福田晴紀「石蔵が見える」©Hatuki Fukuda
東京新宿のTOTEM POLE PHOTO GALLERYで福田晴紀「石蔵が見える」が開催される。
私の故郷である栃木県宇都宮市には、古くからの石蔵が300棟近く存在している。2度の大きな戦火にも耐えた石蔵を支えたのは、火に強い大谷石(おおやいし)であった。
大谷石は荒々しい見た目であるが、独特の柔らかさをもつ。その特徴は宇都宮市大谷町の山々や採石場を彷彿とさせる。
実家の近所にも石蔵があり、気に留めないほど風景の一部として馴染んでいた。しかし、いつの日からか、石蔵が目立つようになっていることに気がついた。
今まで敷地の奥でひっそりと息づいていた石蔵だが、住宅地がまばらになったことで全貌が見えるようになっていた。その風景は、子供の頃に見た故郷の風景とは明らかに違っていた。
かつて200カ所あった大谷石の採石場も現在は4カ所のみとなり、石蔵の数も急速に減りつつある。私の目の前に姿を現した石蔵も、⻑い歴史の中では一瞬の出来事なのかもしれない。
■展覧会情報
福田晴紀「石蔵が見える」
会期:2024年10月1日(火)~10月6日(日)
時間:12:00〜19:00
休廊日:月曜日
会場:TOTEM POLE PHOTO GALLERY
住所:東京都新宿区四谷四丁目22 第二富士川ビル1F
■プロフィール
福田晴紀(ふくだ・はるき)
1976年栃木県宇都宮市生まれ、東京都在住。2017-2018年、北島敬三WORKSHOP写真塾 受講。
2022年「なにかたいせつなもの」IMA next #31 CHILDREN short list、2024年「TOTEM POLE PHOTO GALLERY 有元伸也、宛 超凡 第二期ワークショップ」グランプリ受賞
【関連リンク】
https://tppg.jp/the-view-of-stone-warehouse/
出展者 | 福田晴紀 |
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会期 | 2024年10月1日(火)~10月6日(日) |
会場名 | TOTEM POLE PHOTO GALLERY |
※会期は変更や開催中止になる場合があります。各ギャラリーのWEBサイト等で最新の状況をご確認のうえ、お出かけください。
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