
【関連リンク】
https://leica-camera.com/ja-JP/event/leica-gallery-omotesando/alwin-maigler

展覧会概要

出展者 アルヴィン・マイグラー
会期 2024年10月30日(水)~2025年1月12日(日)
会場名 ライカギャラリー表参道

※会期は変更や開催中止になる場合があります。各ギャラリーのWEBサイト等で最新の状況をご確認のうえ、お出かけください。

関連記事

PCT Members

PCT Membersは、Photo & Culture, Tokyoのウェブ会員制度です。
ご登録いただくと、最新の記事更新情報・ニュースをメールマガジンでお届け、また会員限定の読者プレゼントなども実施します。
今後はさらにサービスの拡充をはかり、より魅力的でお得な内容をご提供していく予定です。

特典1「Photo & Culture, Tokyo」最新の更新情報や、ニュースなどをお届けメールマガジンのお届け
特典2書籍、写真グッズなど会員限定の読者プレゼントを実施会員限定プレゼント
今後もさらに充実したサービスを拡充予定! PCT Membersに登録する