千葉市美術館でつくりかけラボ16 金川晋吾「知らないうちにはじまっていて、いつ終わるのかわからない」が開催される。
つくりかけラボは、「五感でたのしむ」「素材にふれる」「コミュニケーションがはじまる」いずれかのテーマに沿った公開制作やワークショップを通して空間を作り上げていく、参加・体験型のアーティストプロジェクトだ。いつでも誰でも、空間が変化し続けるクリエイティブな「つくりかけ」を楽しみ、アートに関わることができる表現の場である。
本プロジェクトでは、生まれてから現在までの自分が写った写真を選び、並べ、語り、書くワークショップをおこない、写真を媒介に「わたしにとっての自分/他人にとっての自分」を見つめる。写真は、写っている人や撮った人、それを見る人との関係性において、さまざまな距離感を与えます。個人に紐づいた写真を広く共有することで、どのような印象や感情が生まれてくるのだろうか。
▼アーティストより
「知らないうちにはじまっていて、いつ終わるのかわからない」というのは自分のことです。私たちは自分のことはよく知っているような気になりますが、本当のところよくわからないのが自分なのではないでしょうか。ワークショップでは自分が写った写真を集め、そのなかから展示する写真を20枚ほど選び、選んだ写真について何か感じたり考えたりしたことを、みんなで話し合ったり各自で書いたりします。そうやって選んだ写真や、出てきた言葉を展示する予定です。
展示するために自分の写真を選ぶわけですが、写真を選ぶ基準や、選んだ写真によって何を表現しようとするのかということ、つまり何をワークショップのゴールとするのかはまだ決まっていません。私もよくわかっていません。「自分のことが以前よりもわかるようになる」ということは起こるかもしれませんが、それが目的ではないです。わかるわからないに関して言うと、私はむしろ自分や写真のわからなさに出会うことを期待しています。ワークショップ参加者や来場者のみなさんと共に迷いながらあれこれ考えてみたいと思っています。
■展覧会情報
つくりかけラボ16
金川晋吾「知らないうちにはじまっていて、いつ終わるのかわからない」
会期:2024年10月12日(土)~2025年1月26日(日)
時間:10:00〜18:00(金・土曜日は、20:00まで)
休廊日:11月5日(火)、11月11日(月)〜14日(木)、12月2日(月)、12月29日(日)〜1月3日(金)、1月6日(月)
会場:千葉市美術館
住所:千葉市中央区中央3-10-8
観覧料:無料
■ワークショップ
日程:2024年10月20日(日)、11月9日(土)、11月30日(土)
時間:各14:00〜17:00(連続3回)
会場:4階 子どもアトリエ
講師:金川晋吾(本展作家)
定員:6名
対象:18歳以上
参加費:無料
参加申込締切:2024年9月20日(金)
※応募上の注意
・3回すべて参加できる方のみご応募。
・自身の写った写真を20枚ほど持ち寄ること。プリントされているもの、または新たにデータをプリントしたものを用意。プリントするにあたっての費用は自身で負担。
・写真は会場に展示する。来場者が閲覧するほか、記録として撮影する場合があるので、あらかじめ了承のこと。
■プロフィール
金川晋吾(かながわ・しんご)
1981年京都府生まれ。2006年神戸大学発達科学部人間発達科学科卒業。2015年東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程修了。自身の親族や同居人など、身近な人々やその生活を撮影し、自己と他者の関係性を探る作品を手がける。写真には日記やテキストを添え、言葉での表現も精力的におこなう。おもな著作に2016年『father』(青幻舎)、2023年『長い間』(ナナルイ)、『いなくなっていない父』(晶文社)など。おもな展覧会に、2018年「長い間」(横浜市民ギャラリーあざみ野)、2022年「六本木クロッシング2022展:往来オーライ!」(森美術館)、2024年「祈り/長崎」(MEM)など。
【関連リンク】
https://www.ccma-net.jp/exhibitions/lab/24-10-12-25-1-26/
出展者 | 金川晋吾 |
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会期 | 2024年10月12日(土)~2025年1月26日(日) |
会場名 | 千葉市美術館 |
※会期は変更や開催中止になる場合があります。各ギャラリーのWEBサイト等で最新の状況をご確認のうえ、お出かけください。
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