top 本と展示展覧会ピックアップ東京小伝場町のRoonee247 Fine Artで木下大輔「Blue Mind」が開催

東京小伝場町のRoonee247 Fine Artで木下大輔「Blue Mind」が開催

2024/10/11

木下大輔「Blue Mind」©Daisuke Kinoshita

 

東京小伝場町のRoonee247 Fine Artで木下大輔「Blue Mind」が開催される。
 

■ステートメント
私は二人の娘を持つ父である。 私たち親子は、多摩川を望む開放的な川辺の公園でよく親子の時間を過ごしている。 何度も父娘で多摩川に足を運ぶうちに、私は川辺に集う人々が、『どんな時を過ごしているのか』『なぜここにやってきたのか』 と、人々の心情に興味を持ち始めた。 世界各地どんな国でも、川や海などの水辺を好む人々は多い。 地球のおよそ70%が水でできており、人間もまた65%が水でできている。 人は水がないと生きていけない。 古来、日本人は川や海、強いては水に神を見てきた。 五穀豊穣に水は必須であり、また穢れを祓う力があると信じられてきた。 これは海外においても同様で、古代エジプト人はナイル河を神として崇め、 現在でも信仰深いヒンズー教徒はガンジス河で沐浴を行うと罪が清めると信じられている。 水辺に来ると気持ちが落ち着き、川のせせらぎを聞くと癒やされる。 人々は水が持つ不思議な力を無意識に求めている。 人々はどうして水辺に惹かれるのか。 本シリーズのBlue Mindは、川辺で過ごす人々を、父親が子供を見守る視線と同じ感覚で、 カメラを向けている作品である。 これからも、撮影を続けていくテーマであり、 日本以外の国々でも、撮影を行っていきたいシリーズである。

 

■表現について
本作は、娘たちと時を過ごした多摩川土手に集まる人々を撮影した約4年間と故郷である京都の鴨川・桂川での自身の記憶をたどった記録の一端を、古典技法のプラチナパラジウムプリント(以下プラチナプリント)で制作しています。プラチナプリントは写真の本来の美しさと表現力を最大限に引き出します。美しいグラデーションと豊かなトーンは、作品に独自の魅力と深みを与え、観賞者の心を打ち、深い感動を与えます。また、写真の芸術性と技術の融合であり、その魅力は時を経ても衰えることがありません。レンズの持つしっとりした写りとシルキーなボケは被写体を立体的に浮き立たせ、プラチナプリントの持つ柔らかく滑らかなグラデーションが組み合わさった時、その場の雰囲気を写すだけでなく、被写体の体温を表現できると考えています。

 

■展覧会情報
木下大輔「Blue Mind」
会期:2024年10月11日(金)~10月20日(日)
時間:12:00〜19:00(最終日のみ16:00まで)
休廊日:月曜日
会場:Roonee247 Fine Art
住所:東京都中央区日本橋小伝馬町17-9 さとうビルB館4F

 

■プロフィール
木下大輔(きのした・だいすけ)
1981年、京都生まれ。
デザイン会社にてグラフィックデザイナーとして勤務後、独立。グラフィックデザインだけでなく、自ら写真・動画撮影を行なうようになる。仕事を通して、幼少期より好きだった写真表現の楽しさを再認識し、撮影からプリントまでが写真表現だと改めて考えるようになった。作品の多くは、人々の後ろ姿や人物の一部分を切り取り、写真から気配を感じとれる被写体をモチーフに、豊かな諧調と、独特の色やおもむきから、プリントからも体温を感じ取れるのではいないかと考え、プラチナパラジウムプリントでの作品制作を行なっている。
 
【関連リンク】
https://www.roonee.jp/exhibition/room1/20240905143249

展覧会概要

出展者 木下大輔
会期 2024年10月11日(金)~10月20日(日)
会場名 ルーニィ247ファインアーツ

※会期は変更や開催中止になる場合があります。各ギャラリーのWEBサイト等で最新の状況をご確認のうえ、お出かけください。

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