吉田志穂「印刷と幽霊」©Shiho Yoshida
株式会社リクルートホールディングスが運営するBUGで吉田志穂個展「印刷と幽霊」を開催する。
吉田はこれまで、アナログとデジタルを往還させる写真作品の制作、空間全体を使ったインスタレーションにて独自の風景を築き上げてきた。 第11回写真「1_WALL」グランプリ受賞(2014年)、その後第11回 shiseido art egg入選(2017年)、Prix Pictet Japan Award 2017ファイナリスト、第46回木村伊兵衛写真賞(2020+2021年度)など数々受賞してきた写真家だ。
本展で吉田は、これまでとは全く異なるアプローチで新作を発表する。写真の現像やプリント、イメージの重ね合わせなどを手作業で行ってきた吉田が、オフセット印刷機で大量に複製したイメージを用いて空間を構成する。
写真や印刷は、機械を通してはじめて私たちにイメージを提供する。時折、機械は人間の意図を離れ、肉眼で捉えられないものも表出させてしまう。吉田は不可視の存在への探究により、イメージの実態とその現出について解き明かそうとする。
機械と手を組み、予期せぬエラーに身を委ねた時、イメージはどのように崩れ、何が現れるのか。日々大量のイメージを目にする私たちに、見えるもの/見えないものとは何かを改めて問いかけ、その境界線を探ろうと試みる。
- ■展覧会情報
吉田志穂個展「印刷と幽霊」
会期:2024年10月30日(水)~12月1日(日)
時間:11:00〜19:00
休廊日:火曜日
会場:BUG
住所:東京都千代田区丸の内1-9-2 グラントウキョウサウスタワー1F
■プロフィール
吉田志穂(よしだ・しほ)
1992年千葉県生まれ。東京都を拠点に活動。2014年東京工芸大学芸術学部写真学科卒業。
主な展覧会に、「この窓から見えるものが変わったとしても」(写大ギャラリー、東京、2023)、「記憶は地に沁み、風を越え 日本の新進作家 vol.18」(東京都写真美術館、2021)、「あざみ野フォト・アニュアル とどまってみえるもの」(横浜市民ギャラリーあざみ野、神奈川、2021)、「TOKAS-Emerging 2020」(トーキョーアーツアンドスペース本郷、東京、2020)、など。「第11回写真 1_WALL」グランプリ受賞(2014)、「第11回 shiseido art egg」(2017)入選、「Prix Pictet Japan Award 2017」ファイナリスト。写真集『測量|山』(T&M Projects)などで第46回「木村伊兵衛写真賞」受賞(2020+2021年度)。
【関連リンク】
https://bug.art/exhibition/yoshida-2024/
出展者 | 吉田志穂 |
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会期 | 2024年10月30日(水)~12月1日(日) |
会場名 | BUG |
※会期は変更や開催中止になる場合があります。各ギャラリーのWEBサイト等で最新の状況をご確認のうえ、お出かけください。
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